オリーブの環2022

プログラム

  • 開会挨拶

   清水 欽也 学校長

   廣川 徹 オリーブ会副会長

  • 附属福山19回生による講演と対話

   豊田 泰久 さん
   渡辺 和枝 さん
   川﨑 保孝 さん

  • オリーブ植樹式

 

〔期日〕2022年11月4日(金)

〔生徒〕4年生(202名)

〔会場〕マルチメディアホール,オリーブ園

講演を聴いて

  •  それぞれ中高生の時から夢が決まっている方もいれば,あまり決まっておらず,大人になりながら将来を考えた方もいて,自分のペースで見つけていけばいいんだなと改めて感じた。この学校は,他の学校と違って,成績を見ただけで一方的に進路の幅を狭められるようなことを言う先生はおらず,むしろ,私たちのどんな夢も常に全力で応援して下さる先生方ばかりでとても良い環境だと思った。私が目指している夢に近づくために,まず今は目の前の勉強をコツコツすべきだと思った。今の成績ではまだまだ届かないし,課題はたくさんある。だからこそ,その課題に1つ1つ取り組み,将来へつなげたいと思った。まだ高1だし,可能性は無限に拡がっていると思うので,自分で勝手に可能性を狭くしてしまうようなことはしたくないと思った。今日こうやってOBの方が講演に来て下さったのも,広福の良いつながりだと思うし,私たちにとっても良い環境であると思った。私がOBとなった後も,こうやって広福の人とのつながりを大事にしていきたい。
  •  福山附属の大先輩から,わざわざ私たち高校生のためにお話をいただくという機会はなかなかなく,貴重な内容を聞けて良かったと思う。
     皆さんの学生時代のお話や,今に至るまでにあった様々な出来事について聞いて,当たり前のことだが,誰しも成功ばかりではないのだなぁと思った。現在は各分野の前線で活躍していて華々しく見えるような人でも,挫折を経験しているんだということに少し安心した。私はつい,どの段階でも完璧でないと最終的な成功にはつながらないと考えてしまうのだが,それは間違っているのではないかと思った。それより大切なのは,失敗し,挫折しても,自分の心の支えを見つけるなどして,そこからどうにか回復することであり,それがうまくいけば大きな成功につながることもあるのだと感じた。
     また,皆さんが70歳という年代でありながら,現在の日本や世界の中でご活躍なさっており,その考え方も決して古い物ではなく,むしろ新しい考え方をお持ちであることに少し驚いた。特に豊田さんの英語学習のお話は,日本を俯瞰的に見て教育について考えるという私たちが社会に出る際に必要とされるような見方・考え方に基づいていて,やはりすごいものだと思った。

     他にも,渡辺さんや川﨑さんの,「幸せになってほしい」「人を助けたい」というような,それぞれが仕事をする上で抱えている思いについても心に残った。そのような気持ちを強く持っていれば,逆境に耐えることもできるし,人格も良いものになっていくんだろうと思った。
     自分もオリーブの一員として,卒業した後に後輩のお手本となれるような存在でありたい。今日のお話を心に留めて,これからも自分なりに頑張ろうと思えた。

 

