平成30年12月

■【緑地帯(2)】政府は天皇機関説を退けるため国体明徴声明を出し、文部省は東京帝大、京都帝大、東京文理科大、広島文理科大(現広島大)に「国体学講座」を設置した。広島文理科大は、国の要請を受け、国体学専攻を設けて学生の育成に取り組んだ(中国、12.1)

■この秋、広島県内でシニア向けのファッションショー「夢コレクション」が開催された。実行委員会代表の牛尾容子さん(広島大客員准教授)は、ファッションショーに老いることを前向きに捉え直してほしいという思いを託した(中国、12.1)

■8日、被爆者の江種祐司さんが東区地域福祉センターで自身の被爆体験や軍都広島について講演を行う。江種さんは広島師範学校(現広島大教育学部)在学中、旧陸軍船舶司令部の専用船艇の開発拠点があった金輪島に学徒動員され被爆した(中国、12.1)

■◇エスキーテニス◆中国地区秋季大会【女子個人】▽シングルス級位(3)木村(広島大)、▽ダブルス1部(1)挾間・廣政(同)、(3)木村・中山(同)、▽ダブルス3部(1)下・羽根(同)(中国、12.1)

■高齢者の訪問診療に力を入れる歯科医師の加藤千季さん(広島大歯学部卒)が、仕事内容や1日のスケジュールについて話した(中国、12.2)

■1日、中国地方の大学生がフィールドワークを通して地域振興策を考える「中国・地域づくり交流会フォーラム」が始まった。広島大、広島工業大、島根大など6大学から約40人が参加する(中国、12.2)

■1日、東広島市は地域活性化に取り組む学生を支援する「学生×地域塾」の本年度の活動報告会を開催した。広島大と近畿大工学部の計10団体が、市民ら約50人を前に取り組みを発表した(中国、12.2)

■【いのちを守る 検証西日本豪雨(5)】 西日本豪雨では、車で避難した際に被災したケースが相次いだ。幸い車から脱出できても車が道路に取り残され、道路の寸断を招いた。広島大防災・減災研究センターの土田孝センター長は、災害時は土砂崩れが想定される区間をいち早く通行止めにするなどの対策を検討すべきだと指摘した(中国、12.2)

■1日、平和記念公園の原爆供養塔前で広島大やウィーン国立音楽大の学生らによる犠牲者を悼んだ慰霊コンサートが行われた(毎日、12.2)

■15日、広島大仏教青年会歎異抄講話が広島県健康福祉センターで開催される。講師は同大名誉教授の松田正典さんが務める(中国、12.3)

■東広島市の広島県央商工会は、地元産の食材を使った特産品開発を加速させている。イノシシやシカなどのジビエは肉質が評判で、市と広島大が開発を進める地鶏の加工食品も7月から試験飼育が始まっており、期待が高まっている(中国、12.3)

■【私の学び】NPO法人性暴力被害者サポートひろしま代表理事を務める広島大ハラスメント相談室の北仲千里准教授は、自分がハラスメントの加害者になるはずはないという意識、知らず知らずに被害者を責める言動など、自分の思い込みを疑ってほしいと話した(中国、12.3)

■2日、山口市で行われた第62回中国四国学生駅伝で広島経済大が7年連続の優勝を飾った。7年ぶりの優勝を目指した広島大は3位だった(中国、12.3)

■2日、西日本豪雨の被災者が暮らす坂町の仮設住宅を東北大のSCRUM(スクラム)や広島大のオペレーションつながりのボランティア学生たちが訪れ、宮城名物の芋煮などを振る舞った(中国、12.3)

■10月にオープンした広島大病院内のYHRPミュージアムに、福山市出身の彫刻家の野田正明さんが制作したモニュメントが寄贈された(朝日、12.3)

■広島大は精米機などを製造するサタケの佐竹利子代表から東広島キャンパス内にあるサタケメモリアルホールの維持管理費用として10億円の寄付を受けた。同大は佐竹氏に「特別栄誉学賓」の称号を初めて授与した(朝日、12.4)

