• ホームHome
  • 文書館
  • 解題:梶山季之関係文書目録:上巻

解題:梶山季之関係文書目録:上巻

執筆者(1)

小池聖一

はじめに

 梶山季之(1930(昭和5)年1月2日~1975年5月11日)は、広島大学にとって、1960年代・70年代、最も有名な広島大学出身者であった(包括校・広島高等師範学校国語科卒)。
 梶山は、1969年作家所得番付の一位ともなった人気の大衆作家であるとともに、現在も演劇等で取り上げられるような質の高い純文学作品(「李朝残影」、「族譜」等)を書いた作家でもあった。また、週刊文春創刊時の「トップ屋」として、梶山は、ルポライターとして週刊誌ジャーナリズムにおける取材と執筆を分業するシステムを最初に導入し、「文春砲」の基礎を築いた一人であった。後年1971年8月には、月刊『噂』を自ら刊行している。
 作家として出世作となった「黒の試走車」は、産業スパイという流行語まで作った日本における企業小説の先駆けの一つであった。梶山は、社会小説、痛快小説、風俗小説、推理小説、SF小説、時代小説、実録小説、少年少女向けの冒険小説等とあらゆる分野に作品を残した多才・多作の作家であった。交友範囲も広く、山口瞳、柴田錬三郎、黒岩重吾、紀伊国屋書店田辺茂一、電通成田豊、金井利博、大宅壮一等があげられる。今東光が会長の「野良犬会」(特定の出版社に縛られない作家の集まり)の事務長もつとめた。
 梶山は、流行作家としてエンターテイナーであっただけでなく、周辺への気配りも欠かさない人物であり、死後も梶山を偲ぶ毎年5月11日に行われた「梶葉忌」には編集者や多くの方々が集まった。また、妻美那江、娘美季に対する愛情もきめ細かく豊かな人物であった。そして、広島在住時に兄事した金井利博との交流は長く続き、金井の原爆白書運動を資金面で支えたのは梶山であった。
 梶山季之は、45歳の若さで取材途中の上海で急逝したが、その後、所蔵していた蔵書1万7千点のうち、朝鮮・原爆・移民関係の約7千点は、1977年にハワイ大学図書館に寄贈されて「梶山季之記念文庫」として公開されている(http://www.hawaii.edu/asiaref/japan/special/kajiyama/)。また、同年、雑誌類4千点と書籍2千点が大宅壮一文庫に寄贈された。その後、経緯については後述するが、33回忌にあたる2007年に初めて自筆原稿等、そして身の回りのものなどが広島大学文書館に寄贈され、2008年4月26日、梶山季之文庫として銘板除幕式を行い、作家人生に関する全てが美那江夫人から寄贈されるに至った。

本目録の意義

 本目録は、梶山の作家人生の全容を示す資料群である。その際、梶山季之を、再評価するにあたり、三つの視点を想定している。
 第一が、文学面での再評価である。ライフワーク「積乱雲」に結実するはずだった三つの視角(移民、朝鮮、広島)から、梶山の文学を再評価する作業である。この点については、坂田稔、天瀬裕康、大牟田稔、橋本健午各氏等により試みられて来た(梶山美那江編『積乱雲:梶山季之―その軌跡と周辺』紀伊国屋書房、1998年。橋本健午には、『梶山季之』(日本経済評論社、1997年))。このうち、「朝鮮」については、川村湊の編集・解説で梶山季之著『李朝残影―梶山季之朝鮮小説集』(インパクト出版会、2002年)が出版され、ジェームス・三木の脚本で青年劇場による公演も行われている。
 第二が、梶山季之の文学・ルポルタージュが生成される過程を明らかにすることである。
 文学作品、ルポルタージュ、企業小説等については、梶山のメモ・ノートおよび取材原稿から作品にいたる過程、また、草案・習作から投稿原稿・発表原稿、再録原稿と、内容に改変が加えられていく過程によって明らかにすることができる。
 特に、ルポルタージュについては、データマン(取材)とアンカーマン(執筆)という形態を確立したとされる梶山軍団(梶山師団、梶山グループ)を分析することは、日本の週刊誌ジャーナリズムの発達史上でも重要であると考えている。また、梶山の企業小説等については、「虚」と「実」の書き分けも明らかとなろう(大野康「『赤いダイヤ』―虚実の実」『積乱雲とともに―梶山季之追悼文集』(季節社、1981年)、立花隆「解説」『「トップ屋戦士」の記録』(季節社、1983年)等)。このことは、梶山が、なぜ、あれだけ多量な作品を書くことができ、かつ多様なジャンルで活躍できたのかを明らかにすることにもなると考えている。最終的には、梶山の代表作でもある「黒の試走車」「赤いダイヤ」など経済・企業小説の再評価・検討にもつながっていくものと考えている。
 第三が、前述の第二の点とも関係するが、梶山の持っている先進性である。トップ屋時代のシステム導入や、晩年、雑誌「噂」の創刊など、起業家としての資質についての梶山個人の研究も課題であると考えている。
 父が朝鮮総督府の土木技師であったことから朝鮮・京城(現、ソウル市)で生まれた梶山の植民地経験と敗戦、両親の故郷(広島市廿日市市地御前)への引揚が、梶山の「戦中」「戦後」という視点を形成した(梶山季之著『性欲のある風景』河出文庫、1985年)。この経験が「族譜」「李朝残影」という純文学を生んだ。その後、ジャーナリストとしての感性・取材を通じて梶山は、「戦中」「戦後」の連続と非連続のなかにうごめく人々を活写しつつ、高度経済成長のなかを疾走したのである。

