令和3年7月

■新型コロナウイルスワクチンの職域接種の申請受付の停止が長期化する見通しとなった。中国地方の国公立大17校では、広島大が6月21日から接種を開始しているが、公立鳥取環境大は3日から接種を開始するはずがワクチンが一部しか届いていない(中国、7.1)

■今春から広島大東広島キャンパスでは大学と自動車メーカーが連携し、構内で自動運転のシャトルバスを運行する実証実験を行っている。利用したことがある学生は「自動運転とは思えないくらいスムーズだった」と話した。9月からは公道での走行を予定している(読売、7.1)

■【新学長に聞く】宇都宮大の池田宰学長(元広島大助教)は、地域連携や共創など今後の運営方針を語った(日刊工業、7.1)

■6月21日、広島大など全国の大学で新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。中国地方の国公立大では広島大の他3校が開始を決め、他の7校も実施を予定している(プレスネット、7.1)

■東広島市内5つの小学校は各校をオンラインでつなぎ、西条市街地を走る循環バス「のんバス」について学んだ。広島大教育ヴィジョン研究センターと芸陽バスが協力して授業を行った(プレスネット、7.1)

■広島大は東広島キャンパスにある法学部を東千田キャンパスへ移転させることを正式に発表した。東千田キャンパスにはすでに法科大学院があり、法曹養成の新たな拠点となる(産経、7.2、 プレスネット、7.8)

■2日、広島県は県内の国公私立大・短大系26校のうち17校が新型コロナウイルスのワクチンの申請を国にしていることを明らかにした。このうち7校が承認され、広島大をはじめとする4校は6月21日から接種を始めたが、県立大などは国から承認の連絡がきていない(中国、7.3)

■2日、広島大と東広島市はソフトバンク、建設会社のフジタと相次ぎスマートシティ(次世代都市)に関する連携協定を結んだ。市内を実証実験の場として自動運転やAIを駆使した街づくりを研究する(中国、日経、7.3、プレスネット、7.15)

■3日、広島大と東広島市が協力し、市内の中小企業の従業員と市立小中学校の教職員を対象とした新型コロナウイルスワクチンの職域接種が同大東広島キャンパスで開始された。18日までに計2万人に1回目の接種を終える予定(中国、読売、7.4)

■3日、広島市立大で日本と韓国の大学生が交流する「韓国ミニ留学」が開かれた。新型コロナウイルス禍で海外との往来が困難な中、広島大の韓国人留学生9人と会話や韓国の伝統芸能を楽しんだ(中国、7.4)

■山谷洋二(やまたに・ようじ=家畜飼養学、広島大名誉教授)6月24日、死去。79歳 (読売、7.6)

■広島大は18歳以上が対象のモデルナ社製の新型コロナウイルスワクチンを、誤って18歳未満の7人に接種したと発表した。7人の健康状態に異常は確認されていない。予約システムを改修するなど再発防止対策を行う(読売、中国、7.8、朝日、毎日、7.9、産経、7.10)

■12日、広島市のサッカースタジアム建設予定地の中央公園広場で見つかった旧陸軍の輸送部隊「中国軍管区輜重兵補充隊」の被爆遺構について、元広島大原爆放射線医科学研究所助手の竹崎嘉彦さんの協力で米軍が原爆投下前後に撮影した写真を比較した。市民団体らは被爆したことを伝えること自体が重要だとして遺構の一部保存を求めている(中国、7.13)

■【新聞で磨く小論文】スマホ中毒の背景を示しつつ対策について論じる課題文に対して、広島大附属高の生徒の小論文が紹介された(中国、7.14)

■14日、原爆投下直後に降った放射性物質を含む黒い雨をめぐる訴訟で広島高裁は国側の控訴を棄却し認定被爆者の枠組みを広げる判断も示した。広島大の田村和之名誉教授(行政法)は「黒い雨による健康被害の可能性が否定できなければ、特定11疾病の有無にかかわらず、認定すべきとしたのは明快な判決だ」と話した(中国、7.15)

■【中国ワイド】都心回帰となる広島大の法学部移転について、中国新聞社が越智光夫学長にインタビューを行った。越智学長は「法学部生は社会との接点が多い方がいい。広島市には高等裁判所があり、弁護士数も多いため実務家の支援が受けやすい」と話した(中国、7.15)

■【生きて再録⑩】昨年のノーベル平和賞授賞式で演説を行ったサーロー節子さんは、広島女学院大に進学しYMCAの活動を行った。その後心の師となる広島大の森滝市郎先生と出会い、反核運動を熱心に行った(中国セレクト、7.15)

■広島大両生類研究センターは大型の飼育室や最新の顕微鏡室などを備えた「バイオリソース棟」を新設し、除幕式を行った(プレスネット、7.15、読売、7.21)

■【知事往来】15日午後3時30分、広島大大学院の田中純子教授と合同記者会見(中国、7.16)

■広島県の湯崎知事は県民対象の新型コロナウイルス抗体検査の結果を発表した。調査した広島大の田中純子教授(疫学・疾病制御学)は「集団免疫獲得と言える状況にない。引き続き感染対策の徹底が必要」と話した。抗体保有率は広島市や福山市などの5市町で無作為に抽出した住民について広島大に委託して継続調査している(中国、朝日、7.16)