■4日、被爆建物「旧陸軍被服支廠」について、建物の一部を所有する広島県が大規模な改修案をまとめたことが分かった。敷地内に見学者が被爆証言などを聞く新たな建物を建て、車両の出入口や駐車スペースも新設する。同被爆建物は、戦後広島大の学生寮などとして利用されたが、1995年以降は使われていなかった(中国、12.5)

■【緑地帯(4)】1926年、大逆罪に問われた金子文子は特赦状を破り捨てあえて獄死する。このことは戦前は秘せられ、戦後世に知られるようになった。旧憲法下で天皇が罪を犯した者にも自愛を注ぎ、恩赦を与える点に究極の天皇制の面目を見ていた広島文理科大(現広島大)の西晋一郎(1943年没)には思いもよらない出来事だったに違いない(中国、12.5)

■13日、27日、広島大学病院がん医療相談室が、がんおくすり相談を開催する。薬剤師が個別相談に応じる(中国、12.5)

■22日、広島県医師会館において広島脳卒中市民シンポジウムが開催される。参加申し込みは、広島大病院脳神経内科で受け付ける(中国、12.5)

■広島大病院皮膚科の森桶聡医師が、乾燥肌を防ぐ保湿ケアのポイントを解説した(中国、12.5)

■【学長アンケート】18歳人口の減少が進む中、各大学は再編・統合をめぐる議論を本格化している。広島大の越智光夫学長など各大学の学長にアンケートを行った結果、4割が再編・統合に対して前向きな回答をした(日経、12.5)

■9日、広島大東千田キャンパスにおいて、自然の博物館をつくる会講演会「天気と天気予防のヒミツ」が開催される(読売、12.5、中国、プレスネット、12.6)

■5日、輸入車販売のバルコムは広島大と人材育成や共同研究で包括的に協力する協定を結んだ。バルコムの山坂哲郎社長は広島大教育学部を1977年に卒業し、5年前から全学部を横断した同窓会「千田塾」の会長を務めている(中国、日経、12.6)

■【とっておきレシピ】広島大大学院医歯薬保健学研究科のアハメド・ファイサルさんは、バングラデシュで歯科医をしていたが、日本で矯正に関する先端技術を学ぶため家族とともに4年前に来日した。異国の地で奮闘する家族にとって香辛料をふんだんに使ったチキンカレーは元気の源となっている(中国、12.6)

■【緑地帯(5)】戦後を代表する政治学者の丸山眞男は広島の原子爆弾を目の当たりにした。1946年に自身の被爆体験と戦中の反省をまとめた論文「超国家主義の論理と心理」の中で広島文理科大(現広島大)の西晋一郎らが行っていた国体学を痛烈に批判している(中国、12.6)

■7日、広島大理学部において広島大2018年ノーベル賞解説セミナーを開催する。同学部の坂本尚昭准教授と両性類研究センターの矢尾板芳郎教授が本庶佑博士の功績について紹介する(プレスネット、12.6)

■8日、広島大学病院難病対策センターにおいて、病気の子どもを持つ家族のつどいが行われる。自分でできるフットケアやかかとの角質ケアを体験する(プレスネット、12.6)

■【広島大学の若手研究者に聞く】広島大放射光科学研究センターの宮本幸治助教は、電子が持つ電荷とスピンの解析をテーマに研究を行っている(プレスネット、12.6)

■FM東広島では、広島大OBの教職員らでつくる「広大マスターズ」を講師に迎えた週1回のラジオ講座「学びの時間」を放送する。12月7日〜28日は広島大名誉教授の谷本能文さんが講師を務め、自身の国際交流体験を伝える(プレスネット、12.6)

■6日、広島大は2019年度春の入学者を対象とした入試のうち、すでに実施したAO入試と推薦入試の問題と解答例をホームページに掲載した。本年度から原則公表の方針に転換し、同大として初めて公開した(中国、12.7)

■【緑地帯(6)】戦後、平和都市となった広島で重きをなした広島高等師範学校(現広島大)の森滝市郎は、戦前は恩師の西晋一郎とともに皇国日本の大義を信じて教育に従事したが、被爆したことをきっかけに自身の過去を問いただし、原水爆禁止運動など平和活動を始める(中国、12.7)

