放射線障害の克服に向けた先端医療研究
「3次被ばく医療機関」ならびに「国際原子力機関の緊急時対応援助ネットワークにおける医療支援機関」として実践的な「緊急被ばく対応再生医療システム」 の早急な構築を目的とする。本研究拠点では、「被ばく対応iPS細胞バンク」の内部体制の構築の後、近隣の産官の協力を得て、原発事故処理を想定した「医療対応システム」のモデル実験を行い迅速対応への課題の洗い出しと具体的対応策の策定を行い、緊急被ばくに対する再生医療・細胞療法を臨床応用に対応でき る体制の構築を整備する。緊急被ばくにおいては、その被ばく線量に応じて自己の細胞を使用できない可能性もあり、他家の細胞使用も考慮した運用体制を構築 する。さらに、「緊急被ばく対応再生医療従事者養成プログラム」の提案を行い、世界に先駆けて実践的「被ばく対応iPS細胞バンクを利用した緊急被ばく対 応再生医療システム」の構築を目指す。