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『昭和のかお里』(名方義純収集短冊)の受贈について。

平成24年9月29日、名方幸介氏より故人でご尊父の名方義純氏(本名:名方守夫)が収集されたコレクション「昭和のかお里」(名方義純収集短冊)を受贈しました。

名方義純氏は、明治32年(1899)年、広島県芦田郡広谷村(現広島県府中市)の中戸家に生まれ、大正8年に広島県師範学校(広島大学の前身校の一つ)を卒業しました。その後、母方の実家である名方家の養子となり、コーヒー豆輸入・レストラン経営業を継承しました。こうした仕事のかたわら昭和11年から各界の著名人に対して短冊への揮毫を依頼し、その墨跡を収集することを始めました。この短冊収集は名方義純氏のライフワークとなり、その結果、昭和時代の著名人約2,200人分の短冊および色紙が集積されることとなりました。

この短冊・色紙のコレクションは「昭和のかお里」と名付けられ、昭和54年(1979)年に名方義純氏が亡くなった後は、ご子息である名方幸介・平八郎の両氏によって大切に保管されてきました。昭和時代の著名人の墨跡について、これほど網羅的に収集したコレクションは類例が無く、「昭和のかお里」は学術的にも美術的にも大変価値の高いものです。

このたび名方幸介氏より、亡父名方義純氏の母校である広島大学に同コレクションを寄贈したいという申し出がありました。同コレクションの受贈に際しては、その価値に鑑み特に広島大学長より名方幸介・平八郎の両氏に対して感謝状が授与され、その功績を永く記念することとなりました。

今後、広島大学文書館では「昭和のかお里」の整理を進め、平成25年度中に展示会を開催して、お披露目を行う予定にしています。

平成24年11月23日に小池聖一文書館長が感謝状を伝達。(西東京市のご自宅にて)


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