令和元年5月

■広島大病院の木内良明院長が、令和時代の医療分野の展望について話した。人工知能(AI)を使った診断技術が大きく進化し、再生医療やゲノム医療もすごい勢いで進むと考えられると話した(中国、5.1)

■平成30年間で変わった医療の常識について、広島大病院消化器・代謝内科の伊藤公訓診療教授は、日本人のがんの中で患者数トップだった胃がんは、ピロリ菌を抗生剤などでやっつけるなど平成に入り予防できるがんに変わったと話した(中国、5.1)

■【令和に挑む(4)】広島大大学院生で学生起業家の北村拓也さんは、全国16カ所でプログラミング塾を運営する会社に関わりながら、教育現場へのITの普及に取り組んでいる(中国、5.4)

■【広島六大学野球】4日、広島六大学春季リーグ第4週第1日は広工大において3試合が行われた。広島大が広工大に2-1で逆転勝利した(中国、5.5)

■5日、広島大東広島キャンパスにある馬術部の馬場で地元住民と馬が触れ合う「ホースフェスティバル」が開催された。馬術部の主催で、親子連れなど約200人が躍動的なホースショーや乗馬体験を楽しんだ(中国、5.6)

■【広島六大学野球】5日、広島六大学春季リーグ第4週第2日は広工大において3試合が行われた。広島大が広工大に14-2でコールド勝ちした(中国、5.6)

■精神科医で広島大保健管理センターの岡本百合教授は、10連休の休み明けに伴い、気持ちを切り替え本調子を戻すこつや注意点について話した。食事、起床・就寝時間の乱れで不調が起こるため、休み明け前は通常の生活リズムに近づけてほしいと呼び掛けた(中国、5.6)

■2021年1月に始まる「大学入学共通テスト」で導入される英語の民間試験の活用を巡って、大学ごとに対応が分かれており、高校や受験生に困惑が広がっている。広島大は成績が基準以上なら共通テストを満点とみなす(読売、5.6)

■うつ病などの改善に向けて最新の研究成果や診断機器を使ってデータを集め、科学的・客観的な診断や治療につなげる動きが本格化してきた。広島大の岡本泰昌教授らは、MRIを使ったうつ病診断や治療の試みを始めている(日経、5.6)

■25日、広島大総合博物館は、「ネイチャーゲームで遊ぼう!春編」を開催する。自然豊かな東広島キャンパスを大学院総合科学研究科の浅野敏久教授らが案内し、簡単なゲームをしながら、五感で自然を感じる(読売、5.8)

■8日、広島大と常石造船は、造船技術や環境対策、人材育成など幅広い分野で協力していく包括協定を結んだ。船舶の設計や建造に関わる共同研究のほか、同社の海外拠点での学生のインターンシップなどで幅広く連携する(中国、日経、日刊工業、5.9、読売、5.15、プレスネット、5.22)

■国際的な学力比較調査でも男女の学力差は先進国ではわずかなのに、日本の社会は理系分野の研究や職業を男性と結びつける意識が強くあり、理工系分野で活躍する女性が少ない。名古屋大大学院の隠岐さや香教授(広島大准教授を経て現職)が、世界で科学研究などに女性や性的少数者らの視点を取りいれるジェンダーイノベーションの試みが始まっていることを紹介した(中国セレクト、5.11)

■2020年度の大学入試改革で高校が作成する調査書が一般入試でより重視されるようになる中、中国地方では広島大と広島市立大の2大学が「主体性の評価」の活用を見送る。広島大高大接続・入学センターの永田純一副センター長は、「一般入試の志願者が約7,000人いるため、それぞれの調査書を精査するのは難しい」と話した(中国、5.13)

■◇サッカー◇中国大学リーグ第3節▽徳山大(9)4-1広島大(3)、◇バレーボール◇中国大学リーグ最終日【男子】1部、広島大3-0下関市立 ▽順位(3)広島大6勝4敗、【女子】1部、広島文化学園大3-0広島大、広島大3-2広国大▽順位(5)広島大3勝7敗(中国、5.13)