  •  本日は素敵なご講演を誠にありがとうございました.建築士,音楽の道,そして弁護士といった様々な道を歩んでいらっしゃる皆様を見て,今,広大福山という学び舎で日々を共にしている学友たちの将来も垣間見たように思えます.
     私の将来の夢は2つまで絞り込んだのですが,そこから選び取ることができずに半年ほど迷っています.広大福山には人それぞれ個性豊かな職業を目指す魅力的な仲間たちが多勢いるが故に,更に自分の中で焦りが生じてしまいます.なるべく安泰な職に就きたいだとか,人を助けて笑顔にしたいだとか優柔不断な性格が生み出す色々な思いが心に渦巻いています.将来失敗したらどうしようという不安もあります.しかし,今日御三方から貴重なお話を伺って,どんなに挫折を味わっても何も残るものがなくても豊かな人生を生きることができると知りました.これから希望を胸に突き進んでいこうと思います.改めてありがとうございました.
  •  どの三方も共通して自分の好きなこと,得意なことに熱中して取り組み,それを生業として全力で生きて生きたということがひしひしと伝わってきた.また,普段生活している中で,大学受験など成功体験を聞くことは多くあるけど,失敗体験を聞く機会はあまりなく,長い間生きてきた中で培った貴重な経験をお話しいただくことができて本当に良かったと思う.私はオリーブの一員として自分の人生を全力で生き,自分にしかできないことを見つけ,後の世代に受け継いで行けるような人になりたいと思う.そのためには,今目の前にあることを一つ一つ全力で取り組み,自己,他者と対話して自分を見つけ出していきたい.今はまだ自分のやりたいこと,好きなことがはっきりしていなくて,大きな海の中をさまよっているような感覚があるが,自分の可能性を信じ,広げていきたいと思う.その上で長く生きてきた先輩方の私たちに向けた言葉は自己を肯定してくれたような気持ちがして安心した.さらなる励みをしようというやる気も引き起こしてくれた.
  •  豊田さんの話をきいて,これからの英語の学習法について考えました。今まではなんとなくワークをして,教科書をみて,本を読んで,洋楽を聞くという感じだったけど,これからは意識的にリスニングをし,楽しみながら英語の学習ができたらなと思いました。渡辺さんの話を聞いたとき,やっぱり芸術の道は大変なんだなと思った一方,大好きなことをして生きていく上の苦労と楽しさが見えた気がしました。努力すればだいたいのことはなんとかなる。そう思考を変えてプラスな気持ちで生きようと思いました。川﨑さんの話を聞いたとき,強い志を持つことの大切さが分かりました。大変な試験を何度も繰り返し,学生時代から努力を重ねる原動力は小6の時の先生の一言だと思うと,本当にすごいんだなと思いました。3人ともいろいろなことがあったと思うけど,みんな幸せそうに見えたし,何があっても人生楽しく生きていけそうだと希望が持てました。また,この学校でできた友達は一生の友達になりそうだと思いました。どの代でも個性的な仲間がいたことも分かったし,54年後に誰がスピーチをするんだろうと考えるだけで,今からもう楽しみです。
  •  今回は貴重なお話をしていただき,ありがとうございました。私は今,将来の夢が具体的に決まっていません。大学と学部は気になっている所はあるのですが,就職のことについては未決定のままでいます。周りには将来の夢がはっきりと決まっている人もいて少し不安になることもあります。ですが,今回のお話しをうかがって,自分にあった仕事をするのが大切なのではないかと考えました。また,仕事だけでなく,未来の自分についても考えてみました。私は音楽が大好きです。小さいころからずっと続けていてとても上手とは言えませんが,バンドを組んでキーボードをしています。私は大人になっても音楽をずっと続けていきたいと思いました。渡辺さんのように音楽大学に入って努力できるような強い志も腕もないのですが,渡辺さんのお話を聞いていると「好きなことを続けている方はこんなにも気持ちを前向きに持つことができるんだなぁ」と感じました。仕方もなく音楽をするのは少し大変かもしれませんが,年をとっても笑顔でいられるように,これからも音楽を続けていこうと思います。
     地元の中学から何も知らずにやってきた私はまさに「井の中の蛙」そのものです。テストの点数が悪く,勉強しないといけないと分かっているのに,中学生の頃のプライドが邪魔をするときがあります。ですが,一括りに「勉強しよう」と言うのではなく,字幕なしの洋画を見たり,少しでも毎日学期に触ったり,友達と楽しく勉強したりできたらいいなと思います。50年先の人生はまだ私には見当もつきませんが,豊田さんや渡辺さん,川﨑さんのように,笑顔で過ごせるような人になりたいです。本日はどうもありがとうございました。
  •  僕は今回の皆様の講演を聞き改めて広大福山と言う恵まれた環境に自分が身を置いていることを認識しました。そもそもの同級生たちの質が自分を高める手助けになるとても高いものであり、互いに高め合い、時に励ましあいながら学んでいるということの幸福感を知りました。
     「夢は必ずしも叶わない」
     渡辺さんのエピソードですが、この話を聞いて、夢を実現することの大事さを再確認できました。もし夢が叶ったならそれはどれほど幸福で、どれほど大変だったのか、これを常に心に入れながら勉学に励みたいと思いました。
     「英語と日本語は異なる」
     かなり省いてしまいましたが、豊田さんの講演の内容です。英語と日本語は言語学的にもかなり離れた2つの言語であり、英語とどれだけ近いかを10で表したものでは約3を記録しています。英語は世界のとてつもない広大な範囲で用いられる、いわば共通言語ですが、日本語の「奥ゆかしさ」は世界に誇っていいものと思っています。その日本語の美しさを音響によりさらに飛躍させてほしいです。
     川崎さんの講演を聞いて、僕が慣れ親しんできた(倉敷住みなのでそれほどでもないかもしれませんが)風景は、川崎さんの懸命な努力によって守られたのだということを知り、感謝を感じました。発展は正義ではなく自然保護もとても大切であると再認識できました。
     〜本当にありがとうございました〜
  •  附属の卒業生で、約70年間人生を歩んでこられた方の話を聞くのは初めてで、とても貴重な経験をすることができました。今までは自分の50年後の姿なんて想像したことがなかったけど、今回のお話が将来をより現実的なものとして考えることの良いきっかけとなりました。
     私は特に、豊田さんの話が印象に残りました。日本人が英語を習得するのは外国人が日本語を習得するのよりも遅いと聞いて、努力するだけの時間を少し損しているように感じましたが、私が社会人になってからは今まで以上に仕事で英語を使う場面が増えると思うので、あきらめずに努力していきたいと思いました。また、今からでも英語の聞き取り能力を高めるために、字幕なしの映画を見るのが良いと紹介してくださいました。私はもともと映画が好きで、時々洋画を字幕ありで見るので、早速実践してみようと思います。
     附属で毎日生活しているとあまり感じませんが、ここの卒業生の方々はほとんどすべての方が附属は自由な校風で自分を成長させるための機会に溢れているとおっしゃるので、これからはこの附属という環境を生かして、より充実した高校生活を送ることができるように日々を過ごしていきたいと、改めて思いました。

