5月29日(水)に本校音楽室で授業公開を行いました。
授業公開の内容は、9学年で能『敦盛』を扱ったものです。
この授業は、11月に広島市で行われる第55回中国・四国音楽教育研究大会にかかわる授業です。能『敦盛』の一場面について、謡をうたい、囃子との関連を体験を通して、考えました。
当日は、福山市にあります大島能楽堂より大島衣恵先生にお越しいただき、能の謡や小鼓の打ち方の違いによる音色の比較、小鼓のリズムの特徴などを体験的に示していただきました。
77期生の生徒は修学旅行で京都へ行き、能の音楽に触れていますが実際に自分たちで能『敦盛』の一場面について音楽の特徴を言語化していく中でさまざまな疑問をもち、講師の大島先生に導いていただくことで、能の魅力や面白さ、難しさを感じている様子でした。
今後、グローバル化が進むボーダーレスな広い社会で生き抜いていく生徒にとって、日本の文化に触れ、それを継承しようとする人から生きた音楽を学ぶことで音楽の見方や捉え方の幅が広がる授業になればと思います。
また、当日は広島市音楽部会、三原市音楽部会、広島大学より多くの方に参観していただき、授業のあとには、授業協議と能の授業づくりについての情報交換や、大島先生からのレクチャーが行われました。本学校園の使命である、教育研究、地域貢献、教育実習にもつながる授業になりました。
11月の広島市での研究会や本校での研究会で本校音楽科の取組やこれまでの能の取組などを発表が、参加されるみなさんにとって授業づくりの参考にしていただけるようなものになりますよう、研究をすすめていきます。
音楽科 井上 翔太
※2枚目の写真 喜多流の謡本について、著作物ですので写真の一部を加工しています。