オリーブの環2023

プログラム

  • 開会挨拶

   清水 欽也 学校長

   広川 徹 オリーブ会会長

  • 附属福山20回生による講演と対話

   田辺 泰登 さん
   新津 純子 さん
   後藤 昇  さん

  • オリーブ植樹式


 

〔期日〕2023年11月2日(木)

〔生徒〕4年生(203名)

〔会場〕マルチメディアホール,オリーブ園

講演を聴いて

  •  70年の中での経験は,私の16年とは比べものにならないくらいに深く,言葉の一つひとつにとても重みを感じた。それぞれが同じ高校で時間を共にした後,別々の道に進んでおられ,全員まったく違う話だったので,おもしろかった。自分たちもこれから3年後,55年後と考えると,長いようであっという間な感じがして,少し不安になった。ちょっと前まで小学生だったのに,もう高校生になっている今を含めて考えると,50年もあっという間なのかなと思う。
     これからの人生においてたくさんの失敗をすると思うが,今日いらした先輩方のように,振り返って笑えるようないい人生だったと思えるような人生にしていきたいと改めて思った。勉強はもちろん,部活,そして今しか築けない友人関係を大切に,最高の高校生活にしていきたいと思う。私はこれからの進路に悩んでいたが,今日大先輩のお話をきいて,人生何が起ころうかわからないなと思い,今できることを,やりたいこと,やらなければならないことをしっかりやろうと思った。
  •  私が今生きている上で,50年後や将来と聞いても考えるのが難しくて想像するのが難しいと思っていたけれど,今回20回生の方々のお話を聞いて,自分の進む未来が少し具体的になったような気がした。進路に迷っている今の思いがずっとつながっていくのだと思った。どのような道に進んだとしても,みなさん楽しそうにしていらっしゃったので,やりたいことに一生懸命に突き進むことは大切なことだと思った。
     新津さんがおっしゃっていた「古希になってもまだまだ頑張るぞ」という気持ちを私も将来持っていたいと思ったし,田辺さんのおっしゃっていた「人生で無駄なことは何もない」というのは本当に,生まれてから死ぬまでのことだろうと感じたので,私も今と将来のつながりを意識してさまざまなことを決断していきたいと思う。後藤さんの「3回目もダメでも3回チャレンジする」という心構えは,私も取り入れたいと思った。何でも根気強く,ダメでもくじけずに頑張ろうと思った。
     附属が長い歴史を持っていることは知っていたけれど,それを目の前で感じたのは初めてだった。私たちがおこなった行事や,オリーブが後輩に引き継がれていくことを頭に入れながら,附属での残りの生活を充実させたいと思った。今日先輩方から学んだことを自分の中に取り込みながらこれからいろいろ考えたいと思う。

 

