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広大OB田中太郎~リアルを語る~第24弾 「新聞を読めと言われても、、、」

Q.新聞を読めといわれても、正直、興味が持てません

A.じゃぁ新聞なんてやめときなさい。あなたが学生なら、競争率が高い人気企業への就職は絶望的になるでしょう。社会人ならば、これ以上、仕事の幅が広がることは期待できなくなり、友達との深いつき合いも減っていくはずです。それでも死ぬわけじゃないんだから、まぁいいんじゃないですか。

 いまどきはネットでありとあらゆる情報が手に入るようになっています。印刷工程が不要であるが故のリアルタイム性などは、新聞を超えた機能を持っていることになります。「タダで優れている」から新聞を購読するのを止めました、胸を張ってこういう人が私の周りにも増えています。

 こんな人のことを私は心の底から小馬鹿にしています。

 なぜか。新聞を読まない人ってのは、話をしていてすぐに分かるし、そして話が単線的で恐ろしくつまんないからです。こういう人と会話している時間が人生でもっとも無駄なものに感じるからです。

 恐らくは新聞に載っている情報の6割7割くらいはネットで手に入るでしょう。だから、その人に情報が入ってこないのではありません。「タダで何とかなる」と考える、情報に接するその態度が、内面を空疎で荒涼としたものにしてしまっているのです。

 新聞を購読するということは、その情報に価値を認めていることを意味します。カネ払って手にした新聞、そのまま古新聞にするのはもったいないので、頭から尻まで目を通します。そこで興味をもたなかった記事との偶然の出会いも生まれ、そこから新しい世界への視野が広がります。

 ネットの情報はその逆です。

 フィルターバブルという言葉があるのをご存じでしょうか。ネットユーザーが普段使っている検索エンジンや情報サイトが、その人の好みを学習することで、あたかも泡に包み込まれるように、好みの情報しか届かなくなる現象を指します。もちろん、そうなると視野が狭い人間になってしまい、違う立場の意見を受け入れられなくなります。不寛容なネット社会のベースには、フィルターバブルがあるんではと考えています。

 同じ情報でも、そのアクセスルートによって価値はまったく変わるのです。新聞を読むという意味、少しはご理解いただけたでしょうか。

 では次の段階。目の前に広げた新聞に載っている記事に興味が持てない、これは心して克服する必要があります。

 新聞記事に興味が持てないってのは、すなわち、社会に興味が持てていないということになります。半径200メートルで生きていくのなら、なんとかなるんでしょうけど、社会人としてキャリアを積んでいきたいのであれば、かなり重症です。

 新聞には政治、経済から事件、生活情報、文化まで森羅万象(エロを除く)にわたる情報が掲載されています。もっとも興味ある分野、なんでもいいのでそこだけは熟読するようにしましょう。べつに政治世界の権力闘争やイスラエルのこれから、経済の見通しなんてものじゃなくてもいいんです。「昨日はどんな交通事故が起きたのか」「書評欄に載った本一冊だけでも読んでみよう」「昨日の試合での○の三振数」(○には適当な選手の名前を入れて読んでください)。毎日そこだけでもチェックするところから始めてみることです。新聞をめくっていれば偶然に目に入る記事が増え、そのうちに、他の話題にも興味がわき始めます。

 ネットやテレビで話題になった出来事を新聞記事で確かめてみてはどうでしょうか。いつでもじっくり読めるのが活字の良さです。どんな立場を取る新聞であれ、基本的な事実のチェックはされているので、思い込みや聞き間違いの修正、より深い分析などが新聞ではできることに気づくはずです。

 即効性があるのは株式投資です。毎日のように記事が載るような、自動車やIT関連の有名大手企業を選べば効果的です。なにしろカネがかかっているからニュースに真剣になります。投資した会社のちょっとした情報でも気になってきます。新聞のどの面にニュースが載っていてもおかしくないので、隅から隅まで目を通すようになります。

 2年も経てば、朝が待ち遠しくなるはずです。

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