令和元年11月

■10月31日、東広島市と広島大が開発中のブランド地鶏の生産者組合は、地鶏の試験販売を始めた。飲食業者を対象に500羽を1羽5,000円で販売し、客の反応や価格に関する意見を集める(中国、11.1)

■10月31日、広島大東広島キャンパスに新たな交流の場となる「福山通運小丸賑わいパビリオン」が完成し、福山通運の小丸成洋社長から越智光夫学長へ引き渡し式が行われた(中国、11.1、プレスネット、11.21)

■【どうなる大学入試2020(上)】文部科学省は大学入学共通テストで導入される英語の民間試験について、来年4月からの実施を延期すると発表した。延期決定を受け広島大は2020年度実施の入試ですべての志願者に民間試験の受験を課すとしていた方針を撤回する考えを示した(中国、11.2)

■【釣りのススメ】広島大大学院の海野徹也教授がチヌ釣りの餌について解説した。用いられる練り餌は携行性に優れ、多彩な餌がブレンドされてアミノ酸が豊富だが、色は単色で形状が単純で自然界に存在しないため、チヌへのアピール力に劣ると話した(中国セレクト、11.2)

■【どうなる大学入試2020(下)】広島大の杉原敏彦教授(教育社会学)は、大学入学共通テストで導入予定だった英語の民間試験について「受験の早期化と長期化を招き、高校教育を阻害する一面があった」と指摘した(中国、11.3)

■3日、広島大にゆかりがある人たちが交流するイベント「第13回ホームカミングデー」が同大東広島キャンパスで行われ、卒業生や元教員たちが在学生と交流を深めた(中国、11.3)

■第76回中国文化賞の受賞者が決まった。中国文学研究、日中学術交流に尽力した広島大の佐藤利行理事・副学長、広島県立障害者リハビリテーションセンター名誉所長の黒瀬靖郎さん(広島大医学部卒)らが選ばれた(中国、11.3)

■【秋の叙勲受章者】▽瑞宝中綬章▽井上正(83)広島大名誉教授、小笠原道雄(83)広島大名誉教授、新谷英章(78)広島大名誉教授、山木昌雄(85)広島大名誉教授(日経、11.3)

■南方留学生として広島文理大(現広島大)に在学中に広島で被爆死したニック・ユソフさんが眠る光禅寺(広島市佐伯区)にユソフさんの古里であるマレーシア・コタバル市からの訪問団が墓参りを行った(中国、11.4)

■3日、グーグルやフェイスブックの創業者らが創設した優れた科学研究に贈る米国の「ブレークスルー賞」の授賞式がカリフォルニア州で行われ、ブラックホールの輪郭の撮影に初めて成功した国際研究チームにトロフィーが授与された。東北大や広島大も研究に参加しており、日本人研究者を含むメンバー347人が共同受賞した(中国、11.5)

■【異国でマナブ広島大発】広島大法学部2年の及川学さんは、カナダ・オンタリオ州セントキャサリンズにあるブロック大学に留学している。政治学や観光学、環境学について学んでいる(中国、11.5)

■【変わる大学入試2020】大学入試の解答を公表する動きが定着してきた。弘前大、東京大、お茶の水女子大、京都大、広島大、福岡教育大などは、一般入試の解答を今年初めて公表した(朝日、11.5)

■日本経済新聞社が全国755の国公私立大学を対象に大学の地域社会への貢献度を調査し、点数化したランキングを発表した。広島大は17位だった(日経、11.6)

■14日と28日、広島大病院においてがんおくすり相談が開催される。がん患者を対象に薬剤師が個別相談に応じる(中国、11.6)

■17日、「TKP広島平和大通りカンファレンスセンター」において、皮膚の日市民公開講座が開催される。広島大病院皮膚科の田中暁生准教授が「ここまで進んだアトピー性皮膚炎対策」と題して講演する(中国、11.6)

■18日、広島大学士会館において、2017年のノーベル平和賞を受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の活動に協力し、同賞授賞式で演説したカナダ在住の被爆者であるサーロー節子さんが講演を行う(中国、11.6、11.7)