■12日、昨年7月の西日本豪雨を教訓に、災害時の早めの避難実現に向けた方策を探る防災フォーラムが開催された。砂防学会会長で広島大大学院の海堀正博教授は、「近年の雨は特別な降り方をする。砂防ダムでは災害を防ぐ効果に限界があると認識し、最適な避難行動をしてほしい」と呼びかけた(中国、5.13、5.15)

■【異国でマナブ広島大発】広島大経済学部3年の浜田悠伽さんは、韓国・大邱の慶北大学校に留学している。大邱は出前が充実しておりテスト期間中は友人と寮で出前を注文、夜は夜食としてトッポギを出前している学生をよく見かける(中国、5.14)

■母の日に合わせ、広島大の学生たちがそれぞれの母親について尋ねる「テスト」に挑んだ。そごう・西武が昨年始めた企画で、今年はそごう広島店の担当者が広島大のサークルに呼びかけて東広島キャンパスで実施された(中国、5.14)

■【新社長】◇東芝プラントシステム◇原園浩一氏(広島大経卒)、6月20日付で社長就任(朝日、読売、日経、日刊工業、5.14)

■19日、ブラックホールの撮影に初めて成功した国際研究チームの成果を子どもにも分かりやすく解説する講演会が開催される。研究チームに参加した広島大宇宙科学センターの笹田真人特任助教が講師を務める(中国、5.15)

■14日、福山明るいまちづくり協議会はばら花壇コンクールの入賞団体を発表した。学校公民館花壇の部で広島大附属福山中・高が優秀賞を受賞した(中国、5.15)

■広島大大学院教育学研究科で地理学を学ぶ横川知司さんらが、東広島市内の歴史や文化を散策しながら学べるガイドブックをまとめた。市が公募した「地域課題研究懸賞論文」で最優秀賞を受賞し、市は近くホームページで公開し、ダウンロードできるようにする(中国、5.16)

■今年度、広島県は情報通信技術(ICT)を活用し、糖尿病の専門医らが医師に対し、遠隔から助言できる体制を整備する。多数の専門医が勤務し、充実した医療体制が整う広島大病院と連携する(読売、5.16)

■15日、東広島市と広島大が開発中のブランド地鶏を育てている市内の5農家1農業法人が生産者組合を設立した。2021年度から年3万羽を出荷する(中国、5.17)

■東広島市内を流れる椋梨川流域で国の特別天然記念物オオサンショウウオ55匹が確認されていたが、昨年7月の西日本豪雨で多くが流され、調査や保護活動が進められている。調査を率いる広島大総合博物館の清水則雄准教授は「下流で痩せた個体が多く見つかっている」と話した(毎日、5.17、産経、5.19)

■16日、広島大とNTTドコモは次世代通信規格「5G」を活用した研究に関する協力協定を結んだ。遠隔医療などの新技術を開発する(日経、日刊工業、5.17、読売、5.21)

■17日、視覚障害者が通う広島中央特別支援学校であん摩マッサージ指圧師などの国家資格の取得を目指す高等部理療科2年の生徒8人が、広島大を訪問中の中国・長春大で学ぶ視覚障害者と実技交流を行った(中国、5.18)

■広島県は、がん患者やその家族が、悩みを無料で相談できる「がん相談支援センター」を紹介するリーフレットを作成した。広島大学病院などの拠点病院の連絡先、相談時間などを記載し、各病院や診療所、図書館などに計2万部を配布した(朝日、5.18)

■広島大教育学部の学生サークル「POWART(パワート)」が、障害のあるアーティストの絵をデザインしたTシャツの商品化や販売に取り組んでいる。代表を務める山田芽衣さんは「活動を充実させ、障害者の自立支援につなげていきたい」と話した(中国、5.19)

■18日、2022年度から高校の公民の必修科目になる「公共」の授業のあり方を考えるセミナーが開催された。広島大大学院の草原和博教授(社会認識教育学)による講演や模擬授業などが行われた(中国、5.19)

■【広島六大学野球】 18日、広島六大学野球の春季リーグ最終週第1日は、広島国際学院大で3試合が行われた。広島大は近大工学部に3−2で勝利した(中国、5.19)