■7日、遺伝子を改変する「ゲノム編集」の技術を研究する広島大大学院の山本卓教授(ゲノム生物学)が内閣府に招かれ平井卓也科学技術担当相と懇談し、政府に研究支援を求めた(中国、12.8)

■広島大学名誉教授の三好信浩さんが「愛知の産業教育」(風媒社)を出版した。「産業立県」を掲げ、高い県民所得や若者の地元定着率を誇る愛知県に注目し、農業・工業・商業に関する中高等教育の充実がその原動力であることを豊富な資料で描き出した(中国、12.8)

■【緑地帯(7)】1953年から広島大で倫理学を担当した森滝市朗は、多くの仲間とともに原爆による被害を国家が起こした戦争に起因することを認めさせ国に補償させる運動を行った(中国、12.8)

■日経BPコンサルティングがまとめた「大学ブランド・イメージ調査2018〜19」で、中国・四国の主要59大学のうち、広島大は2年連続で総合1位となった(産経、12.8)

■広島大で都市建築計画を学ぶ学生が、学校統合のため3月末で閉校した安芸高田市甲田町の小田小の跡地活用案を練っている。11月には、住民への聞き取りや現地調査を基にしたビアホール案などの3案を中間報告した(中国、12.11)

■【緑地帯(8)】広島の平和記念公園は、戦前に旧制広島高(現広島大)で学んだ建築家の丹下健三が設計した(中国、12.11)

■10日、広島市の松井一実市長は、広島大本部跡地の被爆建物の旧理学部1号館の利用について、広島大と広島市立大に対してそれぞれ広島大平和センターと広島市立大広島平和研究所を移転するよう要請したことを明らかにした(中国、読売、12.11)

■10日、西日本豪雨の土木学会・地盤工学会合同調査報告会が広島市内で開かれた。広島大の土田孝教授は、山陽自動車道は土石流が流れ込んだが早期に通行止めにしていたため被害がなかった、今後も早めの通行止めや通勤通学を控えてもらうなどの対策を検討する必要があると話した(読売、12.11、朝日、12.13)

■広島市医師会千田町夜間急病センターに来年4月開設予定だった整形外科・外科が、入札不成立が続き6月開設の見通しとなった。開設後は、広島大病院の医師などが毎日1人交代で派遣され診察を行う(中国、12.12)

■◇テニス◆広島市中学新人大会【個人】▽複(1)大庭夕佳・佐藤知音(広島大附属)、(3)藤岡尚美・堀野茉希(同)(読売、12.12)

■9日、フットサルを通じて外国人と地域住民らの交流を深める「東広島市国際交流フットサルリーグ」が東広島市鏡山のひろしま国際プラザで開かれた。広島大の学生らのほか、ベトナム、ラオスなどの外国人グループなど18チームが参加した(読売、12.12)

■12日、ひろしまベンチャー育成基金は第25回ひろしまベンチャー助成金を広島県内20の企業・個人に贈った。【学生枠】▽大賞▽魚森稜也(広島大大学院)、▽科学・技術分野金賞▽小畠玲子(同)、▽同銀賞▽管仕成(広島大)、▽地域コミュニティ・その他分野金賞▽川村優佳(同) (中国、日経、2.13)

■12日、JAグループ広島は広島大大学院生物圏科学研究科と、共同研究や人材交流で包括的に協力する協定を結んだ。来年1月に学生の農業実習や畜産堆肥の活用など具体的な事業を決める(中国、日経、12.13)

■12日、広島大は大学院医歯薬保健学研究科を再編して来春に新設する医系科学研究科の科長に大段秀樹教授を選んだと発表した。任期は来年4月1日から2年(中国、12.13)

■【緑地帯(2)】雑誌コレクターの若狭邦男さんは広島大工学部在学中に、大江健三郎が文芸雑誌「群青」に連載した「万延元年のフットボール」に夢中になり、雑誌を毎月購入するようになった。その他、大江の作品が掲載された雑誌も購読しはじめ蔵書雑誌は1,500冊あまりに達した(中国、12.13)

■21日、エリザベト音楽大において、大学院修了前のフルート専攻生3人によるJOINT CONCERTが開催される。広島大の青木友里さんも奏者として参加する(中国、12.13)