■5日、広島大は路面電車の軌道敷内を自動運転のバスが出入りする世界初の実証事件を17日に広島市内で行うと発表した。広島大学大学院の藤原章正教授は「広島は路面電車を守り続けてきた文化がある。世界の先導を切って実験することで、実用化に期待している」と話した(中国、日経、11.6、日刊工業、11.7)

■6日、広島大は同大大学院教育研究科博士課程後期の学生が所属する講座の紀要に投稿した論文2本に盗用があったとして、停学2ヶ月の懲戒処分にしたと発表した(中国、朝日、11.7)

■FM東広島において広島大OBの教職員らでつくる「広大マスターズ」を講師に迎えたラジオ講座「学びの時間」が放送されている。1日〜22日は、広島大名誉教授の沖村雄二さんが講師を務め、「地質学から探る東広島周辺の豪雨災害」をテーマに話す(プレスネット、11.7)

■10月からゲノム編集を使って開発された作物について厚生労働省への届け出制の運用が始まった。広島大大学院統合生命科学研究科の堀内浩幸教授は「遺伝子組み換え食品が登場したときと同様、消費者に抵抗感を生じさせる」と話した(日刊工業、11.7)

■天田財団は助成テーマ95件を決定した。【一般研究開発助成(レーザープロセッシング)】▽東清一郎/広島大学大学院先端物質科学研究科「レーザープロセッシングのための光干渉非接触温度計測技術の超高精度化に関する研究」(日刊工業、11.7)

■【緑地帯(5)】マンボウ研究者の澤井悦郎さんが研究の現状について話した。広島大の2人の先輩がマンボウ属の種を解明するきっかけをつくり、澤井さんは共同研究者とともにマンボウ属2種の学名を特定した(中国、11.8)

■◇アーチェリー◇広島市選手権【男子】▽30メートルW(3)向井(広島大)、【女子】▽30メートルW(1)堀山晴加(広島大)(中国、11.8)

■自民党の河井案里氏が春の広島県議選の期間中に現金を持ってきたと複数の自民党県議が証言した。広島大大学院の茂木康俊准教授(行政学・政治学)は「参院選への立候補表明後は寄付行為が禁じられる立場にあったはず。国会議員として説明責任を果たす義務がある」と話した(中国、11.8)

■情報通信研究機構は日本原子力開発機構、広島大などの研究グループと、太陽表面で発生する太陽フレアの発生時に地球に飛来する太陽放射線の被ばく線量を推定するシステムを開発したと発表した(日刊工業、11.8)

■8日、第76回中国文化賞の贈呈式が広島市で行われた。受賞者の中国古典文学の研究に尽力した広島大の佐藤利行理事・副学長ら5人と1団体が出席した(中国、11.9)

■第76回中国文化賞の受賞者が喜びを語った。広島大の佐藤利行理事・副学長は「今後も日中の学術交流に尽力したい」と話した(中国、11.9)

■9日、原爆ドーム近くを流れる元安川沿いで、広島大やウィーン国立音楽大の学生らが被爆樹木で作られたバイオリンなどを用いた慰霊コンサートを行った(読売、11.10)

■8日、東広島市は起業や新ビジネスの展開を目指す人たちの交流拠点「東広島イノベーションラボミライノ+」を開設した。木製の本棚やベンチは広島大と広島修道大、呉高専の学生が製作した(中国、11.10、朝日、11.16、読売、11.19)

■10日、島根大医学部附属病院と島根県立中央病院は、広島大病院など県外からの派遣チームとともに島根原発の事故に備えたの原子力防災訓練、医療訓練を行った(中国、11.12)

■【異国でマナブ広島大発】広島大理学部4年の長尾春香さんは、ベトナム・ホーチミン市校自然科学大に留学している。ベトナム料理は同じ料理でも店によって味が違うため、食事をするのが楽しいと話した(中国、11.12)

■12日から、東広島市議会は市内8カ所で議会報告会を開催する。今年は大学のキャンパスを初めて会場に選び、13日は広島大で、14日は近畿大工学部が行われる(中国、11.12)

■12日、広島大は、大学入学共通テストへの英語民間検定試験の2020年度導入が見送られたのを受け、同年度に実施する入試の一般選抜で、志願者全員に民間試験を課すとした方針を撤回すると発表した(中国、11.13)

