第18回海洋教育フォーラム「宇宙から見た海のすがた -見えないものが見える技術-」を大和ミュージアムで開催しました(開催報告)



2015年12月12日(土)に,公益社団法人日本船舶海洋工学会海洋教育推進委員会当輸送・環境システム専攻および呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)と共催で,第18回海洋教育フォーラム「宇宙から見た海のすがた -見えないものが見える技術-」を開催しました。

※ 本フォーラムの開催案内とポスター(開催当日のプログラム)は,こちらより御覧下さい。



本フォーラムでは,一般市民,大学生,および小中高生の教育に関わっている教員を主な対象として,広い視野から海の環境を知り,今後の海洋教育のあり方について考えることを目的としています。当日は比較的良い天候に恵まれ,観光客でにぎわう大和ミュージアムで開催されました。参加者は講師を含めて総計40名でした。

前半の講演では,最初に東海大学の虎谷充浩先生より,主にリモートセンシングによる海の色(魚のえさの指標)を計る原理などを,続いて山梨大学の小林拓先生より,南極観測の実体験をもとにした地球の環境を計る仕組みなどを,それぞれ非常にわかりやすくご講演いただきました。これまであまり聞いたことのないような広い視点からの海の話に,会場からは,「赤潮はなぜ赤く見えるのか」,「南極の氷河は普段イメージしている形とは違うのはなぜか」など,素朴な質問が多くあり,参加された方々が海への興味を深められたようです。

後半の講演では,本学の作野裕司先生が空撮画像を利用した海洋教育について講演されました。最後のパネルディスカッションでは,冒頭に関西福祉大学の金沢緑先生より,小学校における現場の海洋教育の事例をご講演いただき,その内容を踏まえ,会場の参加者と海洋教育のあり方について活発な討論が交わされました。

参加者は目標よりやや少なかったですが,宇宙や南極からという普段聞けないような広い視点からの海の話や教育現場での実情を参加者全員で共有することができて,非常に充実したフォーラムとなりました。今後も広島地区でこのようなフォーラムを継続し,広く海洋教育を浸透させていきたいと考えています。



以下,当日の会場の様子(写真)を掲載いたします。





受付の様子




司会進行を務める岩下先生




海洋教育推進委員会・小林委員長による開会挨拶




東海大学・虎谷先生の講演の様子




山梨大学・小林先生の講演の様子




作野先生の講演の様子




関西福祉大学・金沢先生の講演の様子




パネルディスカッションの様子




スタッフ集合写真



【この記事に関する問い合わせ先】

 大学院工学研究院 エネルギー・環境部門(耐空耐航性能研究室)

 准教授 作野裕司

 TEL: 082-424-7773


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