2013年6月 韓国教員大学より

2013年6月 韓国教員大学より (総合科学研究科M2年 湯月舞さん)

こんにちは。韓国教員大学に留学している湯月です。私の留学生活も残すところ、あと1日になりました。大きなスーツケースにも入らない程のたくさんの思い出ができ、収穫のある留学となったのは、HUSAの交換留学プログラムや支えて下さった全ての方のおかげです。
 
さて、私が留学していた韓国教員大学は教育に特化した有名校です。そのため、全てが教育についての授業であり、教育学部でない私にとって、授業の受講はかなり困難なものでした。また、韓国の優秀な教師の方は国のお金で、この韓国教員大学の大学院かソウル大学の大学院に進学し、教育について勉強する機会を与えられます。そのため、大学院生の平均年齢はとても高く、リアルな教育現状を知る方たちばかりでした。そのため、英語教育に関心のあった私は、興味深い授業を韓国語や英語で受講することができ、韓国の今の教育事情やこれからの教育について勉強することができ、とても学ぶ事が多かったです。
 
しかし、語学学校や韓国語の授業がないため、韓国語は独学で勉強したり、日本語に興味のある友人と勉強を教え合ったりし、どうにか日常会話を習得しました。しかし、日本でもっと基礎を学んでいたら良かったと後悔しています。韓国教員大学に興味のある方は、日本でしっかり韓国語の基礎を固めてから留学しなければ、授業も受けることも困難です。しっかりお勉強を頑張って下さい。
 
韓国教員大学は清州(チョンジュ)という場所にあり、位置としては、ソウルから高速バスで3時間弱のとてものどかな田舎です。学校の周りにはあまりお店はありませんが、個人経営のカフェや食堂が何件かあり、いつもうちの大学生で賑わっています。カフェにはWi-Fiがあり、パソコンの持ち込みも可能です。とてもアットホームな雰囲気で、よく友人と一緒にそこで勉強をしました。また、学校の近くにはコンビニも2件あります。大型スーパーはバスで20分程の場所にあり、そこに大きなバスセンターがあります。バスセンターから市内まで更に30分かけて行くと、たくさんお店があるため、ショッピングを楽しむことができます。
 
また、清州は韓国で有名なドラマ「キム・タック」のロケ地としても有名です。そのロケ地にはスアムゴルがあります。民家の壁という壁に色とりどりの絵画が描かれた「壁画村」で有名なスポットです。朝鮮戦争で戦禍を逃れるためにやってきた人々により築かれた集落で、生活環境の厳しい高台にある街として知られていましたが、2007年に地元の芸術家や大学生たちが壁画を描く活動をスタートさせ、町全体がアートとして存在し、今では観光地となりました。もちろんアートが描かれている家に今現在も住民の方は住んでいらっしゃいます。このロケ地、スアムゴルまでは大学から約1時間ほどで行けるので、ソウルなどの大都市の観光も良いいですが、リアルな庶民の住宅地を感じながらも、そこで生まれたアートを楽しむことができるため、是非、韓国教員大学へ派遣される方には訪れてほしい場所の一つです。
 

韓国教員大学のみなさんはとても勉強熱心で、図書館の学習部屋で勉強しているみんなを見ては私も頑張ろうと奮起させられました。私が留学していた時には、私の学校の日本人留学生4名以外、清州に日本人がいないため、本当に韓国語を使う環境にどっぷりひたれます。韓国教員大学で、しっかり学び、しっかり遊ぶことができました。是非、韓国語を勉強したい!リアルな韓国文化を知りたい!教育について興味がある!という方は韓国教員大学への留学を考えてみてはいかがでしょうか?


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