歯科医師による新型コロナウイルスワクチン接種のための研修会を開催しました

 新型コロナウイルスワクチンの接種を担う人材の確保が課題となる中、広島大学は全国の大学に先駆けて、大学病院と歯学部、大学院医系科学研究科に所属する歯科医師を接種会場に継続的に派遣することを決定し、対応にあたる歯科医師への研修会を開催しました。
 厚生労働省は4月末、新型コロナウイルスワクチンの基礎知識や筋肉内注射の実技研修の受講等を条件に、歯科医師がワクチン接種を行うことを特例として認める通知を出しました。
 厚生労働省の通知に基づき、学習システムを使用した新型コロナウイルスワクチンの基礎知識、アナフィラキシーとその対応などに関する動画の視聴を終えた歯科医師が、実技研修を受講しました。
 実技研修会では、感染症科の大毛教授から接種の方法や注意点などの説明を受けた後、模擬装置を使って上腕への筋肉内注射を打つ実習を行いました。注射器の持ち方や打つ場所を教わり、安全に接種するための指導を受けていました。研修を受講した歯科医師は「普段、診療で口の中に注射をすることはあるが、研修を受けて安全に、かつ確実に接種を行いたい」、「ワクチン接種の打ち手不足が問題になっているので、少しでも手助けに貢献できればと思い希望した」と話していました。実技研修会は5月26日から6月11日まで計9回実施し、180人が受講しました。

 研修を受けた歯科医師は広島県や広島市などが実施する新型コロナウイルスワクチン接種会場に派遣されます。
 広島大学は国立大学の使命として、コロナ禍により危機的な状況に陥っている国の医療に貢献するため、今後も率先した取り組みをしてまいります。

【お問い合わせ先】

広島大学霞地区運営支援部総務グループ(歯学部主担当)
 電話: 082-257-5604
 E-mail: kasumi-soumu(AT)office.hiroshima-u.ac.jp
※(AT)は半角@に置き換えてください。


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