Phyu Phyu Zaw (D1)

国際科学研究科 開発科学専攻(2020年3月時点)

派遣先:カルフォルニア大学 サンディエゴ校
派遣国:アメリカ合衆国
派遣期間:2020.1.10~2020.3.10

1)派遣プログラムについて

米国のUCSD センターでのマインドフルネスのためのフォローアップインターンシップ
皆さん、こんにちは。私の名前はPhyu Phyu Zawで、IDECの博士課程に在籍しています。そして、2017年にフロリダ州立大学で初めてインターンシップをしたのに続き、2度目のチャンスとしてG.ecboプログラムに参加しました。G.ecboフォローアップリサーチインターンシッププログラムの支援により、2020年1月から3月まで、アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校にあるUCSDマインドフルネスセンター(CFM)で、8週間のマインドフルネス・ベース・ストレスリダクション(MBSR)とマインドフル・セルフコンパッション(MSC)の5日間の集中コースという2つのプログラムに参加するという素晴らしい機会を得ました。この9週間の研修旅行は、マインドフルネスを研究テーマとする博士課程の学生としてだけでなく、個人としても、マインドフルネスを育み、自分の感情との関係を生涯にわたって変えていくための楽しい経験を得ることができた、洞察に満ちた期間でした。

2)研修内容について

MBSRは、CFMのMBSR認定講師であるシェリル・シャーとヘレン・デイビスの2人の講師が指導する8週間のプログラムです。このプログラムは、参加者と日常生活におけるストレス要因との間に異なる関係を築くことに焦点を当てており、参加者がすでに持っている物を完全に活用します。このプログラムでは、様々なマインドフルネス瞑想とヨガの実践が行われます。具体的には、マインドフルネスは、参加者の判断力、思いやり、忍耐力、現在性、認識力を身につけるのに役立ちます。呼吸、感覚、音、思考、感情のマインドフルネス、そして最終的には、選択の余地のない気づきのマインドフルネスが、すべてのクラスで探求され、反応する瞬間に気づきをもたらし、正式な瞑想の練習や日常生活の中で、より大きなマインドフルネス、ゆとり、創造性をもって対応するための選択肢を探ります。

インターンシップ期間中に参加したもうひとつのプログラムは、MSCプログラムです。これは、UCSD Center for Mindfulnessのマネージング・ディレクターである森田ハース典子さんと、Compassion Programsのディレクターであるメーガン・プラガーさんの2人の講師が指導する5日間の集中プログラムです。このプログラムでは、マインドフル・セルフ・コンパッションの27の実践方法が、教育的かつ経験的に詳しく教えられました。講師陣が主に強調したのは、セルフ・コンパッションの3つの要素、すなわち、マインドフルネス(自分の苦しみに気づくこと、その周りのストーリーに過剰に同一化しないこと)、私たち共通の人間性(苦しみの普遍性を思い出すこと、つまり自分の苦しみを軽減するのではなく、つらい思いをしても何ら問題はないことを念頭に置くこと、苦しい思いをしているのは自分だけではないことを念頭に置くこと)、セルフ・カインドネス(そのことを念頭に置いて自分に優しく接すること、つまり少なくとも自分がつらい思いをしている他の人に接するのと同じように自分に優しく接すること)でした。

3)将来のキャリアに向けての経験

インターンシップから帰国した後は、MBSRとMSCのオンライン指導トレーニングプログラムに参加し、教師として自分でこれらのプログラムを教える許可を得るまで続けました。また、博士課程の研究のために、ミャンマー語でMBSRを2回、MSCを1回実施しました。そして、現在は、これに関する学術研究論文の執筆を行っています。また、学術的な研究目的ではなく、毎週ミャンマー語でMBSRプログラムを無料でオンライン配信しています。今回のインターンシップで得た知識やスキルを、今後も自分のため、社会のために最善の形で活用していきたいと思います。

4)その他

このインターンシップは、私の人生を変える転機になったので、感謝しています。UCSD マインドフルネス センターで得たフォローアップインターンシップの機会は、私の人生においてとても素晴らしい経験となりました。このような素晴らしい機会を与えてくれたG.ecboインターンシップ・プログラムには大変感謝しています。インターンシップ期間中、親切にサポートしてくださった広島大学G.ecbo/i-ECBOオフィスに深く感謝しています。


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