寄贈と整理の経緯

 2007年(平成19年)3月5日、当時の牟田泰三学長から携帯電話で連絡をいただき、梶山季之関係資料の価値と所蔵の意思を問われた。小池は、即座にその資料的価値が高いことと、文書館として是非とも梶山季之文庫として所蔵・公開したいとお答えした。広島大学文書館の設置者であり、深く理解しておられた牟田学長であったことが、広島大学文書館に梶山季之文庫を設置しえた大きな要因であった。
 その後、広島大学も後援する梶山季之33回忌記念事業に文書館として関与することとなり、小池は世話人の一人となり、文書館として旧日銀広島支店で企画展「梶山季之の作品と人間像」を、小林正典氏や小田和美氏とともに、2007年6月1日から20日まで行った(梶山季之記念事業実行委員会編『没後33年記念事業 時代を先取りした作家 梶山季之をいま見直す』中国新聞社、2007年)。
 その後、企画展の展示品、伊豆別荘の蔵書・資料を調査・収集を含め、2007年から2017年まで40回、梶山家から美那江夫人と橋本健午氏(初期)、亀山修氏、梶山雄三氏が整理された書籍、資料、絵画、身の回りの物等をご恵送いただいた。最終的に、2017年6月6日、東京青山のご自宅に、小池、石田雅春准教授がお伺いをし、亀山修氏の立会いの下、梶山雄三氏との間で寄贈契約を行った。
 収集とともに逐次、文書館としては、整理を行った。整理にあたっては、小田和美氏、笠井今日子氏、平下義記氏、菊池達也氏が主に担当した。当初、整理方針が混乱したため目録作成作業は迷走したが、大学史資料室長に石田雅春助教(現、広島大学75年編纂室准教授)が就任したことで整理が軌道にのり、髙杉洋平助教のもとで刊行することができた。

おわりにかえて

 本目録を刊行するにあたり、何よりも悔やまれることは、梶山美那江夫人が2016年3月11日にご逝去されたことです。美那江夫人からは、文書館に「梶山季之文庫」を設置するにあたり、「嫁入りのようなものだから」と言われ、多額のご寄付をいただきました。今でも、銘板除幕式を含めて美那江夫人とお会いし、夫・梶山季之についてのことなど、色々とお話しさせていただいたことを鮮明に思い出します。本目録は、まさに、美那江夫人の想いが作らせたものであると考えております。本目録は、梶山美那江様に捧げます。
 最後になりましたが、梶山季之関係文書の公開を快くお認めいただいた梶山雄三氏、および最終段階まで、梶山家の整理と資料をまとめていただいた亀山修氏に感謝いたします。本当にありがとうございました。

執筆者(2)

菊池達也

資料の概要

 梶山季之関係文書の概要を紹介する。本文書に収集している資料は25,840点で、梶山季之関係資料が23,800点、追加分が2,040点である。平成30年3月現在、下記のように分類・整理されている。

