12/4(火)のランチタイムチャットで出口研究科長の「特別セミナー」がありました。



 12/4(火)のランチタイムチャットで,出口研究科長による「特別セミナー」がありました。

 いつものランチタイムチャットと思って集まっていた参加者は,出口先生からの提案により急遽開催されることとなったセミナーに耳を傾けました。

 セミナーは,まず「ツノゴマ」という珍しい植物の紹介から始まりました。出口先生は二本の鋭い突起を持った「ツノゴマ」の実物を示し,「これは梅干しの種と同じで周りの堅い部分は種ではなくこの中に本当の種が入っている。」とのことでした。そして,この鋭い突起は動物に引っかかって遠くまで運んでもらうことにより種子散布を行っているとの説明がありました。

 また,花を構成している花びらや、雄しべ・雌しべ等を「花葉」と呼び,いずれも葉が変化して生じたもので,これは作家のゲーテが論証したもので,ゲーテは植物学者でもあったとのことでした。 通常の桜は花びらは5枚だが,八重桜は多くの雄しべが花びらに変わったもので,花びらの先端には雄しべの名残があるとのことでした。

 そして,花びらが何枚の葉から作られているかは,雌しべを見れば分かり,雌しべが5角形なら5枚の葉から作られているということになり,花を見るときも単に見るだけでなくこういう視点から見れば花の見方も面白く変わってくるとの説明がありました。

 急遽行われたセミナーでしたが,珍しい「ツノゴマ」の実物を見たり,興味をそそる花のお話を聞くことができ,出口先生,ありがとうございました。

出口研究科長 「ツノゴマ」 特別セミナーの様子


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