■16日、広島大教育学部音楽棟演奏室において、広島大教育学部音楽文化系コースクラリネット専攻生によるクラリネットコンサートが開催される(中国、12.13)

■17日、広島大大学院文学研究科において、季例会・公開講演会「大内義隆と安芸厳島社」が開催される。同大大学院文学研究科の本多博之教授が講師を務める(中国、プレスネット、12.13)

■15日、広島県立歴史博物館文化講演会「鞆の浦の社寺建築について」が開催される。広島大総合博物館学芸職員の佐藤大規さんが講師を務める(中国、12.13)

■16日、海田町ふるさと館において、歴史講演会「近世の林野利用と自然環境〜広島藩領を中心に」が開催される。広島大名誉教授の佐竹昭さんが講師を務める(中国、12.13)

■16日、広島市植物公園において、カカオの花見ツアーが開催される。広島大名誉教授の佐藤清隆さんが講師を務める(中国、12.13)

■16日、広島大東広島キャンパス内スペイン広場において、「Candle Night 2018」が開催される(中国、12.13)

■秋の叙勲で瑞宝中綬章を受章した広島大名誉教授の松田正典さんと、元東広島商工会議所会頭の岡田章さんが紹介された。松田さんは、素粒子物理学の研究で優れた業績を上げ、岡田さんは、東広島市の産業振興に尽力し広島大宇宙センターへの天文台誘致に奔走した(プレスネット、12.13)

■東広島市にあるマイクロンメモリジャパン広島工場のラヒル・ハッサン工場長は、広島大と設立した財団を通じて強固な関係を築いており、マイクロンの技術者や研究者がメンター(指導者)として広島大の学生をサポートすると話した(プレスネット、12.13)

■第1回東広島西条酒蔵通り杯小学生将棋大会が賀茂鶴一号蔵とくぐり門で行われ、市内外から参加した約60人の小学生が対局を行った。同大会は広島大将棋部の有志が中心となって運営した(プレスネット、12.13)

■12月28日まで、広島大東広島キャンパス中央図書館周辺で広島大イルミネーション2018が開催されている(プレスネット、12.13)

■13日、広島市は世界遺産である原爆ドーム周辺の建物に高さ制限をかける方針を明らかにした。広島大名誉教授の北川健次さん(都市地理学)は、世界の人々にとっても大切にすべき眺望なので喜ばしい、ここから平和への思いを巡らせてほしいと話した(読売、12.14)

■16日、広島大東千田校舎A棟501講義室において、2018年ノーベル賞解説セミナーが開催される。ノーベル賞の解説に加え、数学界のノーベル賞ともいわれるフィールズ賞の解説も行われる(読売、12.14)

■広島大の松木一弘教授と許哲峰特任助教は、現行品に比べ、温度変化への耐久性は2倍以上になった融点が270℃の無鉛ハンダ材料を開発した。デバイスが高温になるパワー半導体や自動車のエンジン周辺機器などでの利用が期待される(日刊工業、12.14)

■大阪工業大学梅田キャンパスで開催された「関西みちフォーラム」において西日本高速道路の前邦彦執行役員関西支社長(広島大工学部卒)らが「災害に備え、暮らしを支える道路ネットワークの役割」をテーマにパネルディスカッションを行った(読売、12.14)

■9日、広島大平和センター長の川野徳幸教授が平和記念資料館地下会議室で原爆被害の解明について講演した(朝日、12.14、読売、12.19)

■14日、 広島大大学院教育学研究科などが優れた教育活動を行った個人や団体に贈る「ペスタロッチー教育賞」の表彰式が行われ、広島市教委教育センター主事の和田晋さんと児童養護施設「舞鶴学園」に表彰状が贈られた(中国、読売、12.15)

■広島大のペスタロッチー教育賞を受賞した広島市教委主事の和田晋さんは、広島市中区の繁華街で30年にわたり、少年少女に声をかける「夜回り」を続けてきた(中国、12.19)

■◇テニス◇県知事杯広島県テニス選手権大会【男子】▽複(2)吉井恵三・四之宮諒(広島大)、(3)須賀沼大幹・風早功太(同)▽単(3)權藤潤(同)(読売、12.19)

