新入生を迎える春になりました。
ここ２年間はコロナ禍で入学式も卒業式も従来の方式では行えない変則な年でした。
また、世界情勢もウクライナへのロシア軍の不法侵攻という世界の平和秩序を乱す、予測の出来ない世情の日々です。
しかし、私の時代に植えた広大キャンパスの１１１１本の桜は立派に成長し、毎年見事な花を咲かせます。
この日常から、世界平和がいかに大切かと思う毎日です。
今、世の中は大きく変わろうとしています。
文理融合、情報、防衛、長い平和な社会から。各個人が自ら考え行動しなければならない時代になりました。
広大の職員、学生の皆さん、新入生もともにワクチンを接種し、コロナに負けず、新年度も明るい、希望に燃えた大学運営、教育研究、学生生活を送られることを願ってやみません。

広島大学同窓会長、名誉教授
原田康夫