12月23日 ゲストティーチャーによる特別講義「宇宙の探究」

 9年の理科において,広島大学名誉教授の林 武広 先生による特別講義を行いました。(藤川 義範 先生もアシスタントとして,実験の準備など支援や協力をいただきました。)
 今年の3月,8年時の最後には「天気や気象に関わる災害と備え」をテーマに,風水害や土砂災害とともに,その防災についてご講義いただきましたが,現在,9年の理科では宇宙について学習していることから,宇宙の成り立ちや構成などについてご講義いただきました。

 3Dメガネをかけ,4次元デジタル宇宙ビューワー "Mitaka"(ミタカ)を活用した宇宙旅行体験を味わいます。

 立体的で臨場感あふれる宇宙の構造に歓喜の声があがります。

 講話では,地球から離れての宇宙旅行体験とそこから観測される太陽系内の天体(惑星など)や恒星にはじまり,われわれの銀河(銀河系・天の川銀河)と大宇宙における銀河の分布,太陽とその活動,HR図の紹介(恒星のなかま分け)と恒星の進化(核融合),今現在見える星座や冬のダイヤモンドの紹介,星空の写真の撮り方,空が青く見えたり夕日が赤く見えたりするしくみなどが扱われ,内容的にも濃厚で充実した1時間となりました。

 宇宙の構造や星の情報を得るためには,そこからやってくる光を観測するのが第一歩であることから,蛍光灯・白熱電球・LED電球とさまざまな光源を簡易分光器で観察し,そのスペクトルを分析してみる体験も試みました。

 1時間という短い時間でしたが,隕石を触ってみるなど,さまざまな体験を味わうことができました。特に,これまでの理科の学習内容について復習する機会にもなり,また,時折りユニークなトークも織り交ぜながら,発展的,専門的な内容に触れる有意義な機会になりました。

 授業の最後や終了後には生徒から質問があり,学習への積極性を感じました。「宇宙の神秘と魅力」の余韻を味わいつつ,引き続きこれからの学習も頑張っていきましょう。


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