11月2日 本校卒業生(鈴木理加アナウンサー)による進路講演会

この度,9年生を対象に,本学校園の卒業生である鈴木理加アナウンサーをお招きし,進路講演会を実施しました。

鈴木様は,高校・大学卒業後,鹿児島放送,テレビ大阪でアナウンサーとして勤務され,現在はフリーアナウンサーとして,テレビCMへの出演やナレーション,イベントの司会など,「伝えること」を軸に幅広く活躍されています。講演では,これまでのご経験をもとに,進路の選択や仕事への向き合い方についてお話しいただきました。

まず,これからの人生を歩んでいく生徒たちに向けて,「好きなことを大切にしてほしい」というメッセージを伝えてくださいました。好きなことを続け,とことん追究していくことが,自分の強みとなり,自信につながること,そして,趣味や習い事など,さまざまなことを経験することが,自分自身を知り,これからの自分をつくっていくことにつながるとお話しされました。また,これまでの経験そのものを変えることはできなくても,これからの経験は自分自身で積み重ねていくことができること,何気なく過ごしてきた故郷での生活や見慣れた景色も,実は貴重な経験であり,人との会話やつながりを生み出すきっかけになることを教えてくださいました。

進路選択については,自分自身の気持ちと向き合い,「自分はこういうことをしてみたい」という意思を保護者など周囲の人に伝えていくことの大切さを話されました。自分を客観的に見つめ,何が好きなのか,何が得意なのか,どのようなことに挑戦したいのかを考えながら,経験を通して自分自身を知り,少しずつ自分をつくりあげていくことが,進路を考えるうえで大切であると伝えてくださいました。

また,情報との向き合い方についても,アナウンサーとしてのご経験を交えながらお話しいただきました。情報があふれる現代では,情報にふれることで悩んだり,苦しめられたりすることもあります。そのようなときには,情報をそのままうのみにするのではなく,いったん受け止め,自分なりに解釈して考えることが大切であることをお話されました。さらに,同じ出来事であっても,表現の仕方によって受け手に与える印象は大きく変わることを,文化祭の来場者数を例に挙げて説明されました。情報を発信する側の表現にも目を向け,情報をどのように受け止め,判断するかを考える貴重な機会となりました。

生徒からの質疑応答では,「今の職業に就いて後悔したことはありますか」「アナウンサーとして,人に伝わりやすくするためにどのような工夫をしていますか」などの質問がありました。

仕事についての質問に対しては「反省はしても,後悔はしていない」と答えられ,失敗から学び,次に生かしていくことの大切さを伝えてくださいました。また,人に伝わりやすく話すための工夫として,なるべくゆっくり丁寧に話すことや,一文を短く区切って話すことを紹介されました。日頃,私たちが何気なく行っている「話す・聴く・伝える」という営みについて,改めて考える機会にもなりました。

講演の最後には,これまでの経験を一つ一つ積み重ねていくことを「人生はネタづくり」という言葉で表現されました。好きなことに取り組み,さまざまな経験を重ねることが,やがて自分らしさや強みとなり,人生を豊かにしていくというメッセージは生徒の心に響いたことと思います。そして,これからの人生をどのように歩んでいくかは「自分を信じて自分に正直に進んでください」と,本校の自伸会信条にある「自ら伸びよ」につなげながら,生徒たちに温かいエールを送ってくださいました。

講演後の振り返りでは,生徒たちから,「好きなことや得意なことを大切にし,自分の強みにしていきたい」「今は将来の夢が明確でなくても,さまざまな経験を積みながら見つけていきたい」「周囲の意見に流されず,自分の気持ちを大切にして進路を選択したい」といった思いが寄せられました。また,失敗を恐れずに挑戦することや,失敗を反省して次に生かすこと,日々の経験をこれからの生活や進路選択につなげていきたいという意見も見られました。

鈴木様のこれまでの歩みやお話を通して,生徒たちは,進路選択とは単に将来の職業を決めることではなく,日々の経験を積み重ねながら自分自身を知り,自分らしい生き方を考えていくことであると学ぶことができました。また,情報との向き合い方や,他者に分かりやすく伝えることの大切さについても,理解を深めることができました。

お忙しいところ,後輩である生徒たちのために貴重なお話をしてくださいました鈴木様に,心よりお礼申し上げます。


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