 梶山季之関係文書点数一覧

大分類 中分類 点数 追加分点数
1. 伝記資料 (1)スクラップファイル・ブック 3,705 591
(2)編集資料 400 1
(3)切抜資料 575 2
2. 原稿 (1)梶山季之原稿 874 92
(2)その他原稿 106 86
3. スケジュール帳・カレンダー・日記・日誌 (1)スケジュール帳 39 3
(2)カレンダー 35 0
(3)日記・日誌 54 5
4. 台本 (1)ラジオ 75 0
(2)テレビ 94 0
(3)映画・舞台 26 0
5. 書籍・雑誌 (1)大宅文庫旧蔵 1,489 0
(2)伊豆別荘旧蔵 2,571 0
(3)梶山宅旧蔵 2,012 9
6. 新聞 (1)梶山季之原稿掲載 198 0
(2)梶山季之関連記事掲載 16 0
(3)その他 27 0
7. 冊子 (1)名簿 22 0
(2)図書目録 8 1
(3)パンフレット・プログラム 66 0
(4)逐次刊行小冊子 270 3
(5)その他小冊子 33 3
8. 書類 (1)ゲラ 18 0
(2)作品・記事リスト 33 0
(3)電話・贈答品ノート 106 29
(4)名刺・住所録・名簿 29 5
(5)地図 28 0
(6)チラシ・パンフレット 25 1
(7)領収書・受領簿他 9 37
(8)その他 160 39
9. 物品 (1)絵画 48 24
(2)書 20 37
(3)家具 26 0
(4)広告・ポスター 33 1
(5)写真 95 617
(6)雑貨 131 12
(7)映像資料 159 45
(8)音声資料 39 6
(9)蔵書カード 74 0
(10)賞状他 21 10
10. 取材資料 (1)取材・構想ノート 320 3
(2)取材原稿・構想メモ他 280 0
(3)収集・切抜資料 88 1
11. 書翰 (1)梶山季之宛 931 50
(2)梶山美那江宛 7959 241
(3)梶山季之・美那江往復 185 3
(4)季節社・季龍社・噂宛 127 48
(5)その他 161 35
合計   23,800 2,040

 このうち、本目録に収録したものは梶山季之関係資料(1. 伝記資料~9. 物品)である。同資料(10. 取材資料~11. 書翰)および梶山季之関係追加資料は、続巻での目録公開となる。
 以下、分類の項目に沿って説明する。なお、寄贈された資料の中には、紙・封筒・袋などでまとめられた状態のものがあった。整理にあたっては、原秩序としてのまとまりを尊重したため、各まとまりの一部には、時期が離れている資料や、異なる内容・形態のものが一部混在している場合がある。

1.伝記資料

 『積乱雲』を執筆するために梶山美那江が収集したと思われる資料を、資料の性格・形態別に、(1)スクラップファイル・ブック、(2)編集資料、(3)切抜資料に分類し、主に作成日順で採録した。(1)は梶山美那江が作成したと考えられるスクラップファイル・スクラップブックで、梶山季之に関する書類や記事・新聞の切抜・コピーなどが収集されている。なお採録時に、スクラップファイルは必要に応じて、その中に入っていた資料を頁ごとに一つひとつ抜き出し整理を行っている。これについては、原秩序を崩さずにファイルの一頁目から順番に採録しているため、作成日順にはなっていない。(2)は、『積乱雲』執筆にあたり、梶山美那江がハワイなどから新たに取り寄せたと思われる資料を採録した。(3)は、梶山美那江が新聞・雑誌などを切り抜いて収集したとみられる資料を、①梶山季之の原稿が掲載されているもの、②同氏の原稿が連載されているもの、③同氏の対談記事、④梶山季之に関する記載があるものに分類し採録した。

2.原稿

 原稿を作成者別に(1)梶山季之原稿、(2)その他原稿で分類し、タイトル順で採録した。(1)は梶山季之が作成した原稿を、①雑誌などに掲載された原稿、②作詞原稿、③草稿・断簡に分類して採録した。(2)は梶山季之以外の作成した原稿を、①書籍・雑誌などに掲載された原稿、②対談・座談会の速記録、③草稿に分類して採録した。

