オリーブの環2018

プログラム

  • 開会挨拶

   渡辺 健次 学校長

   藤木 賞之 オリーブ会会長

  • 附属福山15回生による講演と対話

   黒瀬 秀雄 さん
   名波谷 吉則 さん
   御藤 良基 さん

  • オリーブ植樹式

 

〔期日〕2018年11月5日(月)

〔生徒〕4年生(201名)

〔会場〕マルチメディアホール,オリーブ園

講演を聴いて

  •  今日の黒瀬先輩,名波谷先輩,御藤先輩の講演をきいて,「人生」についてたくさんのことを学びました。まず,「学びつづけること」です。これは名波谷先輩の語学のお話からです。名波谷先輩は,大学在学中もその後も言語を学びつづけられていて,何カ国語も話せることで,日本や英語圏以外でお仕事をされたり資格をとって別のお仕事をされたりと,とても濃い人生だなと思いました。他の人にはできない仕事をしたり新しい仕事をはじめたりと学びつづけることで拓かれる道もたくさんあるということが分かりました。次に,「挑戦すること」です。黒瀬先輩は大学卒業後就職し,後に自ら会社をたちあげられ,御藤先輩はテレビ局に就職後お寺の住職になられました。一度の人生で様々な職についてそれぞれの仕事ではできない経験をすることがとても魅力的に感じられました。一つのレールを敷かず,何本にも枝分かれた道を選んでいくのも楽しそうだと思いました。私の今後の人生で悩んだり,選択を迷ったりすることもたくさんあると思いますが,今日のお話をその都度思い出して参考にしていこうと思います。また自分の気持ちに忠実に,やりたいことをなるべく多くできるような人生にしていけたらいいなと思いました。
  •  「英語が大切だ」ということがやっぱり印象に残った。外国で仕事をしたり,旅したりする時はもちろん必要だが,日本で普通の企業に勤めていても外国と取引したり,相手の会社の担当者が外国の人だったりすると,英語を使わないといけなのだと改めて実感した。英語は日本語と違って使う時にやっぱり緊張する。けれど毎日コツコツと勉強して,自分に自信が持てるようにしておくことができれば,相手と会話も楽しめるのかなと思った。
     もう一つ,柔軟な考えを持つことの大切さが印象に残っている。先の見通しがはっきり見えない中,その場,その場に応じて自分を変えていくのが必要になってくる。けれど僕はついつい自分の経験や思いに縛られて,または自分の小さなプライドが捨てられず,間違った方向に進んでしまうことがよくある。そんな時,ちょっと離れたところから見る勇気も大事なんだと思った。自分が間違っていそうで怖いが,それをすると「正しい方向」へ向かえるし,自分の考えをより適切なものにすることができる。そういうことの積み重ねが「柔軟な」考えへの第一歩なのかと話を聞いていて考えることができた。
  •  僕は今日の話を聞いて今まで自分がやってきたことに無駄なことはないという事が一番心に残っています。僕はこれまで今自分がやっていることは本当に自分や自分の将来のためになっているのかと思い,なやむことがありました。それは,将来のために僕たちが勉強したりできる時間は限られていて,しばしばその大切な時間を無駄に使ってしまったと考えるからです。しかし,今日の話を聞いて今までやってきたことに無駄は無いし,それだけが自分の将来を決めるわけでもないと感じることができました。だから,これからは自分がこれまで積んできた努力を自信にしつつ,さらに新しいことを取り入れていこうと思いました。また,外国語の勉強についての話も心に残っています。僕は英語が好きでけっこうがんばって勉強してきました。しかし,それは学校の定期考査や大学入試に向けてやっていたものであり,ただ覚えるだけで,英語という言語の本質を理解できていないと感じていました。しかし,これからは社会人になってからなどのことを考えながら学んでいくことも大切だと感じました。
  •  今日は,3人もの大先輩に素敵な講演をしていただき本当にありがとうございました。進路講演という題では今までに何度か卒業生の方のお話を聞きましたが,それらは卒業後のお仕事の内容がメインでした。しかし今回初めて,古希を迎えられた先輩方だからこその,人生を通しての講演を聞くことができ,嬉しかったです。
     お話をうかがって特に印象に残った言葉は,「経験や学んだことに無駄はない」と「思うようにいかなくて当たり前」です。
