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村上須賀子氏、斉藤とも子氏が来館されました。

【写真左から、門脇正樹氏(中国新聞社)、平尾直政氏(中国放送)、
村上須賀子氏(宇部フロンティア大学教授)、斉藤とも子氏、
小池文書館長、菅公文書室主任、小宮山助手。】

2005 年 9 月 20 日から 22 日まで、原爆小頭症問題に取り組まれている、 村上須賀子氏(宇部フロンティア大学教授)、斉藤とも子氏(女優)らが、 広島大学文書館へ来館されました。

村上氏は、原爆小頭症の親子の会「きのこ会」に対し 医療ソーシャルワーカーの経験を生かしながら 20 年以上にわる支援を続けるとともに、 原爆小頭症患者の家族史を集積・分析する研究とに取り組まれています。 最近その成果を、『新時代の医療ソーシャルワークの理論と実際』(大学教育出版)に上梓されました。 1996 年には、今回来館されたメンバーを含む医師やジャーナリストたちで 「きのこ会を支える会」を結成し、活動を続けられています。

斉藤氏は、戯曲「父と暮せば」(井上ひさし作)の被爆した娘・美津江役など、 女優として活躍する一方、「きのこ会」について、 その四十年間の歩みと、家族の生活史についての研究に取り組まれました。 東洋大学大学院に提出した修士論文が、このほど『きのこ雲の下から、明日へ』 (ゆいぽおと)としてまとめられました。 現在は村上氏とともに、小頭症患者の支援と聞き取り調査等に尽力されています。

両氏は、胎内被爆者・原爆小頭症患者とその家族の会である「きのこ会」を支えた、 故大牟田稔氏の資料を中心に整理されました。 資料整理は今後も継続され、文書館が近く整備する「平和学術文庫」の充実にもご協力頂く予定です。

文書館では、引き続き「平和学術文庫」の整備を進め、 より多くの方々に資料をご活用頂けるよう、一般公開に向け努力して参ります。


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