■18日、広島大病院臨床管理棟において、広島大病院患者サロンが行われる。公立みつぎ総合病院の平井敏弘医師が「がんと栄養」と題して講演する(中国、11.13)

■12月7日、広島市南区にある被爆建物3件を訪ね歩く催しが行われる。広島大医学部資料館、旧広島陸軍被服支厰を経て、旧広島高等学校講堂(現広島大附属中高講堂)までを約2時間かけてまわる(朝日、11.13)

■30日、平和記念資料館東館において、連続講座「被爆証言と医科学的解説」の最終回「母の胎内で被爆して」が行われた。広島大名誉教授の鎌田七男さんが講師を務めた(朝日、11.13)

■広島県内の児童生徒が科学研究の成果を競う第63回県科学賞の審査会が、県立教育センターで行われ、特選12点など入賞作品が決まった。【高校】◇県教委賞◇「水面上で惹きあう2つの油滴ー近づき合体するのはなぜ?ー」広島大附属高校の生徒、【学校賞】◇県議会議長賞◇広島大附属高校(読売、11.13)

■【想】広島大名誉教授で東亜大の金田晋特任教授は、1970年前後に広島大に赴任し、初めての芸術学担当専任講師として総合科学部の創設に参加し、7年をかけ院生らとともに「戦後広島の美術年譜」を作成した(中国セレクト、11.13)

■広島大大学院教育学研究科の富川光准教授(動物系統分類学)たちの研究グループは、世界最大の魚類ジンベエザメの口の中で、甲殻類の一種であるヨコエビの新種が生息しているのを世界で初めて確認した(中国、11.13、日経、日刊工業、11.20)

■第19回中国新聞「みんなの新聞コンクール」の入賞作が紹介された。広島大附属中の生徒が最優秀賞を受賞した(中国、11.14)

■13日、女性の活躍の場を広げた個人や団体に贈られる広島大の「メタセコイア賞」に選ばれた俳人でエッセイストの夏井いつきさんの授賞式と記念講演会が行われた(朝日、11.14)

■15、16日に、小児がんなどの患者や家族の交流会が広島市内で初めて開かれる。厚生労働省が定める小児がんの拠点病院は、中四国地方では広島大病院のみで、交流会の準備を進める広島大の檜山英三教授によると、同病院では年間80〜100人の治療実績がある(読売、11.14)

■12月、西京銀行は広島大の留学生と企業との交流会をに開催する。同行と同大との包括連携協定に基づく取り組みの一環として実施する(日経、11.14)

■12月21日まで、広島大総合博物館において、第18回ふむふむギャラリー「魚がつくる模様と形〜アマミホシゾラフグのつくるミステリーサークルの秘密に迫る!〜」が開催されている(プレスネット、11.14、毎日、11.29)

■12月1日まで、「竹沢丹一記念専正寺赤光庵」において前衛書道家の竹沢丹一(1907~99)とその師弟の作品の展示会が行われている。竹沢は広島大東雲分校の助教授だった50年代、既存の作風にとらわれない上田桑鳩(1889~1968)に師事し、その後、県内に前衛書を広めた(中国、11.15)

■自民党の河井案里氏の公選法違反などの疑惑が報じられ、夫の河井克行氏が法相を辞任して2週間、2人は公の場に姿を見せていない。広島大大学院の森邊成一教授(日本政治史)は「疑惑の追及を恐れて逃げ回っている印象を与える」と指摘した(中国、11.15)

■13日、東広島市議会は広島大東広島キャンパスで、大学を会場にした初めての議会報告を行った。学生や教員、外国人留学生たち約60人が参加し、公共交通の充実や留学生支援など、市政課題について意見交換を行った(中国、11.15)

■◇エスキーテニス◇中国地区秋季大会【男子個人】▽シングルス級位(3)池ケ谷(広島大)、▽ダブルス3部(1)岡本・箱崎(広島大)(中国、11.15)

■◇ソフトボール◇東広島市協会リーグ【A】横浜ミラクルズ1-0広島大、広島大4-2ゴネ〜ず、【B】広島大職7-6東広島市役所、東広島教14-0広島大職(中国、11.15)

