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医歯薬保健学研究院の二川浩樹教授が、文部科学大臣表彰「科学技術賞 開発部門」を受賞しました



 平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、「科学技術賞 開発部門」で、広島大学大学院医歯薬保健学研究院 二川浩樹教授の「感染の拡大を防ぐ固定化できる抗菌抗ウィルス消毒薬の開発」が、受賞しました。

「科学技術賞 開発部門」受賞
 医歯薬保健学研究院 二川浩樹教授



業績の概要
平成21年の新型インフルエンザの大流行の時には、表面の消毒、手洗いとうがいの励行だけでは感染の拡大を十分に防ぐことができませんでした。感染症の拡大に対して、空気感染や接触感染への新たな対策が必要でした。
二川教授は、第四級アンモニウム塩(一般の手指消毒剤にも含まれている消毒剤)とシラン化合物(固定化する接着剤)を化学合成させることで、被洗浄物の表面の酸素とシラン化合物が共有結合し、第四級アンモニウム塩が、被洗浄物の表面を覆うように固定化することを可能にしました。この固定化消毒成分「Etak」の開発で、再汚染を防ぎ、抗菌・除菌成分を持続させることができます。


社会的効果・実施効果
口腔内の治療、洗浄に用いられる成分由来である「Etak」が安全に使用できる業務用液体として、病院などの清掃、ベビー用品・医療用白衣・スポーツ用品、公共交通機関のシートの抗菌化など幅広い用途活用ができ、インフルエンザウィルスなどの感染ルートとされる空気感染や接触感染などのリスクを軽減できます。
この研究成果は、広く国民の健康に寄与するだけでなく、伝染性の風邪やインフルエンザが蔓延する可能性のあった東日本大震災被災地における感染対策にも寄与しています。
なお、本日、霞キャンパスにおいて受賞の記者会見を行います。
記者会見の様子は、後日掲載予定です。




【受賞内容に関するお問い合わせ先】
 「科学技術賞 開発部門」
広島大学大学院医歯薬保健学研究院  
教授 二川 浩樹
TEL: 082-257-5097
E-Mail: hirocky@hiroshima-u.ac.jp
※@は半角@に変換の上、送信してください。


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