厳しい過疎状態を逆手に取り、町の未来づくりに積極的に取り組んでいる鹿児島県錦江（きんこう）町（町長：楠元 忠洋）とスーパーグローバル大学創成支援事業タイプＡ(トップ型)13大学の1つに中国四国地方で唯一採択されている広島大学（学長：越智 光夫）は、学官連携体制にて共同研究を行うことで合意しました。

都市部のIT系企業従事者を調査対象者とし、ストレスによって左右される『心理的・生理的負荷』及び『作業能率』について、都市部のオフィスと錦江町のサテライトオフィス勤務時における比較調査、効果分析及びワークライフバランスに適したサテライトオフィスづくりや田舎でのワークスタイルに関し共同で研究を行っていくものです。

錦江町は、平成28年に総務省『お試しサテライトオフィス』事業に採択されました。本共同研究は、その採択を受けて実施するものであり、現在のところこのような科学的検証や研究は国内では非常に少なく、政府が推進する地方創生（都市部住民による地方への移住）や働き方改革（ワークライフバランスを重視した勤務形態）促進政策への有効な提言となり得るものと確信しており、社会的使命を強く意識しながら共同研究を進めて参ります。

平成29年6月1日、本件について、広島大学霞キャンパスにおいて記者説明会を行いました。

※本稿において「サテライトオフィス」とは、「企業等が本拠から離れたところに設置する遠隔勤務のためのオフィス」を意味します。