広島大学認知症シンポジウムに市民ら140人が参加

広島大学認知症シンポジウム「新型コロナウイルスと共存する時代の共生社会のあり方とは」が2020年10月7日、広島市南区のホテルで開かれました。

広島大学大学院医系科学研究科に同年4月、共生社会医学講座(石井伸弥教授)が開設されたのに併せて企画。新型コロナウイルス感染症の拡大で人と人のつながりが大きな影響を受ける中、認知症とともによりよく生きていくことができる社会をどう築くかを考える講演とシンポジウムが行われました。

シンポジウムでは、主催者を代表して越智光夫学長が「コロナ禍により社会が変革している中、人と人がお互いを思いやり尊重する心が求められています。本シンポジウムがコロナ時代の共生社会を目指す第一歩となるよう願っています」とあいさつしました。

基調講演では黒川清・政策研究大学院大学名誉教授が「デジタル・テクノロジーによって、全ての問題が人類史上かつてなかった速さで進んでいる。認知症対策も今までとは違った考えで、次の世代を育てていくことが大事」とした上で「失敗を恐れて何もしないのが一番悪い。失敗して学べばいい」と強調しました。

続いて、石井教授をモデレーターに、慶應義塾大学医学部の三浦公嗣教授、東京都健康長寿医療センター研究所の粟田主一研究部長、認知症本人大使「希望大使」の藤田和子氏、東京海上ホールディング経営企画部の古市進太郎マネージャーの4人が「コロナ共存時代の認知症共生社会のあり方」をテーマに、パネルディスカッションを行いました。

市民ら140人が熱心に耳を傾けたほか、オンラインでも中継されました。

シンポジウムの動画はこちら

あいさつする越智学長

黒川政策研究大学院大学名誉教授が基調講演

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