■【病院の実力 脳卒中】主な医療機関の2018年の治療実績が公表された。広島大病院は、脳梗塞での新規入院患者53人、脳血栓溶解療法3人、血栓回収療法3人、脳出血新規入院患者19人、脳卒中専門医(19年1月現在)14人だった(読売、5.19)

■【顔】科学イラストレーターとして活躍する大内田美沙紀さん(広島大卒)が描いた京都大iPS研究所の成果をモチーフにしたイラストが今春、米科学誌「セル・ステム・セル」の表紙を飾った(読売、5.19)

■25日、被爆体験証言と医学的視点から原爆被害を考える講座が原爆資料館メモリアルホールで行われる。入市被爆者の新井俊一郎さんが体験を語り、広島大名誉教授の鎌田七男さんが入市被爆の健康影響などについて解説する(中国、5.20)

■【広島六大学野球】 19日、広島六大学野球の春季リーグ最終週第2日は、広島国際学院大で3試合が行われた。近大工学部が2-1で広島大に勝ち、2季連続51回目の優勝を果たした(中国、読売、5.20)

■25日、「選択的夫婦別姓」について考える勉強会がカフェ「ハチドリ舎」で開催される。広島大の北仲千里准教授(社会学)が、結婚や「イエ」に対する日本社会の意識の変化について講演する(中国、5.21)

■21日付で春の叙勲が発表された。県内から計98人が選ばれた。元広島経済大学長の前川功一さんは、広島大副学長などを経て、広島経済大のトップを9年間務め、入試改革に取り組んだ(中国、5.21)

■【春の叙勲】◇瑞宝中綬章◇安藤忠男(広島大名誉教授) 太田欽幸(広島大名誉教授)、大成浄志(広島県ボクシング連盟副会長・広島大名誉教授)、仙波克也(広島大名誉教授)、前川功一(元広島経済大学長、広島大名誉教授)、山崎和男(広島大名誉教授)、山下和男(広島大名誉教授)(日経、5.21)

■【新役員】◇新大同特殊鋼執行役員素形材事業部渋川工場長◇広瀬尚史氏(広島大理卒)(日刊工業、5.21)

■国内外で核兵器廃絶を訴える本年度の高校生平和大使の広島地区代表に、広島大附属高2年の生徒ら3人が選ばれた。8月にスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、署名の提出や核兵器廃絶のスピーチをする(中国、毎日、5.21、朝日、5.22)

■31日、6月の土砂災害防止月間を前に、広島県と東広島市は「土砂災害防止県民の集い」を東広島市芸術文化ホールくららで開催する。広島大の海堀正博教授らが今後の土砂災害対策などについて基調講演を行う(読売、5.22)

■東広島市の高垣広徳市長と広島大社会産学連携室産学共創プロジェクトマネージャーの奥原啓輔さんが大学発ベンチャーをテーマにFM東広島に出演した(プレスネット、5.22)

■JICA中国は、中国地方での開発途上国への国際協力を担う拠点として、様々な事業を展開している。広島大ではJICA中国が受け入れる途上国からの留学生が130人を超える(プレスネット、5.22)

■22日、広島県警公安課と東広島署は、広島大構内で同大職員にケガをさせたとして、中核派系全日本学生自治会総連合の活動家の2人を傷害の疑いで逮捕した(中国、読売、5.23)

■【ずばり聞かせて】社会人が大学院などで学び直す「リカレント教育」が注目されている。広島東洋カープ前監督の野村謙二郎さんも広島大大学院教育学研究科で2年間学び、今春に修士号(教育学)を取得した(中国、5.23)

■広島大総合博物館の清水則雄准教授と同大OBの山崎大海さんは、東広島市豊栄町に生息する国の特別天然記念物・オオサンショウウオの生態などを紹介する本を出版した(読売、5.23)

■【地域×ライフ】東広島市国際交流フットサルリーグは、2008年に設立され、広島大の学生を中心に運営している。留学生ら外国人が多い東広島市で、フットサルを通じた国際交流を続けている(読売、5.23)

