研究科長からのご挨拶

学びによる自己変革、プロフェッションへの道

 近年、プロフェッショナル性を身につけたいという方が増えているようです。プロフェッショナル性獲得を謳う書籍等も多々目にします。社会構造の急速な変化にIT産業による革命が起ころうとするなか、将来に対する一抹の不安を抱き、希望をもたらす何かが必要であると感じているのではないでしょうか。

 これから生じてくるさまざまな課題は、過去に倣って、前例に基づく情報の収集による知識の集積のみで解決できるものではなく、将来のあるべき姿に焦点を合わせ、創造的な思考を柔軟に進展させることで想像の質を高め解決しなければなりません。それゆえ、プロフェッショナル性が求められるのでしょう。

 法曹もプロフェッションです。未知の課題への対応が期待されます。創造的な思考により質の高いあるべき姿を明瞭に思い描き、それを実現するための道を開拓していく存在でなければならないでしょう。そのための学びは、知性の錬磨性と反省の技法とを修得することです。さらにトレーニングを重ねることでプロフェッショナル性の獲得に至ります。

 広島大学法科大学院は、知性の錬磨法と反省の技法とを組み入れた教育プログラムで、皆さんの夢が叶うよう全力でサポートします。一人でも多くの優れた法曹を輩出できるように、皆さんと同じく、否、それ以上に、日々学び研鑽を重ね、たゆまぬ自己変革の道を歩んでいます。世界に平和を訴えることのできるヒロシマの地で、共存共栄の精神に基づき、法と正義により現代社会を導く人財を養成する責務があるからです。

 皆さんが、広島大学法科大学院で、その夢を実現すべくプロフェッショナル性を培い、法曹となって、その使命を果たされることを願っております。

研究科長プロフィール

秋野成人 AKINO Shigeto
刑法A、刑法A演習、刑法B、刑法B演習、刑法演習1、重点演習(刑事法1、刑事法2)
アメリカ合衆国における合法性原則や共犯論等をめぐる法理論の変遷を批判的に分析する。
日本学術会議連携委員。


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