■12月11日、JMSアステールプラザにおいて、広島プロミシングコンサート2019が開催される。6月に行われた広島市新人演奏会で優秀演奏者に選ばれた下村景さん(広島大卒)や徳永智香さん(同大卒)らが演奏する(中国、11.15)

■12月15日、放送大学広島学習センターにおいて、公開講演会「広島の豊かな里海を守る」が行われる。講師は広島工業大の小黒剛成教授と広島大名誉教授の上真一さんが務める(中国、11.15)

■14日、文部科学省は、2020年度の国公私立大81校の医学部総定員を前年度比90人減の9,330人とする計画を発表した。広島大は2人減の118人となった(中国、11.15)

■15日、大学入試センターは、2020年度から始まる民間試験と併用するとしていた「読む・聞く」に2技能試験について、予定通り実施し配点も変えないことを発表した。広島大は志願者全員に民間試験を課す方針は取りやめるが、一定水準の成績を提出した受験生は、共通テストの英語を満点扱いとする方針は変えない(朝日、11.16)

■【まなび】広島大名誉教授の小林芳規さんが本年度の文化功労者の1人に選ばれた。広島大から選ばれたのは初代学長を務めた森戸辰男さんに次いで2人目。小林さんは木などで紙にくぼんだ文字を記す「角筆」を長年研究し、国語史学に新たな分野を切り開いた(中国、11.17)

■16日、精密加工装置製造を手掛けるディスコの桑畑工場は、コンピュータープログラミングの技能を競うコンテストを開催し、16歳〜66歳の47人が参加した。昨年に続いて参加した広島大大学院博士課程前期2年の石井友康さんは「前回よりもうまくできた。今後もレベルアップしていきたい」と話した(中国、11.17)

■【海外メール】臨床心理士の美甘章子さん(広島大教育学部卒)は、米・カルフォルニア州サンディエゴに拠点を置いて活動している。サンディエゴ市は横浜市と姉妹都市提携をしており、毎年8月6日午前8時15分には横浜市から寄贈された鐘を鳴らし平和を願うイベントを開催している(中国セレクト、11.17)

■23日、広島大仏教青年会は、同大仏教青年会館において、大敦煌学プロジェクト研究センターの白須浄真顧問の公開講演会を開催する(中国、11.18)

■広島大のサークル「シーアクア」など県内5大学のスキューバダイビングサークルのメンバーたち30人が、安芸津漁港近くの海に潜り、ボランティアで清掃活動を行った(中国、11.18)

■17日、県医師会館において、市民フォーラム「てんかんを考える」が開催され、患者や家族など約300人が参加した。広島大病院てんかんセンターの石川暢恒副センター長が基本治療について消化し、飯田幸治センター長が難治性の場合の手術について紹介した(中国、11.18)

■23日、県内の大学生によるコンサートが紙屋町地下街シャレオ中央広場で行われる。広島大など11大学・短大から17グループが参加する(中国、11.18)

■16日、17日、日本棋院京都本部藤田塾において、第56回全国学生囲碁十傑戦が行われ、東京理科大2年の学生が初優勝した。広島大2年の竹田幸一さんは3位だった(朝日、11.18)

■17日未明、広島大や国土交通省などは自動運転で走るバスを広島市内の路面電車の軌道内で走らせる実験を世界で初めて行った。実験総括責任者の広島大の藤原章正教授(交通工学)は「バスと路面電車が協調して走ることに意義がある。路面電車がある広島の環境を生かしながら技術開発をしたい」と話した(朝日、11.18、中国、毎日、11.19)

■【異国でマナブ広島大発】広島大総合科学部2年の大森楓さんは、フィリピン大学ディリマン校に留学している。ジェンダー平等社会について学んでいる(中国、11.19)

■22日、広島県内の中小企業の社長が経営ビジョンを語る「チャーミング・チェアマンズ・クラブ・ツアー」が「いいオフィス広島」(広島市中区)で行われる。広島ドラゴンフライズの浦伸嘉社長らが講演し、学生の部では広大生たちがリーダー像を語り合う(中国、11.19)

