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地球温暖化対策に貢献するための技術開発を行う施設を公開



整備された施設の前で、事業の概要を説明する鈴木寛一特任教授

 バイオマスからエネルギーを取り出し、地球温暖化対策に貢献するための技術開発を行う施設を、12月6日(木)、報道関係者に公開しました。



 この施設は、広島大学が、環境省「地球温暖化対策技術開発事業」の委託事業として取り組んでいる「都市型バイオマスエネルギー導入技術に係る学園都市東広島モデルの技術開発・実証事業」を推進するため、生物圏科学研究科の農場内に整備を進めていたもので、本年度までに設置予定の設備等が整ったことから、本事業を広く社会にご理解いただくことを目的に公開しました。当日は、東広島市の関係者も出席され、研究代表者の鈴木寛一特任教授が、本事業の概要を説明しました。





(事業概要)

 本技術開発・実証事業は、環境省の委託事業として、平成18年度から20年度までの3年間を事業予定年度として実施します。



 この事業は、廃棄または未利用のバイオマスからエネルギーを取り出し、地球温暖化対策に貢献するための技術開発を行うもので、広島大学が代表となり豊国工業株式会社、中国電力株式会社、東広島市、広島県立西条農業高等学校、生協ひろしまの6者が共同で食品廃棄物・畜産廃棄物・廃食油を含む都市型複合バイオマスを高効率でエネルギー化する技術とバイオマスの収集運搬のシステムを開発し実証するものです。



 具体的には、食品廃棄物と畜産廃棄物からバイオガスを高効率で発生させるための前処理技術と発酵技術、廃食油の安価な乳化燃料化技術、バイオガスと乳化燃料を混焼させて発電するDFエンジン発電技術および発酵残さの省エネ炭化技術等を開発し、それらの技術を有機的に組み合わせた総合的なシステムを構築して実証するとともに、バイオマスの収集運搬に関する地域的取組みと併せて、地球温暖化対策に貢献することができる技術の東広島モデルを早期に実現することを目的としています。

 この技術開発・実証事業の規模は、実システムとして想定している規模の約1/10であり、1日当り約3トンのバイオマスの処理能力があります。食品廃棄物は、東広島市の学校給食の残滓・残飯を利用し、畜産廃棄物は広島大学農場の家畜糞尿と敷料を用います。また、廃食油は、西条農業高等学校の生徒・保護者・教職員および生協ひろしまの組合員の協力で回収したものを用いています。



【本事業についてのお問合せ先】

広島大学大学院生物圏科学研究科 特任教授 鈴木

TEL:082−424−7937


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