「廣島 医学のあゆみ―漢方から蘭方へ―」展が広島市立中央図書館で開かれています



江戸時代を中心にした医学の歴史をたどる企画展「廣島 医学のあゆみ―漢方から蘭方へ―」展が広島市中区の市立中央図書館で始まりました。3月25日まで開催中です。

 広島大学医学部医学資料館と広島大学図書館、広島市立中央図書館の連携による初めての試みです。

 会場では中世から近世までの医学関係の書物や道具類を7つのコーナーに分けて展示。1792年ごろ広島の町医者星野良悦が製作し国の重要文化財に指定されている精密な木骨(木製骨格模型)の複製をはじめ、実証的医学を実践し日本漢方の礎を築いた吉益東洞の木版刷りの著書など医学資料館所蔵の貴重な資料も多く展示されています。
 展示に合わせて2月12日、日本医史学会評議員でもある原田康夫・元広島大学学長の講演がありました。木骨にまつわるエピソードやファイバースコープで内部を詳しく調査した結果を紹介。「耳小骨と舌骨を欠いている以外、完璧な出来栄え」という話に、詰めかけた100人は熱心に聞き入っていました。

 期間中の2月18日と3月4日には、広島大学図書館の川和田晶子助教によるギャラリートークも予定されています。
広島市立中央図書館

電話:082-222-5543
主催:広島市立中央図書館、広島大学医学部資料館、広島大学図書館


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