極限宇宙研究拠点(CORE-U:Core Research for Energetic Universe)

宇宙の極限状態解明の切り札 ~宇宙の始まりから各種天体現象まで~

 近年、素粒子物理学と天文学の急速な発展により、素粒子というミクロな世界と、宇宙という マクロな世界の密接なつながりがより一層明らかになりつつあります。特に、ビッグバン直後の初期宇宙、ブラックホール、中性子性、超新星爆発などの超高密 度天体、天体爆発現象においては、素粒子の相対論的性質が顕著に表れる超高温状態、超高密度状態が実現されており、このような宇宙の極限現象を研究するこ とは宇宙の構造と進化の解明、素粒子物理学の未解決問題の解明につながります。

 極限宇宙研究拠点は、超高エネルギー天体の観測を行う次期X線天文衛星Astro-H計画 の推進を中核として、素粒子物理学の理論・実験分野、宇宙科学、宇宙論分野など、宇宙の進化や物質の生成、天体の研究に携わる研究者達が極限宇宙について の包括的な研究を進めるべく集まり、形成されました。それぞれの分野の第一線で活躍する研究者達が異分野融合を果たすことによって、宇宙や素粒子の誕生と進化、それらを支配する物理法則の解明という、人類にとって普遍的かつ壮大なテーマに挑みます


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