■18日、広島市の西日本豪雨検証会議は、災害時の情報伝達に関して地域住民同士の声がけ推進などを盛り込んだ提言書をとりまとめた。座長を務めた広島大大学院の海堀正博教授は、自分の命は自分たちで守るという意識の浸透につながってほしいと述べた(中国、読売、産経、12.19)

■【平和・ヒロシマ】11月11日、広島市内で反核・平和に貢献した個人や団体に贈られる「谷本清平和賞」の授賞式が行われ、森滝春子さんが受賞した。森滝さんは、広島大を卒業後公立中学で平和教育に尽力する傍ら、原水禁運動に奔走する父・森滝市郎(広島師範学校(現広島大)教授)の活動を支えた(朝日、12.19)

■広島大学発のベンチャー企業「キャンパスメディコ」設立者で取締役技術顧問を務める広島大の二川浩樹教授は、虫歯・歯周病を防ぐ研究成果を商品化し広めるため、大手商社など20社以上と連携し商品の拡大に取り組んでいる(朝日、12.20)

■今秋、まちづくりに取り組む広島大の学生団体「mahoLabo.」(まほらぼ)は、東広島市の人々を紹介するウェブメディア「Yeast(イースト)」を創刊し、ホームページで無料公開している(読売、12.20)

■19日、広島県は、野呂川ダム下流で浸水被害が起きた問題で、事前に放流していたとしても被害は防げなかったとする報告をした。検証部会長で広島大大学院の河原能久教授は、今ある設備を生かしながら、近隣住民への周知のあり方を見直すソフト面での対策が必要だと話した(朝日、読売、12.20)

■19日、県立広島大は2019年3月末で任期満了となる若林真一副学長と前川義春副学長の後任に、いずれも副理事の石田賢治情報処理センター長(広島大大学院工学研究科博士課程後期システム工学専攻修了)と渡辺智恵語学センター長を選んだと発表した。任期はともに4月1日から2年(中国、12.20)

■【広島大学輝く学生】体験型謎解きイベントを制作するサークル「おにラビ」代表の理学部1年生の南佳孝さんは、謎解きイベントだけでなく新たな発信の方向性を考え、誰もが驚く謎を作りたいと話した(プレスネット、12.20)

■来年3月2日まで、 広島大総合博物館本館で同大総合博物館特別展「自然、歴史、文化芸術ー島の魂・再考ー大崎下島御手洗町の写真と絵画展」を開催している。本学の留学生が大崎下島で実施した調査研究の成果や現地のアーティストの写真などを展示している(プレスネット、12.20、中国、12.21)

■スウェーデンと日本の研究交流が、両国の国交樹立150年の節目の年に機運が高まっている。日本から東京大、広島大など8大学、スウェーデンから7大学が参加し、「高齢化」「材料科学」などのテーマで若手研究者の派遣や共同研究進んでいる(読売、12.21)

■8、9日、全国の高校生・高専生が理系の自由研究成果を競うコンテスト「第16回高校生科学技術チャレンジ」の最終審査会が行われ、JFEスチール賞に、広島大附属高3年の生徒らによる「マイクロバブルの旋回発生法に関する研究」が選ばれた(朝日、12.21)

■21日、広島大は大学院国際協力研究科の50代の男性教授が、部下の男性准教授と女性契約職員のにパワーハラスメントを繰り返したとして、同教授を休職6カ月の懲戒処分にしたと発表した(中国、朝日、12.22、読売、12.23)

■【病院の実力 肺がん 広島編】広島大病院呼吸器内科の藤高一慶医師が、がんの死亡原因で最も多い肺がんについて、治療方法や気を付けたい生活習慣について話した(読売、12.23)

■【学生リポーターが聞く】女子サッカーチーム「アンジュヴィオレ広島」の三谷光司ゼネラルマネージャーに、広島での女子サッカーの普及について聞いた。インタビューを行った広島大2年の菅野計馬さんは、華やかなスポーツ活動は、チームを運営するスタッフや地元の協力で支えられていることを実感したと話した(中国、12.23)

