中国新聞(2/4)で海野徹也准教授が紹介されました



平成28年2月4日(木)の中国新聞で、海野徹也准教授のチームが研究を手掛ける「檸檬チヌ」が

紹介されました。



チヌにレモン果汁を混ぜた餌を与えると、うまみが増し、チヌ独特の生臭さが軽減することが海野

准教授の研究チームの成分分析でわかりました。うまみが増し、脂の乗りがよい冬場の天然チヌ

「寒チヌ」と比較しても、「檸檬チヌ」はうま味に関わる様々なアミノ酸が全般的に多く、プリロンに関

しては34倍程度も多いということです。さらにビタミンCが豊富な餌により栄養状態が向上し、脂の

乗りがよくなりました。天然チヌとの食べ比べ試験をした結果、参加者からは「かんきつの香りがす

る」との回答が多く、現在進めて香りの分析でも、レモン由来の成分を検出したそうです。

広島県はチヌの漁獲量とレモンの生産量がいずれも全国トップですが、チヌは時季によって臭みが

強まり敬遠され、昔と比べて市場価格も低迷しています。海野准教授は「最もうまい時季の天然チ

ヌと比べてこの結果が出た。一年中、美味なチヌを出荷できる可能性もある」と話しています。

この「檸檬チヌ」は、チヌの消費拡大を目指す尾道市の尾道水産青年協議会が、14年から開発を始

めたものです。同協議会は科学的な裏付けを得るため広島大の地域連携推進事業に応募し採用

され、海野徹也准教授の研究チームが成分分析を進めています。今月6日には、尾道市の直販所

で檸檬チヌ100匹が初めて出荷されます。


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