■「はやぶさ2」は、小惑星「りゅうぐう」の探査任務を終え2020年末に地球に戻る。困難を極めた世界初のクレーター作りなど多くの大学研究者らが一丸となり支えた。「はやぶさ2」が持ち帰る岩や砂のサンプルを分析する広島大の薮田ひかる教授らは、帰還後の作業に向けて準備を進めている(日経、11.20)

■大学の学園祭の禁酒化が進んでいる。毎日新聞が今年度の国立大の状況を調査した結果、103学園祭のうち、77学園祭で飲酒が禁止されていた。広島大も禁止開始時期は不明だが、飲酒を禁止している(毎日、11.20)

■◇アーチェリー◇第36回広島市選手権大会【男子】▽30メートルダブル(3)向井瞳(広島大)、【女子】▽30メートルダブル(1)堀山晴加(広島大)(読売、11.20)

■【病院の実力 がん相談支援センター】 読売新聞社が調査した2018年の主な医療機関のがん相談支援センターの相談実績が公表された。広島大病院は、相談件数が972件、職員は3人、うち看護師は2人、うちMSWは1人、相談の受付方法は直通電話となっている(読売、11.20、11.24)

■広島大の自動車部が今年のダートトライアル選手権の団体戦で、男子が優勝、女子は準優勝した。今月24日に大阪府で行われる運転の正確さを競う「フィギュア」の成績次第では年間チャンピオン「全日本年間総合杯」の可能性もあり、獲得すれば39年ぶりとなる(中国、11.21)

■1年近く休止していた広島大の学生企業部「ファーストペンギンクラブ」が再始動する。大学側から資金面の支援や同キャンパス内に完成した「福山通運小丸賑わいパビリオン」内に拠点を活用しより実践的な内容で活動する(中国、11.22)

■広島大は、県内で地域活性化に取り組む住民団体と学生・教員が連携する活動に助成する新事業「地域の元気応援プロジェクト」を始めた。初回となる本年度は8件を採択した(読売、11.22)

■21日、県内の児童生徒による優れた科学研究を表彰する第63回県科学賞の表彰式が県立教育センターで行われた。県科学賞委員会の古賀信吉委員長(広島大大学院教育学研究科教授)は「他の人が気づかない独自の視点で研究していた。科学的な見方、考え方がすばらしかった」と講評した(読売、11.22)

■イエズス会元日本管区長の神父粟本昭夫さんは、広島大工学部の前身である工業専門学校1年だった1945年8月6日、爆心地から約1.9キロで被爆した。26日、フランシスコローマ法王とともに上智大構内の聖堂でミサを、イエズス会員らが住むSJハウスで朝食を共にする(中国、11.22)

■今年6月、広島大附属高2年の生徒ら高校生平和大使は、バチカンを訪れ際、ローマ教皇に手紙を手渡しして被爆地への来訪を直接要望した。3カ月後、教皇の被爆地訪問が正式発表され、24日夜に平和記念公園で開かれる「平和のための集い」招かれた(読売、11.23)

■22日、広島大はインターネット上で寄付を募るクラウドファンディングを運制するREADYFORと業務提携したと発表した。同日、第1弾とし土石流が起こるメカニズム解明への実証実験など3件でクラウドファンディングを始めた(中国、11.23、日刊工業、11.28)

■23日、広島大の原田康夫元学長を中心とするメンバーは絵画74点を寄贈し、福島県南相馬市原町区の市立総合病院訪れ、同病院において贈呈除幕式が行われた。同市と広島大が結ぶ包括的連携協力協定の一環で、広島大からは医療スタッフを派遣するなど支援を続けている(中国、11.24)

■広島大が今年始めた地域活性化事業の一環として、10月から同大の学生と教員が協力し、かつて広島藩に献上していた茶の再生産に取り組む三原市大和町下草井の住民グループを支援している(中国、11.24)

■【日経実力病院調査】日本経済新聞社が調査した2017年度の主な医療機関の急性白血病治療について治療実績が公開された。広島大病院は、手術ありが135件、手術なしが87件、日本医療機能評価機構の運営体制の評価は74点だった(日経、11.25)

