講演者：藤井 創太郎 先生
所　属：統合生命科学研究科　食品生命科学プログラム
講演日時：2021年9月28日 (火) 16：00～17：00
講演場所：Teamsによるオンライン開催（Teams コード：drtleth）

講演タイトル：果皮の乳酸菌発酵による新規食品素材開発

要旨：乳酸菌の一種であるLactobacillus brevisは、γ-アミノ酪酸（GABA）を高生産することで知られています。当研究室ではL. brevisを使って、デーツ（ナツメヤシの実）の残渣やレモンの果皮を発酵することで、GABAを高生産することに成功しています。さらに、L. brevisの株によってGABA生産能力に差があることや、果皮の種類や部位に応じて株を使い分ける必要があることを見出しています。面白いことに、研究室で使用しているL. brevisは、果皮からの抽出ペクチンだけでも生育し、同時にGABAも生産できることが分かりました。今回発見したL. brevis は、GABAの生産と同時にペクチンの分解能力にも優れている可能性があり、食品産業における廃棄物の削減に貢献すると考えています。今回のセミナーでは、これまでの私の研究内容の紹介も交えて、これからの研究展望について紹介します。

多数の皆様の御参加を期待しています。