3.スケジュール帳・カレンダー・日記・日誌

 スケジュール帳・カレンダー・日記・日誌を、(1)スケジュール帳、(2)カレンダー、(3)日記・日誌に分類し、作成日順で採録した。(1)は梶山季之が使用したものと梶山美那江のものに分類して採録した。(3)は、①梶山季之が作成した日記、②梶山美那江が作成した日記、③季節社で作成された日誌に分類して採録した。

4.台本

 台本を、(1)ラジオ、(2)テレビ、(3)映画・舞台の3つに分類しタイトル順で採録した。(1)は梶山季之が原作のラジオドラマなどの台本を採録した。(2)は梶山季之が原作のテレビドラマや、梶山季之が出演したと思われるテレビ番組などの台本を採録した。(3)は梶山季之が原作のものや、梶山季之・美那江が出演したと思われる映画・舞台の台本を採録した。

5.書籍・雑誌

 梶山季之が所持していた書籍・雑誌を、所蔵されていた場所別で(1)大宅文庫旧蔵、(2)伊豆別荘旧蔵、(3)梶山宅旧蔵に分類し採録した。(1)は大宅文庫に所蔵されていた書籍・雑誌を採録した。なお、ここに収録されているものは、下記のように分類・整理されていた。ここでは原秩序としてのまとまりを尊重して目録化を行った。そのため、一部書籍・雑誌ではないものも混入している。
01.犯罪 02.教育 03.左翼 04.右翼 05.経済 06.経済人物 07.社史 08.スパイ
09.マスコミ 10.政治 11.政治人物 12.歴史人物 13.北海道 14.奥羽 15.関東
16.東京 17.中部 18.近畿 19.大阪 20.中国 21.九州 22.四国 23.地方(その他)
24.中近東 25.北米 26.世界一般 27.世界欧州 28.アジア 29.アフリカ 30.ソ連
31.戦争 32.世相 33.随筆 34.東京裁判 35.天皇 36.反戦 37.特殊 38.社会
39.思想 40.日本研究 41.文学詩歌 42.言語 43.科学 44.芸術 45.趣味
46.女 47.旅行
(2)は伊豆別荘に所蔵されていた書籍・雑誌を採録した。なお、ここに収録されているものも下記のように分類・整理されており、原秩序としてのまとまりを尊重して目録化を行った。そのため、一部書籍・雑誌ではないものも混入している。
01.欧米 02.ドイツ 03.アメリカ 04.ラテンアメリカ 05.フランス 06.カナダ
07.アフリカ 08.アジア 09.イタリア 10.イギリス 11.ソビエト 12.外国
13.頼山陽他 14.歴史 15.大震災 16.政治 17.商売 18.艶書他 19.全集 20.地理
21.美術 22.医学 23.教育 24.女性 25.映画 26.遺稿集 27.日本人 28.人物
29.研究 30.落語 31.マスコミ 32.スポーツ 33.写真集 34.戦争 35.外国語
36.辞典 37.ことば 38.法律 39.自殺 40.宗教 41.占い 42.文芸 43.衣食住
44.趣味 45.車 46.朝鮮 47.中国 48.移民 49.雑誌
(3)は梶山宅に所蔵されていた書籍・雑誌を、①梶山季之著単行本、②同シリーズ本、③同文庫本、④梶山季之原作漫画、⑤同大活字本、⑥同海外出版物、⑦梶山季之の原稿が掲載されている単行本、⑧同シリーズ本、⑨同文庫本、⑩同雑誌、⑪梶山季之の原稿部分が切り取られている雑誌、⑫梶山季之に関する記載がある単行本、⑬同シリーズ本、⑭同文庫本、⑮同雑誌、⑯梶山季之に関する記載がある原稿部分が切り取られている雑誌、⑰上記以外の単行本で編著者の署名があるもの、⑱上記以外の雑誌で編著者の署名があるもの、⑲上記以外の単行本、⑳同シリーズ本、㉑同雑誌に分類し採録した。基本的には発行順に収録したが、各シリーズ本と梶山季之著文庫本は、それぞれ各シリーズ・発行社ごとに分類したうえで発行順にならべた。また、梶山季之以外が記した単行本・文庫本および各雑誌は、各々編著者・雑誌の名前順にしたうえで発行順に配列した。

