文部科学省の「高度医療人材養成拠点形成事業」に採択されました

 8月26日、文部科学省の「高度医療人材養成拠点形成事業-タイプA」に、広島大学の「平和科学を基盤とする臨床基礎融合を目指した人材養成イニシアティブ~SPARK Plan for MED~」の提案が採択されました。同事業には、補助額によりタイプA(8000万円)とタイプB(4000万円)があり、両タイプに全国の大学から65件の応募がありました。タイプAは13件の応募があり10件が採択されましたが、中・四国地域で唯一、本学が選ばれました。

 本学の事業(タイプA)は、2024年(令6)から2030年(令11)までの6年間、毎年8000万円が補助されます。審査では、評価委員4人の評価平均点が49点以上の事業を対象とした中、本学の評価は63.6点の高評価をいただきました。独創性のある研究を高い水準で継続しようとする姿勢や、多様な教育プログラムの構築計画などが評価されました。

 同事業は、医師の働き方改革を進めながら、医学生や医学系大学院生が、大学病院において臨床の実習や研究に参画できる仕組みを整え、教育研究支援者の活用により研究体制を強化して、臨床教育・研究の分野の知識や技能に優れた医師を養成し、日本の医学・医療の発展や研究力強化につなげていくのが目的です。

 具体的な取り組みとしては、本学のキャリア支援の医学版であるSPARK! Plan for MEDを通じ、医学部生、大学院生等の研究支援者、及び若手研究者の育成や人材確保することで、教員の研究時間を保持し、医師の働き方改革に繋げます。また、放射線影響研究所とのバイオバンクの連携や、ゲノム編集技術の活用などによるGMP施設の利用推進などを通じて、地球規模の臨床研究推進の国際共同臨床研究拠点を構築し、革新的な高度先進医療の実現を目指します。

 越智学長は、翌27日の学長定例記者会見で「今後は、本学の強みである、放射線医学、再生医療、がん治療、ワクチン拠点などを中心に、世界中の大学や病院などと連携しながら、医療系の人材育成における中・四国地域の拠点としての役割を果たすとともに、国際的で高レベルの教育研究拠点であることを維持しながら、国際的レベルの医療系人材を数多く輩出していきたい」と意気込みを語りました。
 

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病院運営支援部総務グループ

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