日々の授業の様子をちょっぴりご紹介します。
芸術系・実技系教科の課題として,「授業の枠を超えない」ことが指摘されています。
簡単に言えば,「リコーダーが吹けたからって何の役に立つんだ!」というような・・・
そこで,本校では各教科でこそ育成すべき資質・能力を念頭に置いた教科実践を行っています。
今回は,9年生合同で行った音楽:「教えるー学ぶ」を学習する器楽合奏の様子を公開します。
この授業の目標は,「楽器を使った集団演奏(器楽合奏)ができるようになること」に加え,器楽合奏を通して「教えるー学ぶの望ましいあり方を考えることができるようになること」というものです。
そのため,各クラスの授業で教師がピエロ的に行った指導を批判的に分析し,どのような指導を行えば学習が良好に進行するかを考えてもらいました。
たとえば,指導者の指示を中心にするトップダウン的指導方法がよいのか,もしくは演奏者の意見を重視するボトムアップ的指導方法がよいのか・・・などです。
こちらは,2クラス合同で行った授業の様子です。
さすがに音楽室が狭く感じますね・・・!
全体の演奏を通して,より学びを深めてくれている様子がうかがえました。
最後に全体で曲(We are the worldのリズムを少し変えた《We are the 9年生》)を通したときに,「鳥肌がたった」「心が一つになっていた」とコメントした子どもも!
これが音楽の力ですね,過程をしっかりふんだからこそ結果が生き生きするのです♪
これはほんの一例ですが,我々教員は日々「教科を通して子どもたちにどうなってほしいか」を自問し続けています。
音楽はよく「いらない」と言われがちですが,試行錯誤を経て人間を成長させるという点ではすさまじい威力を誇ります。
たとえ結果がうまくいかなくても,過程でトラブルが起こっても,それがまた次の学びの糧となる・・・これが大事なのでは無いでしょうか。
本校中学校で器楽合奏を本格的に行うことはこれまであまり無かったようです。
成果もありましたが,もちろん課題もたくさん見つかりました。
これをバネに,来年はよりよい音楽の授業ができるように邁進します!