■広島大大学院生物圏科学研究科の留学生のスマナ・チュアナトンさんは、故郷のタイのために塩水に強いイネを作るため、上田晃弘准教授の指導の下、大学院で塩害に強い新品種の研究を行っている(中国、12.24)

■「南方特別留学生」の一人として広島文理科大(現広島大)で学んでいたサイド・オマールさんは爆心地から約900メートルの地点にあった寮で被爆し、帰国の途についたが体調を崩し途中下車した京都で亡くなった。お墓がある京都市の円光寺では、オマールさんの足跡を伝える活動を行っている(中国、12.24)

■【人あり】マーケット「ひとむすびの場」を開く山田芳雅さん(広島大生物生産学部卒)は、在学中、地産地消のマインドを持ってもらうきっかけになればと、大学の仲間2人と学生団体「東広島ひとむすび」をつくった。2017年9月に広島大を卒業し、現在は東広島市豊栄町で活動を続けている(読売、12.24)

■大阪大大学院理学研究科の寺田健太郎教授(1994〜2012年、広島大に在籍)が、科学絵本「ねぇねぇはかせ、月のうさぎは何さいなの?」を刊行した(中国、12.25)

■【記者回顧2018(上)】7月の西日本豪雨を受け、国や自治体は防災・減災の検討を進めている。国の検討委員会の委員長を務める広島大の海堀正博教授は、住民に土砂災害警戒地域に指定されることや土砂災害警戒情報が出る意味などが十分に伝わっていなければ情報を受け止めてもらえないという問題を提示した(読売、12.26)

■◇テニス◇県知事杯知事選手権【男子】シングルス(3)權藤(広島大)、ダブルス(2)吉井・四之宮(同)、(3)須賀沼・風早(同)、◇柔道◇県学生優勝大会【男子】81キロ超級(1)下山智大(広島大)、(3)長岡(同)、(3)靏本(同)、▽団体(1)広島大【女子】57キロ以下級(1)島谷真央(広島大)、◇将棋◇広島高校大会(2)太田(広島大附属福山)(中国、12.26)

■1月10、24日、広島大病院がん医療相談室が、がんおくすり相談を開催する。がん患者を対象に薬剤師が個別相談に応じる(中国、12.26)

■1月12日、広島大病院臨床管理棟において、病気の子どもを持つ家族のつどいが開催される(中国、12.26、プレスネット、12.27)

■23〜26日、第62回全日本大学囲碁選手権が日本棋院で行われた。地区予選を勝ち抜いた全国8大学が5人編成のチームで戦い、早稲田大が2年ぶりに優勝した。広島大は5位だった(読売、12.27)

■26日、名古屋証券取引所が学生を対象に「名証株式コンテスト」を開催し、チーム戦の部で広島大が1位になった。チーム戦の部には27校154チームが参加し、広島大は251.98%の収益率を出した(中国、12.27)

■27日、西日本豪雨の被害を検証し対策を議論する広島県の有識者検討会の最終回が広島市内で行われ、復旧・復興や中長期的な防災の方針を盛り込んだ提言案をまとめた。委員長を務めた広島大大学院の土田孝教授は、提言を元に県と各市町、住民が連携して防災に生かしてもらいたいと話した(中国、朝日、読売、12.28)

■27日、西日本豪雨での避難などの課題を検証してきた広島市の有識者会議は、最終報告となる提言書を松井一実市長に提出した。座長を務めた広島大大学院の海堀正博教授は、災害で命が奪われない理想的な街づくりを目指してもらいたいと話した(中国、朝日、読売、12.28)

■28日、広島大は60歳代の元教授を在職中に学生らに暴言を吐くパワーハラスメント行為を繰り返したとして、諭旨解雇相当に認定したと発表した。元教授は大学の調査に応じないまま、今月上旬に退職した(中国、朝日、読売、12.29)

■河村祐治(かわむら・すけはる=広島大名誉教授、化学工学)27日、死去。92歳(中国、読売、12.29)

■1月26日、中国地方8大学の学生有志で結成したマンドリン楽団が初の演奏会を広島市西区区民文化センターで開催する。広島大のマンドリンクラブOBで同大大学院2年の石川裕也さんと同1年常塚健裕さんが発起人となりSNSを通じて参加者を募った(中国、12.31)


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