プログラム
- 開会挨拶
半井 健一郎 学校長
広川 徹 オリーブ会会長
- 附属福山21回生による講演と対話
徳永 修 さん
三好 輝行 さん
- オリーブ植樹式
〔期日〕2024年11月5日(火)
〔生徒〕4年生(203名)
〔会場〕マルチメディアホール,オリーブ園


講演を聴いて
- まず世の中にはいろいろな方がいるなと思いました。同じ学年の先輩方でも全く違う人生を歩んでいらっしゃっていて,自分はどう歩んでいこうかと考えさせられました。徳永さんの話では,転々と幅広い分野でご活躍されているところが印象的でした。証券から始まり,ユーチューブや映画,テレビなど,結びつかないようなことに一つひとつチャレンジされていて,挑戦に年齢は関係ないのだと思いました。また,三好さんの話では可能性を感じました。同じ学校出身の方が世界でも大活躍の医者になっているということで,自分も世界で活躍できる人になれるかもしれないと思いました。さらに,三好さんのこれまでの経歴は私にとってとても刺激になりました。何度もめげずに挑戦する心がすごいと感じました。私は54年後の自分がとても想像できません。まだまだ先のことのように思えますが,今日の話だと人生は一瞬とのことだったので,一日一日を大切にしたいなと思いました。そして自分の将来は自分が楽しいと思える,やりたいことをとことんやって挑戦するということも大切にしたいなと思いました。今日はとてもいいお話が聞けて,改めて自分の進路について考え直す機会となりました。自分の人生はしっかり考えて過ごしていきたいです。
- これから困難に直面することはあると思うけど,そのときは周りの人と協力する,環境を変える,逃げてみるなど様々な手段があるので,うまく切り抜けていきたいです。技術の発展には犠牲が必ずあるから,無駄な犠牲を出さない。また,感謝することが大切だとわかった。チャンスが来るときは必ずあるとおっしゃっていたが,いつ来るのか,どのくらいの規模なのかはわからないから,普段からアンテナを張って,挑戦してみることが大切だと思いました。先輩方もたくさんの失敗をして今があるので,自分も失敗できるうちにたくさんの経験を重ねて,将来に生かしていきたいと思いました。競う相手がいるからこそ自分の成長にもなるし,新たな発見も得られるので,学校という学びの場があることは,とても大切なのだなと思いました。友達,知り合いがたくさんいることで,いざというとき頼ることができるし,喜び,悲しみを共有できるから友達の存在は大切なのだと改めて感じました。伝統をつなげていくために,このような会をしてくださる人がいることはとてもありがたいことで,自分もいつかつないでいく人になれればよいと思いました。


