3月18日 ゲストティーチャーによる特別講義「天気や気象に関わる災害と備え」

 この度,広島大学名誉教授の林 武広 先生による特別講義がありました。(藤川 義範 先生もアシスタントとして,実験の準備など支援や協力をいただきました。)
 以前,9年生の理科の授業で「宇宙の姿」をテーマにご講義いただきましたが,今回は8年生の理科の授業で「天気や気象に関わる災害と備え」をテーマに,風水害や土砂災害とともに,その防災についてご講義いただきました。

 授業では,(小学校でも学習した)流れる水のはたらきについて振り返った後,実際に土砂が流れる様子を(先生が発明した器具を用いて)実験で再現し,その特徴をとらえていきました。

 また,これまで学んできた気象の内容(雲の種類,雲のでき方,雨のでき方,実際の雨粒の形,雷の発生のしくみなど)についてもクイズを交えながら振り返るとともに,線状降水帯の話も紹介されました。

 さらに,洪水や高潮・高波,津波などの風水害,がけ崩れ・土石流などの土砂災害について,広島など身近で起きた事例が紹介され,それぞれの特徴についての説明とともに,それらに対する備えについても学んでいきました。

 これまでの学習の振り返りの機会もありながら,新たな知見を得るものもあり,たいへん興味深い内容でした。
林先生からは「生徒さんはよく聞いてくれていたと思います。実験も手応えを感じていたように感じました。」と感想をいただいています。

  広島県は土砂災害危険箇所が全国No.1と紹介されましたが,授業であったように「正常性バイアス(自分たちの住んでいる場所では前例がないので大丈夫だろうと過小評価して逃げ遅れてしまうこと)をどう克服するか」,また日頃からどう備えておくか(リスクマネジメント),起こったときにどう対応するか(クライシスマネジメント)について,今一度考える機会となりました。
 自分の命を守るため,今回の学びをこれからの日常生活にぜひ生かしていきましょう。


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