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広大OB田中太郎~リアルを語る~第18弾 「東京1年生は何から始めたらいいでしょうか」

 

Q. この春から東京で暮らすことになりました。東京1年生は何から始めたらいいでしょうか

A. そうですか。新しいスタート、今後のご多幸をお祈りします。

 「うわぁ〜〜、田舎者って初めて見たぁ」。

  私の友達が、新入社員として職場で紹介されたときに、目の前の女性にこう言われたそうです。

 この、無遠慮に口に出すほどの大馬鹿者じゃないにしても、多かれ少なかれ、上京組はこう思われています。顔に出さないだけ東京って怖いのです。しかも腹立たしいことに、東京の大学を出ていれば、東京人扱いです。それがクソ田舎から進学し、郊外のさらに果てにある東京奥地のキャンパスで学んだだけで銀座も渋谷も知らないって、まだ8割田舎者な超ダサ大学生であってもです。こやつらも、それを知っているから上から目線で接してきます。

 そりゃ、キャンパスにマムシが這い回るようなクソ田舎の学校出身ですよ。それでも、どこで生まれ育ったのかを忘れたような顔している元田舎者とか、東京しか生活経験がない超東京田舎者に馬鹿にされるほどトロくはないはずです。

 そういう傲慢と闘うためにも、なるたけ早いうちに田舎者レッテルをはがしておかねばなりません。そのために必要なことは、言葉の矯正と地理の把握です。

 言葉には、どうしても生まれ育った場所のイントネーションと語彙が紛れ込んでしまいます。なぜか関西人だけは地元の言葉も許容されるのですが、それ以外の地域についてはお国なまりが田舎者のフラグになってしまうのです。

 対策として一番効果的なことはしゃべらないことです。無理か。

 ならば、次善の策。無理しないことと慣れることです。いちばんいけないのは無理して変な言葉になってしまうことです。特に東京の場合、テレビで触れたことのある、時代劇の「江戸弁」や「〜じゃん」など「湘南弁」を使ってしまうことですが、こりゃワタシから見てもかなり痛い。そんな言葉、日常で使うことないですからね。それこそ「背伸びしたがりの田舎者」とレッテルが一枚増えてしまいます。NHKのアナウンサーのように、静かにゆっくりと標準語を話すように心がければいいのです。個人差はあっても二ヶ月もすれば慣れてきます。

 残るは地理です。東京人は日本全国が東京だと思っています。マスコミの扱いをよくよく注意すれば分かります。「銀座」に説明はなくても「流川」は「広島を代表する歓楽街」という解説なしには登場しませんよね。東京大学は本郷と駒場に、慶応大学は三田と日吉にあるという前提で話が進みますが、広島大学は「広島市の中心部から東へ電車とバスを乗り継いで1時間ほどかかる山中にあって、広大なキャンパスを誇る」とか、一々田舎ぶりを強調してくれます。

 知ってて当たり前だから、地理を知らないと異星人扱いが始まります。ワタクシも1年生のころ、「赤坂郵便局のあたり」と言われて、それが青山一丁目駅すぐの場所と分からず、それからしばらく「おまえ、分かるか?」と思いっきり警戒されたこと、いまも忘れません。「それじゃお前、広島東郵便局が広島駅隣にあること、知っているんかい」と、しばらくブツブツひとりごちたものです。浅草にはいつも相撲取りが歩いていると思っていました。夜の渋谷を歩くと、奔放なお姉さんに逆ナンパされるんじゃないかとどきどきしました。伊勢丹は年寄り向きのデパートだと近寄りもしませんでした。銀座に行くのに有楽町駅や日比谷駅も便利であることも、六本木にはJRではたどり着けないことも、渋谷から15分も電車に乗れば神奈川県になることも、東京人には知ってて当たり前のことです。

 ここに東京人と田舎者の線引き基準があると思って間違いありません。

 カギは地下鉄とJRの主要駅を把握することです。北は大宮、南は鎌倉、東は千葉、西は立川。休日はスタンプラリーよろしく、主要駅の制覇を目指して1日乗車券を使い倒しましょう。そして、生活に余裕ができたら、原チャリでも調達して、山手線内の主要な街の点と点を繋ぐ作業をすることです。2年もすれば、立派に東京人になります。

 そのとき、東京1年生のフレッシュマンをいじめないようにね。

 

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