6.新聞

 新聞を掲載されている内容別で、(1)梶山季之原稿掲載、(2)梶山季之関連記事掲載、(3)その他の3つに分類したうえで発行順に採録した。なおここでは、切り抜いた新聞やそれをスクラップブックに添付しているものも採録している。

7.冊子

 書籍・雑誌に収録しなかった冊子形態のものを、(1)名簿、(2)図書目録、(3)パンフレット・プログラム、(4)逐次刊行小冊子、(5)その他小冊子に分類し、主に発行順で採録した。(3)は冊子形態のパンフレット・プログラムを、①梶山季之原稿や対談が掲載されているもの、②梶山季之に関する記載があるもの、③その他に分類し採録した。(4)は48頁以下の逐次刊行小冊子を、①梶山季之原稿や対談が掲載されているもの、②梶山季之に関する記載があるもの、③その他に分類し採録した。小冊子の名前順にしたうえで発行順に配列している。(5)では、上記に含まれない不定期刊行小冊子を、①梶山季之原稿や対談が掲載されているもの、②梶山季之に関する記載があるもの、③その他に分類し採録した。

8.書類

 上記の分類に含まれない書類を、(1)ゲラ、(2)作品・記事リスト、(3)電話・贈答品他ノート、(4)名刺・住所録・名簿、(5)地図、(6)チラシ・パンフレット、(7)領収書・受領簿他、(8)その他に分類し作成日順で採録した。(2)は梶山季之の作品・記事リストを採録した。(3)は季節社にあったと思われるノートを、電話ノートと贈答品ノートの順で採録した。(4)は、冊子形態以外のものを、名刺・住所録、名簿・芳名録の順で採録した。(6)は冊子形態以外のチラシ・パンフレットを採録した。(8)は、上記の分類に含まれないものを、①講演会・集会などの書類、②家族旅行に関する書類、③法事にかかわる書類、④その他に分け採録した。

9.物品

 上記の分類に含まれないものを、(1)絵画、(2)書、(3)家具、(4)広告・ポスター、(5)写真、(6)雑貨、(7)映像資料、(8)音声資料、(9)蔵書カード、(10)賞状他に分類し、主に作成日順で採録した。(1)は絵画を作成者別に梶山季之とその他で分類した。なお保管場所の都合により、作成日順にはなっていない。(2)はサインや漢詩、習字など書道作品を、作者別に梶山季之とその他で分類し採録した。(3)は梶山季之が使用していたと思われる家具を採録した。なお保管場所の都合により、大型・小型に分類している。(4)は広告・ポスターを、梶山季之の作品に関係するものと『月刊噂』にかかわるものに分類し採録した。(5)は写真を①1枚紙、あるいはアルバムや封筒・箱などでひとまとめにされている小型の写真、②パネルにはめ込まれている写真、③パネルにはめ込まれていない大型の写真、④フィルムに分類し採録した。(6)は梶山季之が使用していたと思われる雑貨を、①服飾(身に着けるもの)、②遊具、③画材、④文房具、⑤食器、⑥煙草関係、⑦財布、⑧印鑑、⑨表札、⑩記念品、⑪その他に分類し採録した。(7)は映像を記録しているものを、ビデオカセットと8ミリフィルムに分類して採録した。(8)は音声を記録しているものを、カセットテープ、磁気テープ、レコードに分類して採録した。(9)は梶山季之の所有していた書籍の蔵書カードを採録した。(10)は表彰状のほか、免許状や辞令などを梶山季之と梶山美那江に分けて採録した。

10.取材・構想資料(下巻)

 原稿を執筆するために作成・収集されたと思われる資料を採録した。

11.書翰(下巻)

 梶山季之や美那江、あるいは、季節社・季龍社・噂に宛てられたものを中心とした書翰を採録した。

利用上の注意

  1. 梶山季之関係文書はご遺族のご厚意によって広く一般の利用に供するものです。梶山季之および関係者の名誉を貶めるような利用は厳に慎んでください。
  2. 公開に際しては個別に審査が必要となります。審査の結果、公開を制限する場合もあることをご理解ください。
  3. 審査には相当の時間が必要となる場合もあります。利用を希望する方は予め文書館に利用を希望する資料名をご連絡ください。


up