[2019/1/16開催]数理分子生命理学セミナー(第9回HiPSIセミナー)開催のお知らせ

この度、理学部において、下記のとおり数理分子生命理学セミナー((第9回HiPSIセミナー)を開催します

日時:平成31年1月16日(水)14:35~
演題:「共生体としての葉緑体の営み 〜どっこい生きてる細胞の中〜」
演者:楠見 健介 先生(九州大学 大学院理学研究院 生物科学部門)

要旨:葉緑体は植物を特徴付ける細胞内小器官である。葉緑体の起源は、酸素発生型細菌であるシアノバクテリアの共生であり、それによって、宿主の真核生物は光合成による独立栄養性を獲得し、植物の祖先となった。葉緑体は、光合成以外にも脂質合成やホルモンの生合成などの多くの機能を持ち、植物の成長システムに組み込まれている。しかし一方では、依然として独自のゲノムと遺伝子発現装置を維持しており、ある程度の独立性を持ちつつ、細胞核や、同じく共生を起源とするミトコンドリアと相互に連絡しながら、その機能を制御していることがわかってきた。本セミナーでは、葉緑体を自立した「いきもの」としてとらえ、その成り立ちと、植物の成長過程におけるふるまいについて概説する。

本セミナーは(5研究科)共同セミナーとして認定可能です。
本セミナーはHiPSIとの共催です。

【お問い合わせ先】

理学研究科 島田 裕士(内線7450)
 


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