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引っ越しを考えています。どこに住んだらいいのでしょうか。

そのお悩み、よく分かりますよ。とにかく東京は広い。電車で1時間走っても同じような景色が広がっていますし、よくもまぁ街ネタが尽きないもんだなと、「アド街」見ても、「散歩の達人」読んでも、感心します。それだけ魅力的な街があちこちにあるのです。

まぁどこに住んでも、それなりの幸せがあるのは間違いありません。「ここが好き」って何かがあるのなら、それが一番でしょう。ただし、どこに住むのが得策か、という一般的な経験値は何となくあります。

宅地建物取引士でもある私なりのアドバイスを差し上げましょう。

まず、一般的な原則。乗り換えはなるたけ少なくすることです。

9月9日、関東を直撃した台風の影響で交通機関は終日混乱を来しました。そうしたリスクを減ずる手段として有効なのは、利用する鉄道を一つにすることなのです。

もちろん、どの鉄道が被害に遭うかなんて分かりません。でもどこかの交通機関がやられるとしたら、たとえば3つの鉄道を乗り継ぐ場合、リスクは3倍になる計算になります。それでなくても乗降客数の多い駅での乗り換えなんて、考えただけでうんざりです。

乗り換えは時間も体力も消耗します。おそらくそのまま電車に乗った場合と比べて15分ぶんくらい損していると考えて間違いありません。その15分ぶん、遠くにある物件ならば、賃料や駅からの距離、広さなどの条件はより良くなるでしょう。

ということで、職場を中心に考えましょう。職場から乗り換えなしで繁華街を途中に挟んでたどり着けるどこか、が正しい考え方だといえます。

では、あなたが30代半ばまでの独身の場合。

職場から家までの間に繁華街を挟むのがミソです。若いならなおさら、帰りがけにちょっとした買い物、飲み食い、遊びをしたいはずです。東京の主だった繁華街だったら、どこでもそうした欲求を満たしてくれます。

要は、通勤途上、さらには定期券が使えて気軽に立ち寄れるかどうかです。若いときの生活の豊かさって、そういうことじゃないかと思います。

広島大学東京オフィスがある田町からなら、三田駅起点で都営三田線から乗り換えなし直通で元住吉駅までは34分ですが、途中に繁華街らしい繁華街はありません(ワンルームの相場は7.93万円(LIFULL HOME’sのサイトより。以下同)。

田町駅から京浜東北線を使えば赤羽(8.49万円)まで37分。赤羽自体が飲み介の聖地ですが、途中の有楽町、東京、秋葉原、上野と誘惑が一杯です。隣の川口駅まで足を伸ばすと40分となりますが、6.96万円と賃貸相場ががくんと下がります。

では、人気の吉祥寺駅だったらどうかというと山手線で渋谷を通り新宿駅乗り換えで42分、8.63万円です。渋谷、新宿が通過地点とは最強ですが、個人的には日本で一番乗降客が多い新宿駅をウロウロするのはちょっといやです。ラッシュ時の山手線および中央線快速の混み方は尋常じゃないので、やっぱりお薦めできません。

では、新婚さんはどうか。

子育て含めた将来にわたる生活の利便性を考えておくべきです。もちろん、「職場から電車で1本」は原則として押さえておきましょう。

生活の潤いとは、物価や治安などを含めた住環境とともに、地域コミュニティとのつながりも重要です。ってか、地域とのつながりを無視したら損です。ご近所であればこその情報も入ってきますし、助け合いも期待できます。なにより毎日顔を合わせたら挨拶をする、そんな小さなコミュニケーションがどれだけ日々を豊かにしてくれるかは、田舎育ちのみなさんならご存じの筈です。

地域コミュニティがしっかりできていて、そして子育てに困らないところとはどこか。それは歴史のある住宅地です。歴史といっても戦前くらいからできあがっている街でいいんですけどね。

理由はふたつ。

それくらいの歴史があれば、親子三代の住民なんて人たちがたくさんいます。そうした人たちが地元をしっかりと守り育ってくれていて、治安は保たれ、コミュニティもできあがっています。

もうひとつは、古い町なら住民の年齢がきれいにばらけていることです。どの世代にも過不足がないというだけでなく、子育てを始めた場合の保育園や小学校なども余裕で利用できます。

逆の意味で最悪なのは、東京湾岸に乱立するタワマンです。1棟竣工すると、何百という世帯が一斉に入居します。ほとんどが最初に家を買う一次取得者であり、年齢的には30歳代です。そのタワマンがまさしく雨後の竹の子とのごとく何棟も出現しているってのが、この10年ほどの傾向です。

それが何を引き起こすかというと、子どもが一斉に生まれるために子育てインフラが破綻してしまうのです。保育園は絶望的、小学校もキャパオーバーで全校一斉の運動会も開催できないといいます。建物は頑丈にできていますが、電気が途絶えると料理も風呂もアウト、マンションを出るだけで長い階段を上り下りする羽目になるってことは、防災の専門家がことあるごとに注意喚起していることです。

転勤族でなければ家を買うのも早いほうがいいと思います。ローンを組めば税制の恩典も多いし、大家に気を遣わずに済むのも持ち家だからこそです。契約更新のたびにワケの分からん手数料や礼金をふんだくられることもありません。

そこでプロとしてのアドバイス。

賃貸の場合は、ネットで探すのはお薦めしません。というのも、ネットに情報を上げるためには、資料作成から掲載料まで少なからず費用が発生しています。裏返していえば、費用をかけないと客が見つからない物件なのです。

本当の優良物件は地元の不動産屋がこっそり扱っています。事務所の入口に物件案内を掲示するだけで客が見つかるので、ネットに出す必要なんて何もないのです。いい物件を持っている確率が高いのは、地元で長年、営業している業者です。不動産屋は都道府県知事の免許番号を掲げることが義務づけられています。免許番号の最初に(●)と数字がつけられています。この数字は免許の更新回数を示すもので、数字が大きいほど信頼が置ける業者であると判断できます。

購入する場合は、値切ってみることです。物件につけられた値札に正当性など何もなく、儲けがたっぷりと乗せられた売り主都合の値段でしかないってことは、意外に気づいていないのではないでしょうか。

人気の場所、売り出したばかりのマンションなら、それでも買う人がいるからいいのですが、世の中そんなに甘くはない。売れ残った物件も一定程度出てきます。それは値段が間違っているのです。そういう物件に対しては2割引きくらい求めるのも普通で、値引きというより価格訂正です。5,000万円の売れ残り物件だったら2割引き分は1,000万円。

交渉してみる価値は十分だと思いませんか。なぁに、業者も慣れたもので、そういう値引き要求のことを「指し値が入った」という言葉で表現するほど、日常的なことです。

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