     1つ目の言葉は,今進路について悩んでいる私にすごく驚きました。大学も学部も,やりたいことさえ自分のことなのにはっきりわからず手さぐり状態ですが,結局自分がどの道に進むことになってもその過程と努力は消えないよな,と再確認することができました。
     2つ目の言葉は,学業でも人間関係でも,自分以外の他者と関わるとき全てに当てはまると思いました。勉強しても上手く結果が出ない,自分のやる気も思うように出ない,それで計画通り上手くいかないことが本当に多くありました。これからはこの言葉を思い出して,気にせずやり直していく姿勢を身につけたいです。
     自分が古希を迎えたとき,実のある話が後輩にできるような卒業生になりたいです。ありがとうございました!
  •  私たちの世代がこれから生きていく世界は,予測不能な,大きく広いものになっていくのだなと気付かされました。今までは何となく,受験して,大学に入って,社会に出て働くのだろうなという適当な未来しか思い描いていなかったけれど,お話を聞いて,自分が生きている間に何が起こるのか,何をしなければならないのかをしっかり考えなければならないと思いました。
     また,生きていく上で色々なことを経験することが重要だと思いました。勉強だけに集中して,世の中を見つめることができなかったり,人間関係をないがしろにしたりしていても,人生を楽しむことができない。そして努力を怠っても価値ある時間を過ごすことはできない,と感じました。色々なことをバランスよく経験していってみようと思いました。
     今,変に切羽詰まってつまずくことがあっても,人生は長いのだから,一旦落ち着いて楽に考えていこうと思えました。この講演では,たくさんの人生のヒントを得ることができました。大人になってからも学習することをやめず,時代に遅れないように私も努力していきたいです。
  •  卒業生の方々の,卒業後の人生やその中で得た教訓などを聞けるというのは,とても貴重なことでためになりました。私は今,進路について考えなければならず,どの大学に行くか,どの学部に行くか,そもそも文系か理系かで迷っているところです。
     まず黒瀬さんのお話を聞いて,どんな進路に進んでいったとしても,その中で得た経験は無駄にならず,どこかでつながっているというのを学びました。私は医学部に行けば医者に,法学部に行けば弁護士に,というふうに高校卒業後の進路は必ずその後の人生に直結しているというふうに考えていましたが,どんな道に進むかは自由に決めることができ,自分の思うとおりにならなくても,その場所で頑張ればいいのだと分かり,安心しました。
     また,名波谷さんのお話では,努力することが大切だと学びました。これからの時代は,外国語のできるグローバルな人材が重宝されるとよく言われていますが,私は英語もまだ話せなくて悩んでいました。でも語学というのは,名波谷さんのように努力を積んで,初めてできるようになるものだと分かりました。私は楽をするのが好きなので,努力はあまりしてきませんでしたが,やはり努力はしなければならないと思いました。
     最後に御藤さんのお話を聞いて,これからはどんどん技術も進歩し,世の中が変わっていく時代なので,そういった技術を使いこなし,自分が置いて行かれないようにしなければならないと学びました。これからは,人間にしかできない能力が求められるので,自分を磨いてもっと良い人間にならなければ,と思いました。
  •  オリーブの環での先輩方の話を聞いて,先輩方は様々な会社に勤めたり,会社を設立したりと,今までの人生でとても濃い経験を積まれていましたが,どんな経験もご自身にとってプラスになるものとして考えられていたことがわかりました。人生の中で失敗は誰しも経験しますが,その失敗をその後の人生に生かしていけるというのは,見習うべきすばらしい人間性だと感じました。また,お話の中で,御藤先輩がおっしゃっていた「恕(じょ)」の話が特に自分の心に響きました。自分が集団を引っ張っていくときは,周りの人のことを思いやり続けなければ自分が進んでも周りの人はついてこようとしません。自分はクラブで部長をしていて,周りの人を引っ張る立場にありますが,この考え方は今の自分にとってとても重要だと思いました。今後はよりいっそう「恕」の考え方を強く念頭において,部員たちに接していこうと思います。