■広島で研究用に保管されている被爆者の臓器標本の管理が限界に近づいている。広島大原爆放射線医科学研究所には、約8,200人分の臓器標本があり、ガラス瓶から真空パックに切り替えても手狭なため、これ以上受け入れられない状況にある(毎日、5.23)

■【新役員】◇ジェイテクト執行役員営業本部BR室、同営業統括部担当◇石岡賢一氏(広島大法卒)(日刊工業、5.23)

■6月末、広島大東広島キャンパスに学生の新たな交流・活動の場となる「賑わいパヴィリオン(仮称)」が完成する。福山通運が教育研究支援の一環で総工費を負担し、建物を同大に寄贈する。自習スペースや学生が商品化に携わったグッズなどを扱うショップなどを設ける(中国、5.24)

■ひざ関節の換骨がすり減ることで痛みや炎症を引き起こす「変形性膝関節症」について、広島大大学院医系科学研究科(整形外科学)の安達伸生教授が、病気の症状の特徴や治療法について話した(中国、5.25)

■2020年4月、広島大は准教授・講師・助教の採用について、無期雇用に向けた「テニュアトラック制度」を全学部に導入することを決めた。5~7年有期で雇用し、その間の研究・教育実績を審査し適格者に終身在職権を付与する(中国、5.25、読売、5.28、日刊工業、5.30)

■25日、広島大生物生産学部の1年生が三次市の丸山農園でアスパラガスの収穫を体験を行った。同大と三次市は人材育成などの包括協定を結んでおり、地域の農業への理解を深める授業の一環で行われた(中国、5.26)

■【広島六大学野球】 25日、広島六大学野球の春季リーグ最終週第3日は、東広島運動公園野球場で2試合が行われた。すでに優勝を決めている近工大は広島大を6-3で下した。広島大は5勝7敗で4位だった。ベストナインに広島大から東坂星和捕手、竹内空外野手が選出された(中国、5.26)

■27日、広島大は留学生が英語で悩み相談ができる「ウェルカムデスク」を東広島キャンパス内に開設した。平日10時~17時まで同大国際交流グループの職員が常駐し、住まいや生活の相談に応じる(中国、5.28)

■【いのちを守る 検証西日本豪雨】昨年の豪雨災害で甚大な被害を受けた広島県内の被災地では被害状況や教訓を次代に伝える取り組みが始まった。県内の風水害碑を調査する広島大大学院の熊原康博准教授(自然地理学)は、「行政が各地の証言や資料を収集・保存すべき、インターネットを利用するなど発信し続けて風化を防ぐことが大切」と話した(中国、5.29)

■【ひとコト】常石造船の河野健二社長は、広島大と包括協定を結んだ。学生のインターンシップも積極的に受け入れ、人材交流や共同研究で連携を進める(中国、5.30)

■岩国市錦町で建設が進む山口県営平瀬ダムの湖底に沈むため撤去される鉄製の橋「木谷原橋」が約130年前のドイツ製の橋であることが分かった。専門家は壊すと二度とつくれない橋として保存を訴えている。広島大大学院の有尾一郎助教(構造解析学)は、「工法も貴重でモニュメントや教材として有用」だと指摘した(中国、5.30)

■5月13日~18日、広島大森戸国際高等教育学院は中国・長春大学の特殊教育学院から視覚障害がある学生8人を受け入れ、短期プログラム「日本語・日本文化特別研修」を行った(プレスネット、5.30)

■【広島大学の若手研究者に聞く】広島大宇宙科学センターの笹田真人特任助教は、ブラックホール撮影チームの一員として、膨大なデータを読み解きながら画像を復元に携わった(プレスネット、5.30)

■31日、広島大病院小児歯科は同大霞キャンパス広仁会館において、「親子のお口の健康教室」を開催する。小児歯科の香西克之教授が講演する(読売、5.31)

■【想】兵庫教育大名誉教授、広島大名誉教授の田中正道さんは、中学1年生の時に出会った先生の影響から英語教師の人生を歩んだ。文部省(当時)短期ならびに長期外在研究員として英国で過ごした際には、中学英語にわずかに上乗せした単語が支えとなったという。日本の中学校で学ぶ英語はそれほど底力を秘めていると話した(中国セレクト、5.31)


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