歯科医療を学ぶ外国人留学生たちが、浅原学長から激励を受けました



左から談笑する岡本研究科長、タニヤさん、タオさん、チュンさん、浅原学長

 平成20年10月15日(水)に、医歯薬学総合研究科に在籍する大学院生が、学長を表敬訪問しました。彼らは、平成19年度から本学が導入した「東南アジア歯科医療高度化推進ツイニングプログラム」により、今年3月に現地で実施した面接試験に合格し、平成20年10月に入学した国費外国人留学生(研究留学生)3人です。



 浅原学長は、「大学あげて歓迎している。有意義な研究生活を送るのはもちろんだが、日本の文化に接したり、日本人学生と積極的に交流したりして、プログラムを楽しんで欲しい。そのための支援を惜しまない」と激励しました。



(第1期生の3人)

 Choon,Yee Fanさん(マラヤ大学・マレーシア) 指導教員:岡本哲治教授(口腔外科学)

 Nguyen,Phuong Thao Tinさん(ホーチミン市医科薬科大学・ベトナム) 指導教員:高田 隆教授(口腔病理学)

 Tania Saskiantiさん(エアランガ大学・インドネシア) 指導教員:加藤幸夫教授(口腔生化学)

    ※写真は、左から岡本研究科長、タニヤさん、タオさん、チュンさん、浅原学長



<東南アジア歯科医療高度化推進ツイニングプログラム>

 本学は、平成19年度、本学大学院医歯薬学総合研究科と、本学と学術交流協定を締結しているエアランガ大学歯学部(インドネシア)、マラヤ大学歯学部(マレーシア)、ホーチミン市医科薬科大学歯学部(ベトナム)の3校に対し、学業、人物とも優秀かつ健康な外国人留学生で、経済的援助が必要と認められる者3名(各大学1名)を、日本政府奨学金受給外国人留学生(国費留学生)の特別枠(3年間)として推薦するコースを開設しました。授業はすべて英語で行われます。臨床医として、あるいは、基礎歯学を背景とした教育者・研究者として母国の教育水準の向上に寄与できる人材養成を目指しています。このプログラムによる国費外国人留学生の優先配置は5年間認められております。



 台湾、インド、マレーシア、ベトナム、ミャンマーなどでは、弱い覚醒作用があり、神経が興奮状態になり元気が出ると言われるビンロウ(椰子科常緑樹ビンロウの実)を、噛みたばこのように咬む習慣があり、多数の愛好者がいると言われています。これらの国における口腔がんの発生率が「がん」の中で上位に位置するのは、このビンロウを咬むことが原因であると言われています。歯槽膿漏患者も多いことが報告されており、本プログラムによる、東南アジアにおける歯科医療の専門家養成への貢献が期待されています。





【この記事に関するお問い合わせ先】

  広島大学学長室広報グループ 電話:082-424-6017


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