 

  •  現在,社会でご活躍なさっている当校の卒業生の方々も決してまっすぐな人生を歩んできたわけではないということを聞き,自分のこれからの人生についても改めて考えさせられた。思い描いたとおりの人生を生きていける人は,ほんのひと握りしかいないのだろうと思う。自分も生きていく上で多くの壁に直面するだろう。しかし,今日の講演を聞いて僕は壁にぶちあたった時,めげずに最善の努力をするということの大切さを実感した。自分の理想に一歩でも近づくために,諦めずに闘う力を残りの学校生活でかけがえのない学友と共に身につけていきたいと思った。また,母校の伝統についても深く考えさせられた。54年前と今とでは学校の様子,生活,その他あらゆるものが異なっていて驚いた。54年後の附属も同様に今と全く変わっているのだろう。それでも自由・自主・自律の精神は,附属福山の誇りとして永遠に残ってほしいと感じた。
  •  今日ご講演いただいた3人の先輩方は,今現在すばらしいキャリアを持っているけれど,これまでには学校の成績や受験などで苦労されたことも多いんだなと驚いた。私は,自分から志願してこの附属福山高校に来た。この学校は学力レベルの高い人が集まっていて相当厳しい学校であるが,それと同時に共に高め合っていける良い仲間がたくさんいる恵まれた環境だと思う。私は,そういった所に通わせてもらっていると再認識させられた。これからの人生ではうまくいかないことも多く出てくると思う。そんな中でもこの学校で学んでいることを忘れず,それを生かして乗り越えていきたい。渡辺さんがおっしゃったように,自分の今思い浮かべている未来像と,将来の姿はかけ離れていることが多くあると思う。しかし,思い浮かべていた未来と実際が違おうが,それは私の人生なので精一杯生きて,今日の3人の先輩方のように「第73回生」として誇れるようにがんばって,また次の世代へとつないでいけるようにより一層がんばっていこうと思った。今日は貴重な講演をありがとうございました。今日の講演を無駄にせず,目の前の目標,そして将来を見据えて1つ1つのことに全力で取り組んでいきたいと思います。

広島大学附属福山中・高等学校

広島大学附属福山高等学校同窓会オリーブ会


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