短期フィールドワークを実施しました



放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラムは、放射線災害復興のおける分野横断的知識、技術、能力の習得を目指して、平成25年8月19日(月)~8月23(金)の日程で、福島県福島市及び南相馬市を中心に短期フィールドワークを実施し、第一期生8名全員が参加した。

放射線災害医療コースにおいては、本プログラム担当者の安村誠司教授(福島県立医科大学)による放射線医学県民健康管理センターにおける県民健康管理調査の概要解説やセンター内の見学、本プログラム客員教授の及川友好副院長(南相馬市立総合病院)による災害発生直後から現在までの南相馬市における医療概要の解説やホールボディカウンターを用いた実習が行われた。

放射線環境保全コースにおいては、本プログラム担当者の静間清特任教授(広島大学)、奥田敏統教授(広島大学)、本プログラム非常勤講師の青木仁先生(環境省除染情報プラザ)及び野原精一先生(国立環境研究所)による、環境中の空間放射線量測定実習、福島県の除染の現状解説、無線操縦ヘリコプターを用いた空間線量測定実習と河川サンプル取得法の教授が行われた。

放射能社会復興コースにおいては、本プログラム担当者の筒井雄二教授及び本多環特任准教授(ともに福島大学)による子どもの心理ストレスについてのワークショップや、本プログラム担当者の浦邉幸夫教授(広島大学)及び吉田樹准教授による仮設住宅訪問と住民との意見交換、震災と交通インフラの現状並びに交通と地域支援・復興計画の概要の解説が行われた。その他、本プログラム担当者による多岐にわたる実習やワークショップが行われた。

プログラム大学院生は、本全コースの担当教員によるフィールドワークを通して、福島市及び南相馬市における放射線災害復興の現状を分野横断的に学習することができ、今後の研究課題がを見出すうえで非常に有意義であった。また、平成25年9月9日(月)には本短期フィールドワーク報告会が実施され、活発な討論と意見交換が行われた。

【お問い合わせ先】

教育・国際室コラボレーションオフィス

TEL:084-424-6152

E-mail:leading-program[AT]office.hiroshima-u.ac.jp(注:[AT]は半角@に置き換えてください。)


up