総合科学研究プロジェクト 第11回「言語と情報研究」公開セミナーのご案内
(どなたでもご自由に参加できます。申し込み不要です)
【日時】 2007年2月15日(木) 午後1時〜5時 (講演とディスカッション)
【場所】 広島大学総合科学部 J307教室 (総合科学部J棟3F)
【演題】 「項目応答理論の今日までそして明日から」
【講師】 中村 洋一先生 (常磐大学国際学部助教授)
【要旨】
2003年7月5日に、第26回かがみやま言語科学コロキアムでお話しさせていただいた項目応答理論入門のおさらいをして、項目応答理論の基礎的な考え方を確認する。
次に、ここ数年の言語テストの動向の象徴的な事柄として、
(1) CAT をいち早く実現させた CASECの紹介、
(2) TOEFL iBT が CAT から Linear Testに「戻った」背景を考察する。さらに、昨今の日本語のテストに関連した研究の例として、
(3) 伊東祐郎先生 (東京外大)代表の「留学生の日本語能力測定のためのテスト項目プールの構築」、
(4) 今井新悟先生 (山口大学)代表の「インターネットによる日本語のコンピュータ適応型テストの開発と検証」、
(5) 日本漢字能力検定協会・日本統計事務センターのアイテムバンク・データ分析システム (ITEMS)オンライン漢字検定テスト、それぞれのシステムを実際にアクセスして紹介する。
まとめとして、言語テスト研究の方向性を検討する。最後に、質疑・応答・ディスカッションを行う。
【中村先生の著作】 大友賢二監修・中村洋一著 『テストで言語能力は測れるか〜言語テストデータ分析入門〜』 (2002年 桐原書店)
【連絡先】
総合科学研究科 吉田光演
E-mail:mituyos@hiroshima-u.ac.jp