高橋徳氏を迎えて下記講演会を開催します。
どなたでも参加可能です。多くの方のご来場をお待ちしております(参加費無料・事前連絡不要です)。
日時:2015年10月28日(水)16時20分~17時50分
場所:広島大学東広島キャンパス大学院総合科学研究科J306教室(J棟3階)
講師:高橋 徳 氏(ウィスコンシン医科大学教授・統合医療クリニック高橋医院院長
演題:愛の生理学 ‐オキシトシンと愛 ‐
ポスターはこちら(PDF:293KB)
講演会概要
オキシトシンは神経ホルモンの一つで、主に脳内の視床下部で生成されます。オキシトシンが授乳や子宮収縮に大きく関係していることは早くから知られていましたが、抗ストレス作用に関係していることも分かってきました。オキシトシンが脳内で分泌されるとストレスに適応することができ、心身への悪影響を和らげてくれます。加えて、オキシトシンは「思いやり」や「信頼」などの感情を促し、私たちの人間関係を築くのに重要な役割を果たしています。
しかしながら、オキシトシンを日常的に投与し続けるとオキシトシン受容体の感度が鈍化しその効果の減少が懸念されます。従って体外からのオキシトシンの投与ではなく、私たちの体内でオキシトシンの発現を増強する方法が推奨されます。幸いにも、これまでの研究の結果、体内においてどのような仕組みでオキシトシンの発現が増加するのか解ってきました。「人を思いやったり」「人から大切にされたり」するような積極的な人との関わりを持つことは、体内オキシトシンの発現を増加させ日常のストレスに負けない心身を保つために重要です。
講師紹介
高橋徳(たかはし・とく)
ウイスコンシン医科大学教授・統合医療クリニック高橋医院院長。
オキシトシン研究の第一人者。オキシトシン研究をまとめた“The Physiology of Love”(邦題:人は愛することで健康になれる)を2008年に出版。現在、岐阜県大垣市にてクリニックを開業し、東西医療のハイブリッドとしての統合医療の最先端を実践している。
1977年 神戸大学医学部卒業
1977年-1988年 兵庫医大第二外科
1988年-1990年 ミシガン大学ポスドク
1992年-2000年 ミシガン大学助手
2000年-2007年 デューク大学外科准教授
2007年-2007年 デューク大学外科教授
2008年- ウィスコンシン医科大学外科教授
2013年- 統合医療クリニック, 高橋医院(岐阜県)
主催:広島大学大学院総合科学研究科RM養成プログラム
実施責任者:町田宗鳳(広島大学大学院総合科学研究科教授)
お問合せ先:広島大学大学院総合科学研究科RM事務室 電話:082-424-6518、eメール:sen「a」hiroshima-u.ac.jp
※「a」は半角@に変換してください