平成29年10月

■【病院の実力】2016年の主な医療機関の血管外科治療実績が公表された。広島大病院では腹部動脈瘤の人工血管置換術が8件、ステントグラフト内挿術が49件、急性大動脈解離の人工血管置換術が22件、ステントグラフト内挿術が12件行われた(読売、10.1)

■16、17日、戦後復興期の1954~56年に広島大で英語を教えていた米国カリフォルニア州のリチャード・ジョーゲンセンさん(92)が広島市を訪れる。当時の教え子との再会を希望しており、再会希望者からの連絡を望んでいる(中国、10.4)

■ゲノム編集技術の倫理的問題について、日本ゲノム編集学会長を務める広島大の山本卓教授(ゲノム生物学)は、国が早く法整備をするべき、ゲノム編集の研究者だけでなく社会学者なども含めた継続的な議論の場も必要だと話した(毎日、10.5)

■高知県四万十市において、1954年に発生した「ビキニ事件」の際に周辺海域にいた元船員への影響について話し合うシンポジウムが開催された。広島大の大瀧慈名誉教授(応用統計学)や同大原爆放射線医科学研究所の大谷敬子研究員らが、元船員らの追跡調査について報告した(毎日、10.5)

■県の外郭団体のひろしま産業振興機構は、ひろしまデジタルイノベーションセンターを東広島市の広島中央サイエンスパークに開設した。地場企業を対象に高性能なスーパーコンピューターを低料金で使用可能とし、県と広島大などが連携して技術者の育成も進める(中国、10.6)

■6日、広島大とオタフクソースが共同で考案した「満福玉手箱弁当」の販売がスーパーのスパークで始まった。同大教育学部の1年生が授業で弁当の原案を作り、大学院教育学研究科の学生が広島県産の食材をふんだんに使い、栄養バランスも考え1つの弁当にまとめ上げた(中国、10.7) 

■6日、短期研究生として広島大を訪れている聴覚障害のある中国人大学生8人が、同大の学生と通訳と手話を使って意見交換を行った(中国、10.7)

■9日、広島大東千田未来創生センターにおいて、同じ悩みを持ち、同じ境遇の人が支え合う「ピア・サポート」と教育について考えるシンポジウムが行われる。日本ピア・サポート学会が主催する(中国、10.7)

■6日、カズオ・イシグロさんのノーベル文学賞受賞が決まったことを受け、県内の書店、図書館では著作への問い合わせが相次いだ。広島大図書館でも長編作品の17冊の蔵書に対し、この日の午前中だけで11件の予約が入った(読売、10.7)

■◇第62回秋季広島県高校軟式野球大会▽1回戦 広大附属10-0AICJ(5回コールド)(朝日、10.9)

■【私の学び】村上農園社長の村上清貴さん(広島大総合科学部卒)は、大学卒業後に入社したリクルート時代の上司の教えである「自分の頭で考えろ」が現在の会社でも活きていると話した(中国、10.9)

■県立広島中3年の生徒3人が広島大総合博物館で職場体験に取り組んだ。3人が企画した同館の所蔵品を紹介するミニ企画展が31日まで行われる(中国、10.11)

■◇広島六大学野球◇(9日)広島国院大(2勝)5-2広島大(毎日、10.11)

■14日、広島大大学院の朝倉淳教授が会長を務める県NIE推進協議会は、「図書館と新聞活用」をテーマに第81回県NIE学習会を開催する(産経、10.11)

■【想】広島大大学院の関恒樹准教授が、グローバル化の中で貧者と富者の住み分けと分断が進むフィリピンの首都マニラを例に、グローバル化の行方について話した(中国セレクト、10.12)

■12日、広島大は、学生らが原爆養護ホーム「舟入むつみ園」に入居する被爆者らと共同制作した陶器のハトのオブジェ「平和と自由の鳩」を同園に寄贈した(読売、10.13、中国、10.15)

