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国際宇宙ステーションを使った脊髄損傷の再生医療研究がNASA宇宙実験に採択



広島大学大学院医歯薬保健学研究院・基礎生命科学部門 保健学分野 生体環境適応科学研究室 弓削 類 教授が代表を務める研究グループによる、国際宇宙ステーションを使った世界初の脊髄損傷の再生医療研究がNASAの宇宙実験に採択されました。







会見の様子

本研究は、広島大学とハーバード大学の共同研究チームにより実施します。

NASAは、2013年に宇宙環境を利用した再生医療の研究へ取り組むことを表明しています。その一環の宇宙実験として、世界初の脊髄損傷の治療を目指した研究を行う計画です。

弓削教授らは、幹細胞(間葉系幹細胞)を微小重力環境で培養すると幹細胞の未分化性が維持されて、脊髄損傷モデルラットに細胞移植を行うと運動機能が回復するという研究成果を既に発表しています(Mitsuhara et al. Stem Cell Research & Therapy 4(35);2013)。

今回の宇宙実験は、この成果を元に計画され、今後、NASAと直接打合せをしながら2年以内の実施を目指します。

実験では、宇宙の(真の)微小重力環境と、地上の重力制御装置「Gravite(R)」を使った模擬微小重力環境で、それぞれ幹細胞(頭蓋由来ヒト間葉系幹細胞)を培養し、その細胞を地上で脊髄損傷モデル動物へ細胞移植して、細胞の特性や運動機能の改善効果にどのような違いがあるかを検証する世界初の研究です。

微小重力環境でみられる幹細胞の未分化維持の効用を期待したもので、その成果は最終的に幹細胞バンクに利用することを目指します。



宇宙実験デザイン

【研究内容に関するお問い合わせ先】

広島大学大学院医歯薬保健学研究院 基礎生命科学部門

保健学分野 生体環境適応科学研究室 教授 弓削 類(ゆげ るい)

TEL&FAX:082-257-5425

E-mail:ryuge*hiroshima-u.ac.jp(*は半角@に置き換えてください)


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