■6月、7月、第38回中国ユース音楽コンクールのピアノ部門予選が行われた。【広島】♢小学1・2年【奨励賞】広島大附属東雲2年、♢小学3・4年【奨励賞】広島大附属3年、同大附属東雲4年、♢中学生【金賞】広島大附属1年、同大大附属3年、【銀賞】広島大附属1年、【奨励賞】広島大附属2年、 【呉】♢高校生 【金賞】広島大附属1年、【尾三】♢小学3・4年【金賞】広島大附属三原4年、【奨励賞】広島大附属三原4年、♢【金賞】広島大附属三原5年、 ♢中学生【銅賞】広島大附属福山2年、広島大附属三原2年、♢高校生【奨励賞】広島大附属福山1年(中国、7.16)

■広島大は次々に変異する新型コロナウイルスに対抗しようと、変異株を無力化する新たな中和抗体を作る資金をクラウドファンディングで募る。同大大学院の保田朋波流教授は「ワクチン接種は感染封じ込めに重要だが、今のワクチンが効かない変異株がいつ出てきてもおかしくない。治療薬開発も両輪で進める必要がある。」と協力を求めた(中国、7.16、日刊工業、7.29)

■全国各地で土石流の被害が確認される中、広島大の防災・減災研究センターでは発生メカニズムを解明するプロジェクトが進んでいる。昨年の11月にはキャンパス内の山の頂付近に穴を掘り、地下の水圧や水温などを計測する調査を始めた(中国、7.18)

■23日、東京五輪が開幕する。県ゆかりの代表選手は過去最多の27人。陸上では、広島大大学院に在籍する女子100メートル障害の木村文子選手らの登場が待ち遠しい(読売、7.20)

■新型コロナウイルスワクチンの接種が広がる中、若い世代はワクチンに関する誤った情報から打たないと決めた人が一定数いることが分かった。広島大の学生3割も打たないと選択している。同大大学院の坂口剛正教授(ウイルス学)は「妊娠できなくなるなどネット上のデマは科学的に誤りを証明できる」と話した(中国、7.21)

■◇アーチェリー◇第74回県高校総体【女子】◇個人①広島大附属福山、②同大附属福山(読売、7.21)

■8月6日、中国地方防災研究会と中国建設弘済会は講演会「繰り返し発生した広島の土砂災害から学ぶ」を広島YMCA国際文化ホールで開催する。広島大大学院の長谷川祐治准教授が講演を行う(中国、7.22)

■国立天文台や広島大の参加する国際研究チームがブラックホール周辺で猛スピードでガスが噴き出す「ジェット」をとらえたと発表した。ジェットはブラックホールの重力から逃れた物質が噴出したもので、これによって超巨大ブラックホール付近で起こる現象を突き止められるようになることが期待される(中国セレクト、7.22)

■13日、東広島市は新型コロナウイルスワクチンの国からの供給不足を踏まえ、今後の接種方針を発表した。接種完了は10月以降にずれ込む見通しとなった。大学生、市内企業の従業員、市内の学校の教職員を対象として広島大の職域接種では約29,400人が1回目の接種を完了している(プレスネット、7.22)

■今年は感染対策を徹底して「来場型」のオープンキャンパスを開催予定する大学が相次いでいる。広島大は8月19日・20日で来場型イベントを開催するが、学科やコース毎に定員を設け規模を絞り込む(中国、7.26)

■【研究室発】 広島大大学院人間社会科学研究科の中空萌講師は伝統の中で文化としても息づく「知識」は誰のものなのか、という知識の所有をめぐる根源的な問いに向き合っている。フィールドワークを基本に知見を深めている(中国、7.26)

■日本新聞協会は新聞を学校の授業の教材として利用する2021年度のNIE(新聞活用教育)実践指定校に広島大附属中・高等学校をはじめとする県内14校を決定した。また広島県NIE推進協議会は独自枠として広島大附属三原小の他15校を認定した(読売、7.27)

■26日、第66回全国高校軟式野球選手権県予選大会の二回戦が行われ、広大附属福山は敗退した(朝日、7.27)

■【学生リポーターが聞く】 広島大大学院の泰莉さんら学生リポーターが、個別型指導塾5-Daysなどを運営する5コーポレーションの田中良典社長にインタビューを行い、事業への思いや学生へのアドバイスを聞いた(中国、7.28)

■7月30日~8月1日と8月7、8、10、11日に県内の中高大・一般を対象とした音楽コンクールが開かれる。第4日の中学校フェスティバルに広大附属三原中学、第7日の大学枠に広島大が出場する(朝日、7.28)

■27日、広島大などの研究チームはアスベストが引き起こすがん「悪性胸膜中皮腫」の特効薬を開発し、9月から患者に投与する治験に入ると発表した(中国、7.28、7.30)

■27日、第66回全国高校軟式野球選手権予選大会が行われ、広島大附属高は、桜ヶ丘に8-2で敗れた(朝日、7.28)

■◇陸上◇広島市中学校選手権【男子】1年、1500m③藤森秀悟(広大附属)(読売、7.28)

■広島大は歯科器具開発製造のノイシュタットジャパンとネーミングライツに関する契約を交わし、霞キャンパスの一室を「neustadt japan Divercity Area(ノイシュタットジャパン ダイバーシティ エリア)」と名付けた(毎日、7.28)

■8月1日~7日、広島大大学会館において、同大造形芸術教育学所属学生の研究・活動の成果を発表する制作展が行われる(プレスネット、7.29)

■【広島大学の若手研究者に聞く】同大両生類研究センター進化発生ゲノミクス研究グループ/大学院統合生命科学研究科生命医科学プログラムの鈴木誠助教は、ツメガエルを用いて体の形がどのようにできるのか解明し、ヒト疾患の治療の糸口について研究している(プレスネット、7.29)

■広島大平和センターと読売新聞社が被爆体験の語り部100人に実施したアンケートによると、新型コロナウイルスの影響で継承活動が著しく停滞した状況が分かった(読売、7.31)


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