2018年10月3日，当研究科分子生命機能科学専攻の田島誉久助教と学生22名が，広島県尾道市の丸善製薬新尾道工場及び広島県福山市の丸善製薬総合研究所を訪問させていただきました。

　丸善製薬は，昭和13年に創業，植物からの成分を抽出・精製したエキス等を医薬品・化粧品・食品メーカーに販売している原料メーカーです。

　午前中は，新尾道工場で，人事課の神田様から企業概要について，工場長の伊藤様から新尾道工場の概要，品質管理について，生産管理課の末益様から生産管理について説明をしていただきました。

　説明後，2グループに分かれて3つの製造棟を順次見学させていただきました。第一製造棟では，植物エキスの抽出，ろ過工程や製品の保管，出荷のための容器の洗浄工程など，第二製造棟では，溶液から目的成分を結晶化するための晶析工程，第三製造棟では化粧水などに使われる発酵液の製造工程などを見学しました。

　午後からは総合研究所へ移動して，総合研究所の小西様より，総合研究所の研究開発の概要について説明をしていただき，2グループに分かれて研究所内の研究室や図書室などを見学し，現在の研究内容や研究機器の説明をしていただきました。
　見学後，丸善製薬にお勤めの広島大学OB,OGを交えて，3グループに分かれて意見交換会を行いました。丸善製薬に就職して良かったこと，待遇面，プライベートまで和やかな雰囲気の中，活発な意見交換が行われました。

【参加学生のアンケートより】

・実際に工場や研究している所を見学することができ、働くイメージをもつことができた。今まで原材料メーカーに注目していなかったけれど今回の訪問で興味を持った。

・工場・研究所を見学することで生産管理など大学では見られない施設を見ることでイメージがわいた。意見交換会では社員の生の声が聞けて参考になった。

・なかなか工場～研究所まで見学させてもらえる機会はなく、大変貴重な時間でした。ものづくりの上流から下流までを実際に知ることで、今一度自身の実験の意義についても考えるきっかけとなりました。

・丸善製薬さんの実際の仕事場（工場、研究所）を生で見ることができて、これからの研究のモチベーションになった。一日で見て回ることができたことも良かった。意見交換会では、実際に働いている方の日々の様子や会社のことを聞くことができ、また自由に質問ができるので自分が知りたいことが知れて良かった。