  •  今日のお話で最も印象に残ったことは,「人との出会いを大切にする」と「Mission driven」です。特に,新津さんのお話は,とても興味がありました。開業医は,地域の方と話す機会も多く,「人と会う」ことで成り立っている職業です。様々な方と出会う中で,今日話されていた藤井風さんのように,思いがけなかった出会いもあると思います。私は将来医学の道に進むつもりなので,医学を通しての人との出会いを大切にしていこうと思いました。また,「イヤホン難聴」についても,普段塾でイヤホンをつけて講義を受けるので,気を付けようと思いました。普段勉強をする中で,「しないといけない」とルール的に決められていることよりも,「しよう」と自分で決めたことの方が,よく成績も伸びますし,自分としても頑張ろうという気持ちになります。普段の生活においても,もう少し「自分の使命かどうか」について焦点をあてて物事を考えるのも良いと思いました。また,「何事も3回はチャレンジ」ということはとても心に響きました。将来,私も御三方のように,高校の頃を思い出して,「あの頃があったから今がある」と懐かしむことができたらな,と思いました。
  •  「進路」という単語が授業内でも,友人との会話にも出てくる機会が増えた。夢もない,やりたいこともない私は卒業後の自分がどんな人生を送るのか,まだ想像できない。当然のことだが,私はあと2年半もすれば高校生ではなくなる。いつまでも学生ではいられない。これからの高校生活で,自分が卒業後どう生きていくのか決めると考えると,もう何も考えずに楽しく学校生活を送ってきた今までも自分から変わらなくてはと思ったりもする。いきなりそんなことができる訳もないのだが。
     正直に言うと,もう人生の時間の半分以上(人生100年と考えると)使った人からどんな話を聞くのだと斜に構えていた部分があったと思う。いざ話を聞いてみると,今も自分がしたい仕事を現役でこなしている方ばかりで,自分の中で軸を持っているというか,芯のある方々なんだなという印象を受けた。堂々と自分の人生について語ってくださった3名の先輩方が,私と同じように進路について考えていた時期があったのかなと考えると,自分も560年後にあんな風に話せる人生を送れるように頑張りたいと思った。
  •  今日の話の中で一番印象に残ったことは,“rule driven”と“mission driven”ということだ。実際,学校というruleにしばられている環境の中で,自分を持つということは大切だと思う。当たり前に正しいと誰もが思っていることなのに,否定的に社会から捉えられていることは,身の周りにも日本全体でもあることだと思ったので,自分よりも何倍もの人生を歩んで来られた先輩方からのアドバイスを参考にして,自分で主体的に考えながら日々を歩んでいきたいと思った。
     また,新津さんのことで,当時,医学生になるような女子生徒があまりいないという中で自分の目標や尊敬する人,ものにまっすぐ進んでこられたという姿に感動した。まわりに環境に流されずに,自分がやりたいと思うことを選択することの大切さを実感した。さらにそうした選択によって,新津さんはとても元気に楽しそうに仕事をされているように見えたので,ひたむきな努力は大切なのだなと思った。
     御三方の講演を常に意識し,心に留めて,これからの大学受験や就職,人生の大事な分岐点の参考にしたい。
  •  私が今日の講演でお三方ともとても若々しくて素敵だなと思いました。
     特に,新津さんがいつまでも旬の医師であるために今でも学会に顔を出すようにしていると仰っていたのを聞いて,日々精進するという心がけがその若々しさにつながっているのだろうなと思いました。50年も先の自分のことを考える機会はあまりないですが,新津さんはじめお三方の姿を見て,自分が古希を迎えたときも,自分の経験に甘んじることなく,新津さんのように日々新しいものを取り入れる姿勢を持ったままでありたいなと思いました。
     田辺さんのお話はとても面白く,聞いていて楽しかったです。様々な経験をしたからこそ,世代を超えて面白い話ができるのだろうと思いました。また,最後に「人生において無駄なことはない」と仰っていたのが印象に残っています。自分はこれをしていていいのか,と不安になることがありますが,様々な経験をしてきた田辺さんがそう仰っているのを聞いて,色々なことに挑戦し続けよう,と思いました。
     後藤さんのお話で印象に残ったのは,赤信号についてです。私は今まで赤信号は止まるもの,として疑ったことがなかったので,自分が今まで人が作ったルールにとらわれていたということに気づくことができました。赤信号を渡るかどうかはさておき,当たり前のことに何の疑いもなく従うのではなく,自分の頭で考えて行動する,ということが大切なのだなと思いました。先ほども書いたように,自分の行動が正しいのか疑問に思うことがありますが,エリートとして他人の役に立つという任務に従い,自分が正しいと思うものを信じて行動していこうと思いました。
  •  自分の大先輩のお話を聞くことができ,とても良い経験だったように感じる。今回ご講演をしていただいた方は,当時の風潮に関係なく,自分の生きたい道へ行かれており,筋の通った方々だな,と感じた。特に後藤さんの話が印象に残っている。日本国内だけでなく,世界とのつながりを持ち,互いの文化を共有している姿が,附属福山の校歌にある「広めん我が名ぞ」の部分と重なった。
     前で話している方々が,自分たちと同じく附属生であったことを考えると,自分が50年後どこで何をしているのかが気になった。自分の思うとおりには行かない人生だろうけど,自分の信条は曲げず,目標を見つけて達成していけたらな,と感じた。附属の名前に誇りを持ち,附属生としてふさわしいふるまいができるように意識して過ごしていきたいと思う。
     講演をしてくださった先生方、とても良い経験をすることができました。附属の歴史を改めて感じ,その歴史にふさわしい態度で過ごしていきたいと思います。本日はありがとうございました。
  •  近未来のことばかりで,50年後を考えた機会があまりない私たちにとって,この講演はとても新鮮だった。みどり町の附属があったところに,時々自転車で行くことがあるのだが,ここに今も附属があったら・・・とうらやましく思う。
     実は,僕から6親等ほど離れた親戚が,附属の1期生らしい。現在も元気で,毎日というわけではないが時々話をする。僕の住む集落には,ほかにもたくさん附属生がいて,昔の附属に,久しぶりに思いをはせることができた。
     大学受験が目下の目標だが,それよりももっと先を見て生きていきたい。失敗もたくさんしたい。

 

  •  先輩方のお話を聴いて,自分が考えたことを考えるだけにするのではなくて,自分が行動するということが大切だと思いました。これまでにされてきたことは違っていてもどの方も自分がやろうと思ったことを行動に移されていると思いました。田辺さんのお話では,これまでにされてきたことのどんなことも人生で無駄なことはないということをお話しされていて,今はいらないことだと思っていることでも,これからの人生の中で必要になることもあるということを考えながら毎日の生活を過ごしていくようにしたいと思いました。
     新津さんのお話では,新津さんが学生だったときは女性で医者になる人がほとんどいなかったという状況でも,医者になることを目指されているのがすごいと思いました。私は人と違うことをする,少数派にいることが怖いと思ってしまうので,自分の意思を持って,その意思をまげずにつらぬき通すということが格好良いことだと思いました。
     後藤さんのお話では,ルールドリブンとミッションドリブンについてのお話があり,定められている規則にすべて従うのではなく,自らの使命や任務を基準として行動するという考えはあまり考えたことがないことで新鮮でした。これまで規則であっても必要ないものだと思ったこともあったので,ミッションドリブンという考え方があっても良いなと思いました。
  •  私は特に後藤さんの「mission driven」の話が印象に残っています。例であがっていた赤信号は置いておいて,常に規則で縛られるのではなく,自分の意思で考えて行動するということはとても大事なことだと思うし,その方がやらされている感じではなく,自分からやるという感じになるから「mission driven」という考え方を意識したいと思いました。
     新津さんの今以上に男女比率が偏っていた医学部に挑戦するという行動に尊敬します。今は女子が理系を選ぶことも珍しくないから,私とかも普通に考えているけど,私がもし新津さんの頃の学生だったら,怖くて挑戦できていないと思います。常識を変える,というのは勇気がいることだけどとてもかっこいい姿だから常識にとらわれすぎないようにしたいと思いました。
     田辺さんはご自身のモットーとして,「無駄な事はない」と言っていて,説得力があるなと感じました。田辺さんもおっしゃっていた,数学など直接将来に関わることはなくても何かやっぱり大事なことがある,というのを聞いて,正直,つらいこととかめんどくさいと感じることが度々あるけれど,頑張って何かしらこなしていたらいつか為になると信じてやっていこうかなと思えるようになりました。3人のお話を聞いて,普段の毎日に何か変化をつけていきたいと思います。ありがとうございました。

広島大学附属福山中・高等学校

広島大学附属福山高等学校同窓会オリーブ会


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