■【異国でマナブ広島大発】 広島大総合科学部4年の佐藤志穂子さんは、韓国水原市の慶熙大学校に留学している。日本では社会学を学んでいたが韓国ではかねてから希望していた視覚デザインについて学んでいる(中国、11.26)

■25日、オタフクソースと広島経済大は包括連携協定を締結した。これまで個別の案件でつながっていた関係を地域活性化や共同研究などで協力する。オタフクソースが大学を包括協定を結ぶのは広島大に続き2校目となる(中国、11.26)

■【緑地帯(1)】日本文学者のウルシュラ・スティチェック・ボイェデさんはポーランド出身。同国は今年、日本と国交樹立100周年を迎えた。欧州随一の親日国と言われ、1989年にポーランドが民主主義の道を歩み始めた際、「二番目の日本をつくろう」と叫ばれており、それを聞いたウルシュラさんはワルシャワ大の日本学科に進学、広島大に留学し当時ほとんど知られていなかった原爆文学を研究した(中国、11.27)

■日経BPコンサルティングがまとめた「大学ブランド・イメージ調査2019〜2020」で、中国・四国の主要59大学のうち、広島大は3年連続で総合1位となった(日経、11.27)

■出版社ロゼッタストーン(周南市)の弘中百合子社長(広島大文学部卒)は、埋もれた著者を発掘し、全国出版を目指す取り組み「あなたも出版プロデューサー」を始めた。書籍化にふさわしい企画などを募り、購入予約が1,000冊に達したら出版するという仕組みで運営している(中国、11.28)

■1945年末までの原爆犠牲者数約14万人は推計値に過ぎず、現在も犠牲者数は未解明のままである。約14万人という数字は広島・長崎の両市が国連事務総長へ宛てた要請書に端を発する。要請書の作成は、当時広島大助手だった宇吹暁さんや同大助教授だった故湯崎稔氏ら研究者が被爆前の人口推計と被爆後の人口調査を比較するなどして算出した(中国、11.28)

■【緑地帯(2)】日本文学者のウルシュラ・スティチェック・ボイェデさん(ポーランド出身)が、第二次世界大戦に起きた悲劇という同国の強制収容所と日本の原爆被害という共通点について話した(中国、11.28)

■広島大が今年始めた地域活性化事業「広島大学地域の元気応援プロジェクト」の一環として、10月から同大教育学部の学生が学生ならでは発想でレモン生産量日本一を誇る尾道市瀬戸田町生口島の瀬戸田レモンをPRするプロジェクトを進めている(プレスネット、11.28)

■【緑地帯(3)】日本文学者のウルシュラ・スティチェック・ボイェデさん(ポーランド出身)が、最近では、ポーランドの漬物であるキャベツの塩漬けのザワークラウト、キュウリの酢漬けのディルピクルスやポーランド製のジャムやチーズも日本で売られるようになり、ポーランドが日本にとって近い国となりつつあると話した(中国、11.29)

■12月1日、広島大の学生と同大がある東広島市西条下見地区の住民でつくる団体「地域盛り上げ隊たのした」が下見福祉会館で、同地区の飲食店などが集う「フードフェスタ」を初めて開催する。学生部代表の2年松永美紀さんは「学生が地域の人とつながるきっかけにし、困ったときに助け合える関係にしたい」と話した(中国、11.30)

■【緑地帯(4)】日本文学者のウルシュラ・スティチェック・ボイェデさん(ポーランド出身)が、広島にあるポーランドゆかりの場所を紹介した。2018年10月、広島大病院の一角に「やすらぎ」「平和」「リハビリ」「ポーランド」の意味が込められた美術館「YHRPミュージアム」が開館した(中国、11.30)

■【ヒロシマの空白被爆75年(2)】現在も原爆被害の全容は明らかになっていない。1960年代後半、広島大など官民挙げて「復元調査」を行われたが、全滅した家族や広島市を去った世帯はなおも「消息不明」となっている(中国、11.30)

■文部科学省は大学入学共通テストでの英語民間試験の活用を見送ったことを受けて、29日までに各国立大の対応を公表した。広島大など5校は全学部で活用する(中国、朝日、読売、日経、毎日、産経、11.30)


up