     今回の講演で,今回お話をしてくださった先輩方は,今でもこの附属福山を大切にし,誇りに思っていることを感じました。今まで何代もの先輩方が附属福山出身であることを誇りにしているのだと思います。自分たちも,この学校を大切にし,その思いを伝え続けていこうと思います。どんなに年が離れても,同じ附属福山の生徒であったということでつながりができるのは,とても尊いことだと思います。
  •  今日の講演を聴いて,私は人生において自分がどのような選択をするかよりも,自分が選んだ選択肢によって開けた位置をどれだけ努力して進むのかが大事なのだと思いました。御三方とも,選んだ大学や学部,過ごしてきた学生生活は全く違っても,共通していることは,それなりの努力をされてきたことです。
     黒瀬さんは,ご自身の人生のことを「不真面目」とおっしゃっていましたが,どのような選択をした後にも,その選んだ仕事を熱心にされていたのだろうなという感じが伝わってきました。「人生百年時代」とおっしゃっていたように,百年は長いのだから,色々失敗しても,それを経験として,また次の事に取り組める時間はある,という少しの気持ちの余裕を持って,これから生きていこうと思います。
     名波谷さんのお話を聞き,とても努力家な方なのだなと思いました。苦手なことがあっても,ご自身の得意な分野を生かせる選択をされていて素敵だなと思いました。私は,まだ自分が将来どんな道に進みたいのか決めていませんが,そのような選び方もあるということを参考にさせていただこうと思いました。
     先輩方のお話をきき,一つの仕事をずっと続けることだけが正しい働き方ではないのだなとも思いました。自分の資質や大学で学んだことを生かして,やりたいと思える仕事をしたり,状況によって転職したりするのも,人生のおもしろい所だろうなと思えました。選べる道は一つではないし,「正しい選択」があるわけでもないので,自分が好きだと思えることを将来やっていきたいと思います。 
  •  今日の講演を聞き,50年以上前の先輩と多くの共通点があることに気づきました。例えば,先輩方も文系と理系で迷っていたり,附属に来て秀才で無くなったと,僕が悩んでいることを先輩も悩んでいらしたことがわかりました。しかし,今日の講演で,いろんな人生があることがわかりました。法学部を出て,会社員になったり,TVディレクターからお寺に入ったりと,必ずしも自分の進路が自分の人生になるわけではないので,少し気が楽になりました。もちろん,勉強をもっとしなくてはいけないと思いました。名波谷さんは単語を200回も300回も覚えるまで書き,今も勉強し続けていることを聞き,本当にすごいと思いました。自分はできないとあきらめてしまうことがあるので,先輩を見習い,“できるまでやる”ということを実行していきたいと思いました。特に英語はこの先必ず必要になってくると言われていたので,どんな進路でも役に立つと思うので苦手では無いようにしておきたいです。また,先輩に共通点があったように,異なる事もたくさんありました。100年後はどうなるか分かりませんが,必ず時代は変わっていくので新しい生き方について考えながら,人生を歩んでいこうと思います。
  •  先ず,この“オリーブの環”の意義を今日初めて知りました。ここ附属で育ち,人生経験を経た先輩方が,今,附属で学んでいる後輩たちに思いを語る。そして私たちがまた何十年か後に戻ってきて人生を振り返りながら語る。人生にやり直しはできないけれど,それは新しい時代を生きていく新しい世代へひきつぐことができるという“環”を感じることができました。
     私たちが知っている限りでさえも,身の回りの環境は昔と比べものすごい速さで変化していっています。この先も世界がどうなっていくかは誰にも予測できないという不安ななかで,どのようにして社会をつくっていけるだろうかと心配になりました。しかし,今日の三人の方の話を聞くと,自分がやると決めたことを全力でやればいいのだという気になりました。自由に,そして積極的に動くことで新しい可能性が生まれて人生は豊かなものになっていくのだと思います。今私たちは「学生期」,学びの時期にいるのだからしっかりといろんな分野に触れ,刺激をうけながら充実した日々をおくっていきたいです。

広島大学附属福山中・高等学校

広島大学附属福山高等学校同窓会オリーブ会


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