あたたかな日差しに春の訪れを感じるこの頃――広島大学附属三原中学校の卒業式が行われました。
昨年同様,会場である体育館には卒業生と保護者,一方,在校生はリモートにより各教室から卒業式の様子をあたたかく見守ります。
厳粛でありながらも,春暖の模様もあって,あたたかで落ち着いた雰囲気の中,式は進行していきます。
校長先生からは,成長をテーマとしたお言葉があり,これまでは1つのことを頑張ればそれだけでも人間は成長ができるものの,これからは目標を決めて,それを実現するための作戦を考え,自分の持ち味を生かしながらさらに大きく成長していってほしいと話がありました。
具体的な話題を交えた校長先生のエピソードに,生徒たちもウンウンとうなずきながら興味深く聴く様子が伺えました。
送辞では,お世話になった卒業生へ感謝の思いを伝えつつ,先輩からたくさん学んだことを最高学年となる自分たちが生かしていく旨,メッセージがありました。
答辞では,入学当初からコロナ禍の影響で,いろいろな活動や行事が制約を受けた学校生活であっても,逆にそれが自分たちにとって大きな成長につながったこと,仲間と助け合っていつでも笑顔に溢れていたことを話し,いつでも支えてくださった大人への感謝とともに後輩たちへエールを送り,自分たちはこれからも自伸会信条を胸に,そしてスローガンとして掲げた「大志を抱け」を忘れずに未来へ進んでいく旨,メッセージがありました。
涙ぐむ様子が見られながらも,式の最後に,卒業生が『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』を歌いました。
式が終わった後は,後輩たちが華やかに飾ってくれた教室に戻り,最後のHRが行われました。先生たちの思い思いのメッセージを胸に,最後は,幼稚園児,小学生,教員,保護者に見守られながら,別れを惜しみつつ校舎を後にしました。
皆さんのこれからの幸せを心から願っています。