- 二人ともユーモアを交えつつ話してくださり,聴きやすい講演だった。特に心に残ったのは,二人の今までの経験談。私達とは50年以上の差がある中,いくら人生は「一瞬」といえど,積み上げられてきたものの厚さに驚いた。海外での経験や様々な会社での苦労話などは今の私にはあまり想像できないものであり,将来自分はどうなるのだろうかと考えるきっかけにもなった。同時に,人脈の大切さも強く感じた。冒頭で三好さんがおっしゃっていたように,たくさんの人に支えられて人生は成り立つし,より豊かになっていくのだろうなと思った。私は人とうまく付き合うことがあまり得意ではない自覚があるので,これから先いかに「他人」を「仲間」に変えていくかが重要になっていく気がして少なからず焦りを覚えた。特に私は無駄に嫉妬して人を嫌いになりがちなので,そういう感情をどうコントロールしていくかが課題になりそうだ。また,国内だけでなく,海外ともコミュニケーションを取れるように,(記述ももちろんだが)会話力を上げていきたいと思う。将来のことはあまり決まっていないが,それを決めるのは間違いなく若い内の行動なので,時間を大切に計画的に使いたい。
- 今日は,まず50年前の附属生の先輩に会うことができたのが自分にとって附属の歴史の重さ,これから担っていく責任の大きさを印象づけるもので,とても貴重な機会となった。徳永さんも,三好さんも社会での活躍の仕方は互いに異なっていたけれど,そんな二人が同じ学校でしかも私たちと同じ高校で時を過ごしたと思うと,附属にいられることの価値はとても大きいのだなと改めて感じることができた。これから先,私たちはオリーブの一員になっていくが,自分のためだけでなく,自分の姿を見てこの学校に入ってくる後輩のためや,自分がこれほど恵まれた環境で学習できるように努力してくださった先輩のためも思いながら,附属を誇りに思いながら,自分の将来に向けて勉強し,社会に貢献できたらいいなと思う。私の話で言えば,将来医療系の仕事に就きたいと思っているので,今日の三好さんのお話にあったように,失敗し続けても,まだ挑戦するだとか,患者さんが笑顔になればそれでいい,などという考えは自分に刺激を与えるものだったし,医療という仕事の責任の重さ,特殊さを感じられて役に立つものだった。
- お二人とも生き生きとお話をしていらして,とても面白くてとても楽しい時間でした。ところで,お話を聞いて少し気になっていることがあります。お二人とも人とのつながりをとても大切にされているように感じたのです。私は人と関わるのが苦手です。正直なところ,いまもまだ相手に関心を寄せ,敬意を払い接することができている人は数人程度です。一方で,お二方は人と交流をし,大切に思ったり,尊敬していたりしていらっしゃるようでした。社会に出れば人との関わりは避けられないどころか,最も重要とすら言えるほどのものであるとよく耳にします。様々なところで人と協力し,円滑に物事を勧めなくてはならないのですから,当然重要であることは理解できます。しかし,私にはそれをやっていける自信がどうしても持てないのです。これまでも何度も挑戦しましたが,結果は好ましいものではありませんでした。ですから,いまだに人との接触を可能な限り減らせるような職業を探したりしています。でも,今日私はほんの少し思えました。人と接するのはやっぱり楽しいかもしれない,と。ご友人のお話をしているとき,私は何となくですが,徳永さんが楽しそうだと感じたからでしょう。わたしもそんな友人をみつけられるようにがんばってみたいです。


- 今日は,実際にこの学校を卒業された方のお話を聞いて,大変貴重な経験をさせていただきました。私はまだ進路がはっきりと決まっていないので,とても参考になりました。特に三好さんが15回失敗してもASCRにチャレンジし続けたことを聞いて,私には想像もできないほど努力されただろうと思い,とても印象に残っています。どのような職業に就いたとしても,三好さんのように1つのことにチャレンジし続けることは大切だと思います。また,「神頼みをするまでやれることはやったのか」と叱られたとおっしゃっていましたが,本当にその通りで,最後こそ運もあるかもしれないけど,やれることはやれるだけやってみようと思いました。他にも,お二方から多くの貴重なお話を聞かせていただきましたが,特にあきらめずにやれるだけやってみることを心がけていこうと思います。
- まずは,半井校長先生のお話にもあったように,このような会を催してくださる卒業生がいて,在校生のために来校してくださる,かつ附属福山が存続しているという条件がそろっているこの学校に入学できて本当に良かったと思いました。また,今日のオリーブの環を通して,人生において大切なことをたくさん知ることができました。例えば,諦めないこと。三好さんは白内障の発表を15度に渡って失敗しましたが,36年目の16度目でグランプリを取られたと伺いました。私はまだそのような継続し徹底した努力や挫折を繰り返したことがないように思います。だからこそ,まずは勉強を毎日満足できるまでやってみる。キャリアにおいても追い求めるものを見失わずに大切にできるような人になりたいと心から思いました。他にも,多くの人との関わりを持ち,感謝すること。徳永さんも三好さんもキャンパスで知り合った方や,研究や仕事で関わった方に様々な場面で感謝をしていました。今思い返してみると,15,6年という短い間に本当に多くの方に助けられ,成長させてもらったと感じます。そのような方々にきちんと感謝を自分の口で伝えることが今後の人生の一つの目標になりました。最後に,今ある環境を大事にして感謝をすること。三好さんのお話の中で,何度も「良い時代になりました。」という言葉が出てきました。今のびのびと勉強ができている環境や,環境作りに携わってくださっている身近な方々すべてに敬意をもって生きていきたいです。
- 私が今日の話を聞いて最も心に残ったことは,限界まで頑張る,人事を尽くして天命を待つということの大切さです。最初に三好先生のプリントを見たとき,「術者も神仏への祈りを忘れない,究極の他力本願システム」と書いてあったのを見たとき,とても不思議に思いました。しかし,三好先生の話を聞いた後,あれは,ただ神仏に祈る他人任せな行動ではなく,自分が最善を尽くすということは当たり前で,それでもどうしようもない部分を患者さんのために祈っているのだと思いました。私もテスト勉強などで神頼みする前に,勉強に最善を尽くして,これ以上は無理だと思うところまでやってから神頼みをしようと思いました。また,「こころ」は誰にも見えないけれど「心づかい」は誰にでも見えるということがその通りだと思いました。実際に相手の心に届いているか,ということも重要ではあると思いますが,相手を気遣う行動をする,私はそのことにとても大切な意味があるのではないかと考えました。私はこれから,「実現できる目標は掲げた目標の3分の1」だということを念頭に置いて,まず自分が成し遂げたい大きな目標を掲げたいと思います。そして,その目標を実現するために,中間目標・小さな目標と計画を立てて,それを実行していこうと思います。人の役に立てる仕事,人を喜ばせる仕事ができるように努力していきたいと思います。

