エネルギー超高度利用研究拠点

日本は、地球温暖化の対策として2030年時点で26%(13年度比)、さらに2050年までに80%もの高いCO2削減目標を掲げています。この目標を達成するためには、これまで以上の省エネルギーの実現と自然エネルギーの徹底活用とともに、CO2回収貯蔵など分野横断的技術の開発及び統合が求められています。その大きな課題の解決を最終目的として本拠点では、一次エネルギー供給から輸送・貯蔵、そして最終エネルギー消費までの各段階のエネルギー利用効率を飛躍的に改善する超高度技術の開発、2050年に向けたエネルギー利用技術の開発ロードマップ及び統合シナリオを構築・改良、そして構成員間でシナリオを共有し、その実現に向けた学際的・横断的研究教育を通じて、温室効果ガスの大幅削減に貢献する研究成果の発信、および人材育成を行います。

【研究拠点の主な研究内容】

 本研究拠点が実施するのは、超高効率・持続可能・クリーンなエネルギーシステムの実現に向けた研究開発です。地球温暖化に対する再生可能エネルギーの利用として、現在の化石燃料由来のエネルギーシステムから太陽光、風力、地熱、バイオマスなどの再生可能エネルギーを用いたエネルギーシステムへの移行が進められていますが、このときに重要なのは、最終エネルギー消費の超効率利用と2次エネルギーへの超高効率変換技術です。各種再生可能エネルギーは、ポテンシャルとしては大きいが、経済的に回収できる利用可能量には限界があり、これを少しでも効率良く利用することが求められています。また、太陽光や風力から直接得られる電力は貯蔵が容易ではなく、輸送・貯蔵が可能な化学エネルギーとしての「燃料」がこれからも必要とされます。さらに、燃料が直接求められる分散型輸送エネルギーの利用にも重点を置き、以下の4テーマを中心に研究活動を行います。

1. 内燃機関の超高効率化 再生可能燃料の利用につなげるため、燃料の流動解析、レーザー点火を通して現在の燃焼技術の高効率化の推進
 
2. 再生可能燃料製造の超高効率化 化石燃料に変わって利用することができる再生可能燃料として、バイオ燃料の高効率生産
 
3. 超高効率水素燃料システムの構築 燃焼しても二酸化炭素を発生しないクリーンな水素エネルギーの生産、輸送、貯蔵、利用技術の開発
 
4. 人工太陽実現に向けた基礎研究 再生可能エネルギーの源である太陽光は希薄で利用効率を高めることが難しい。遠い将来を見据えて核融合に向けた基礎研究
 

【国内外ネットワーク構築】

 上記の4グループならびに分析・評価グループを置き、企業との共同研究、海外との共同研究を展開して、世界的なエネルギー研究拠点化を行います。


up