医歯薬保健学研究科の二川浩樹教授が第18回JAPANドラッグストアショーで「次世代賞」を受賞

3月16日(金)~18日(日)幕張メッセにおいて、日本チェーンドラッグストア協会主催による第18回JAPANドラッグストアショーが開催され、約13万人が来場しました。

当イベントの「日本キノウ食アワード」において16日、本学大学院医歯薬保健学研究科の二川浩樹教授の研究成果で産学連携商品に活用されている、虫歯・歯周病を抑える「L8020乳酸菌」が次世代賞を受賞しました。本賞は、2018年以降の市場拡大に特に期待の持てるものに送られる賞です。

また、同じく「新商品コレクション2018 業界関係者投票部門」においても、二川教授の研究成果「固定化抗菌剤Etak」が特別賞を受賞しました。

ドラッグストアショーは、国内のドラッグストアチェーンで組織する業界団体(日本チェーンドラッグストア協会)が主催し、アジア最大級の規模を誇るヘルス&ビューティケア関連商品を集めた展示会です。

 

<二川教授のコメント>

次世代賞は新市場開拓に期待される素材が選ばれますが、乳酸菌ブームの中、腸ではなく「口腔ケアから全身の健康に寄与する乳酸菌」として高い評価を受け、今回の受賞となりました。「L8020乳酸菌」はヨーグルトだけでなく、マウスウォッシュや歯磨剤というオーラルケア関連、タブレットなど健康食品、チョコレート、ガム、キャンディなどのお菓子に応用されており、今後、ペット用のオーラルケア製品の展開が見込まれています。

くしくも同じJapanドラッグストアショー2018で、もう一つの私の研究シーズの固定化抗菌剤Etakが受賞しました。

昨秋にエーザイからイータックスプレーαとして発売されたものですが、新商品コレクション2018 業界関係者投票部門 で特別賞を受賞していました。

自分の研究が、製品になり現場で高い評価を受けていることについて、非常に嬉しく思っています。ただ単に、論文を書くことが評価されていますが、使用している研究費は税金ですから、社会に還元することを常に念頭に入れながら、今後も研究を進めていき、より多くの方の健康に貢献したいと思います。また、受賞されたエーザイの方々にこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。「受賞おめでとうございます、そしていつもありがとうございます。」

広島大学が研究力強化や外部資金の獲得強化、社会連携の強化を目指している中、実際に製品化されている研究や特許はまだまだ少なく、微力ながら少しでも貢献できればと考えています。

 

左から2人目が二川教授

研究成果「固定化抗菌剤Etak」が受賞した「新商品コレクション2018 業界関係者投票部門」特別賞の賞状と楯

 

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