■22日投開票の衆院選で、広島県では広島大など6大学に期日前投票所が設置されるが、中国地方の他県では、業務が膨大になるとの理由で投票所の設置に難色を示す大学もある。広島大の川崎信文名誉教授(行政学)は、18歳選挙権を定着させていくためにも、選管は大学側に働きかける必要があると話した(中国、10.14)

■【ひろしま勝負メシ】プロバスケットボール広島ドラゴンフライズの岡崎修司選手(広島大卒)は、午後の練習後、讃岐屋のうどんを食べに立ち寄ることが多い。讃岐屋の長田拓社長が同チームを食事でサポートしており、選手は会員証を提示すれば1000円まで無料で食べることができる(中国、10.14)

■22日投開票の衆院選は、投票年齢が18歳以上に広がって初めて行われる。県内の各大学では、様々な選挙啓発が行われている。広島大では期日前投票所が設置されることに合わせ、投票所近くで同大合唱団がコーラスを披露する(中国、10.16)

■◇広島市陸上競技記録会=1位◇【男子】▽100メートル(1)足立達也(11秒7)、▽200メートル(1)足立達也(22秒31)、▽棒高跳び(1)田村圭祐(3メートル90)、▽砲丸投げ大学・一般(1)長木勇真(13メートル50)(中国、10.16)

■16日、文部科学省は2018年度の国公私立大81校の医学部の定員を発表した。広島大の定員は120人だった(中国、10.17)

■広島大本部跡地に、株式会社三菱地所レジデンスが中心となり、中国・四国・九州地区で最高階数となる地上53階建ての高層マンションが建設されている(中国、10.17)

■27日、中国新聞ビル7階ホールで第16回広島県大学フォーラムが開催される。同フォーラムに、広島大の高田隆理事・副学長(社会産学連携担当)がパネリストとして参加する(中国、10.17)

■【私の争点 2017衆院選】広島大文学部4年の長内綾乃さんは、学費免除受けており、日々の生活費や大学院への進学費用を奨学金と週4日のアルバイト代で賄っている。経済状況に関係なく勉強したい人が安心して大学に通える社会づくりを進めて欲しいと訴えた(中国、10.17)

■県内7小選挙区の候補者や陣営は、新たに有権者となった18~19歳などの若者を意識した選挙戦を展開している。16日夜、広島大の学生が暮らすシェアハウスで、4区の無所属新人候補者と学生が語る会が行われた(中国、10.17)

■◇中国学生選手権兼全日本学生選手権中国水域予選◇【国際スナイプ級】(1)広島大、【国際470級】(1)広島大、【団体総合】(1)広島大(中国、10.17)

■16日、戦後復興期の1954~56年に広島大で英語を教えていた米国カリフォルニア州のリチャード・ジョーゲンセンさん(92)が、同大東千田キャンパスで約60年ぶりに教え子4人と再会した(中国、10.17)

■27~29日、横浜市の日産スタジアムで陸上のジュニアオリンピックが開催される。出場予定の福山市の中学生7人が福山市役所を訪れ、枝広直幹市町に抱負を語った。広島大付属福山中の生徒はジャベリックスローに出場する(中国、10.17)

■日本の国立天文台や広島大などの研究チームは、ハワイのすばる望遠鏡で中性子星の合体時に発生する光を観測し、中性子星の合体により宇宙で金や白金などの貴金属元素が合成される可能性が高いことを明らかにした(中国、日刊工業、10.17、日経、10.20)

■広島大付属福山高3年の2人の学生がそれぞれブラジルで行われた国際数学五輪と8月にセルビアで行われた国際地理五輪に出場した。2人とも参加者上位約50%に贈られる銅メダルを獲得した(中国、10.18)

