大学史編纂事業の現状と課題について
講師:寺崎昌男 氏(桜美林大学大学院教授・東京大学名誉教授)
日時:1998年7月13日(月)15:00~17:00
於 :本部事務局5F2会議室
講演内容
はじめに
1 大学史編纂史の概観と最近の動向
実証以前の戦前
戦後の第一期(1960年代末まで)と第二期(70年代半ば以後)
第3期としての80年代末以降
国立大学の出発(静岡大学・金沢大学・京都大学(図鑑))
私立大学の充実(東洋大学・早稲田大学)
2 東京大学・立教大学での経験から
東大のこと
推進グループ
学部の「壁」と編集
事務局の協力の重要さ
校訂作業の大切さ
立教のこと
新しい試みとしての「読んでわかる史料集」
基幹史料の不在
周辺資料とくに進学情報の蒐集
九大の資料収集
整っている保存・公開体制
3 大学沿革史編纂の意義
学術史・教育史・教員養成史、政治史・経済史・文化史・人物研究等々への貢献
自己点検の一環として(「建学の理念」との関わりは?)
存在価値の証明という目標
4 最近のステージ
大学の「選択」の歴史的検証 改革・再編の示唆として
情報公開=歴史情報公開という機能 現代情報と歴史情報
大学の広報機能の一環 よき沿革史は良質のPR素材となる
おわりに
研究会の模様
第2回研究会のもよう。
左から参加者の安原義仁助教授(教育学部)、司会を務める頼室長、講師の寺崎昌男氏。