共同利用・共同研究拠点に認定されました

本学の原爆放射線医科学研究所と放射光科学研究センターが、文部科学大臣により共同利用・共同研究拠点に認定されました。

これは、平成20年度に創設された新しい制度によるもので、大学に設置されている研究施設のうち、国公私を問わず全国の関連研究者が共同で利用することにより、国全体の学術の発展を図ることを目的としています。今回認定された拠点は、当該分野の中核的施設であることはもとより、関連研究者に対する共同利用等における支援を継続的に行っていくことが重要とされています。そのために、施設を設置する大学の取り組みを含め、研究者への継続的・安定的な支援が期待されています。

〇原爆放射線医科学研究所
 【共同利用・共同研究拠点名】放射線影響・医科学研究拠点
 【代表者】神谷研二(所長)
 【研究分野】放射線影響・医科学分野
 【有効期限】H22.4.1~H28.3.31
 【共同利用・共同研究拠点の概要】

  1.  世界的に高い評価を得ている、原爆やその他の放射線による障害の基礎的、及び臨床的研究に関する実績を基盤として、蓄積した学術資料や技術、及び研究器機を学術コミュニティーの研究者等に公開し、共同利用・共同研究拠点として機能することで、我が国の放射線影響・医科学研究を強力に推進すると共に、被爆者医療研究を全国レベルで推進する。
  2.  ゲノム損傷修復・細胞応答研究等の基礎研究から原爆被爆者のがん等の放射線障害の機構やその治療の研究、緊急被ばく医療に関する再生医学的研究と実践的研究、さらには低線量放射線の人体影響に関する研究などの学際的共同研究を推進する。
  3.  国際シンポジウム等の開催や放射線関連機関とも連携すると共に、国内外の人材育成を進め、国際研究教育拠点としての役割を果たす。
  4.  拠点の運営のために運営委員会、研究課題審査部会を開催するとともに、広報活動としてホームページを開設し、ニューズレター(仮称)を年2回発行する。

 【本件の問い合わせ先】広島大学原爆放射線医科学研究所 神谷研二 TEL: 082-257-5842

〇放射光科学研究センター
 【共同利用・共同研究拠点名】放射光物質物理学研究拠点
 【代表者】谷口雅樹(センター長)
 【研究分野】固体物理学を中心とする物質科学研究分野
 【有効期限】H22.4.1~H28.3.31
 【共同利用・共同研究拠点の概要】

  1. 真空紫外線から軟X線域の放射光を利用し、固体物理学を中心とする物質科学研究分野の独創的・先端的学術研究を推進する。
  2.  本センターで蓄積した技術を活用して、世界最高分解能の電子構造解析や世界最高感度のスピン構造解析など物質科学の創造的研究を牽引する計測技術を構築し、共同利用・共同研究に供する。
  3.  新奇超伝導の発現機構の解明、バルク・表面磁性・薄膜磁性などの新領域の開拓、ナノ物質特有の電気的・磁気的・光学的性質の解明など固体物理学のフロンティアの開拓に挑戦する。
  4.  国内外の研究者が結集し最先端の研究活動を展開する環境の中で学生・院生等の次世代の若手研究者を育成する。

 【本件の問い合わせ先】広島大学放射光研究センター 谷口雅樹 TEL: 082-424-6293


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