■17日、2つの恒星「中性子性」の合体時に発生した光の観測に関わった広島大宇宙科学センターに川端弘治センター長が同大で記者会見を行った。川端センター長は、これまで実態が分からなかった中性子星に迫る道筋ができた、観測数を増やし研究を深めたいと話した(中国、10.18、読売、10.19)

■18日、広島六大学秋季リーグの全日程が終了し、近大工学部が3季連続優勝した。広島大は5勝6敗(勝ち点2)で3位だった。ベストナインに広島大から中田朋輝投手、八木響三塁手、伊藤章悟遊撃手が選ばれ、中田投手は最優秀防御率賞も獲得した(中国、10.19)

■9月16日~19日に青森県で行われた第63回全日本総合男子選手権大会に広島大体育会硬式ソフトボール部男子が初出場しベスト16に輝いた。教育学部4年生の琴岡隼志選手兼監督は、初戦では社会人相手に果敢に挑めたと振り返った(プレスネット、10.19)

■19日、広島大学東広島キャンパスでも撮影が行われる映画「恋のしずく」の成功祈願が、同市西条町の御建神社で行われた(中国、10.20)

■22日、投票年齢が18歳以上に広がって初めての衆院選が行われる。広島大1年の西沢史織さんは、せっかくの選挙権であるためネットなどで情報を集め投票先を考えている(読売、10.20)

■広島大大学院理学研究科の畠山航平大学院生や片山郁夫教授らは静岡大との共同研究で、海洋プレートが海水を多く取り込み、世界の海水が減少傾向にあることを示した。6億年後には海がなくなる可能性がある(日刊工業、10.25)

■広島大は県などと連携し、人工知能(AI)を活用して数万人分の健康診断結果など医療のビッグデータを解析し、県民が病気になるリスクの予測や最適な保健指導法を検討するシステムの研究・開発を行う(日経、10.25)

■【想】2018年、明治維新から150年目を迎える。広島大の三宅紹宣名誉教授は、明治維新150周年に向けて様々な企画が行われていくが一過性に終わることなく、明治維新の志など正確な歴史を後世に残す機会になることを望むと話した(中国セレクト、10.26)

■11月18日、広島大東千田キャンパスにおいて、紛争や災害などからの復興と平和構築を考えるシンポジウムが開催される(読売、10.26)

■25日、日本臓器移植ネットワークは静岡県立総合病院に入院していた50代男性が脳死と判定されたと発表した。男性の肝臓は、広島大病院で50代女性に移植される(中国、10.26)

■【広島大学の若手研究者に聞く】グローバルキャリアデザインセンターの山根嵩史特別研究員は、記憶に関するメタ認知について研究している。覚えやすさの判断基準などを明らかにし、人間の認知メカニズムを極めたいと話した(プレスネット、10.26)

■11月4日、広島大東広島キャンパスにおいて、広島大の卒業生や元教職員が集い親交を深める第11回ホームカミングデーが開催される(中国、10.28)

■27日、広島大大学院教育学研究科は、優れた教育実践者をたたえる「ペスタロッチー教育賞」の本年度の受賞者にNPO法人食べて語ろう会の中本忠子理事長を選んだ。12月7日、東広島キャンパスで表彰式と記念講演会を行う(中国、10.28)

■27日、県知事選の期日前投票が県内市・区役所、町役場で始まった。18歳、19歳が有権者になったことから大学・高専9か所にも1日限定で期日前投票所が設置される。広島大は11月7日に設けられる(毎日、10.28)

■広島大大学院生物化学研究科の島田昌之教授は、凍結精液による豚の人工授精の研究に取り組んでいる。現在は、雌雄の産み分けやヒトの不妊治療につながる卵巣の機能改善の研究にも取り組んでいる(中国、10.29)

■【日経実力病院調査】2015年4月~2016年3月の乳がん治療の実績が公表された。広島大病院はがん診療連携拠点病院で、手術あり252例、手術なし14例(遺伝カウンセリング加算)、医療機能評価74点だった(日経、10.30)


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