- 本日,徳永さんと三好さんのお話を聞いて一番に感じたことは,お二人ともが附属福山や今のお仕事,ご活躍を誇りに思われているということです。たくさんのコミュニティに所属し,重大な役職に就かれていたり,責任ある仕事をしながら,探求を続け,多くの受賞をされていたり,多岐にわたる経験や知識に加えて,人々からの信頼など,大きな人柄がないと,成すことのできないことばかりでした。お二人が熱く生き生きとお話されているのを感じて,私も附属福山に在籍していることを嬉しく思えたし,54年後,徳永さんや三好さんのように,しっかりと歩んできた自分の人生を紹介できるような人間になれたらなと思いました。また,質疑応答のご回答も心に残りました。困難や失敗,苦労も多かったとお話されているお二人。特に徳永さんの人との縁に助けられてきたというお話,三好さんの15回の挑戦の末に掴んだ受賞のお話は,これからの自分の生き方,考え方に必要なことを教えていただきました。あと高校生活は2年半ですが,附属福山で学べる有難さを感じながら,知識や経験,内面を磨いて,いずれ自分のやりたいこと,向いていることを考え,待ちながら日々を過ごしていきたいと思います。
- 私は高校受験でこの学校に入ったのですが,幼・小・中を附属三原で過ごしました。進路を決めた理由は偏差値以外なく,特に何かの動機があったわけではありません。それもあって,高校1年生の今から,考えなければならないこれから先の進路についてすごく悩んでいました。お話を聞く前の自分というのは,正直,それなりになるだろうと甘えていました。実際お二人がおっしゃたように,「成り行き」だとか,「何とかなる」こともあると思いますが,まず何に流されてもいい位にいるというのは,その裏に苦労や努力があるということを再確認しました。頭ではわかっていたつもりだったけれど,人生の先輩として様々な経験をされたお二人がおっしゃっていたことは,今の自分には想像できなかったように思います。振り返れば何とかなっていたというのは,その時の自分がどうにかしようと努力していたからではないかと感じました。それは例えば浪人であったり,受賞するまで応募し続けることだったり,そこで自分がもがいたからこそ,後で考えても納得する,満足できる結果へと繋がっていたのだと思います。今,私は進路について甘く考えていたのですが,このままの「成り行き」でいくと,私は後から納得・満足できないようになっていくと思います。はじめは,偏差値しか見ていなくてもいいから,まずは大きな目標を掲げること,そしてそれに向けてただ頑張ること,これをすればたとえ目標に達しなくても,達成感のある充実した人生を送れるのではないかと考えました。これからの人生において後悔しない生き方を探し進めていきたいです。



広島大学附属福山中・高等学校
広島大学附属福山高等学校同窓会オリーブ会