第5回STARTプログラムで学生34名をベトナムに派遣しました



 2012年2月29日から3月13日までの2週間、第5回STARTプログラム(※)に学部1年生34名が参加し、引率の八尾隆生教授(文学研究科)、日山亨助教(保健管理センター)ら4人の引率教職員と共に、ベトナムのホーチミン市にあるベトナム国家大学ホーチミン市校人文社会科学大学(USSH)とその周辺地域を訪問しました。

 人文社会科学大学では、現地教員によるホーチミン市の歴史、文化、経済、国際問題についての英語での講義やベトナム語入門の授業のほか、現地学生との交流やディスカッションなどを行いました。授業のほかにも、現地学生のガイドで歴史や戦争に関する博物館や旧南ベトナム大統領官邸を見学したり、工業団地を訪問して日系企業で働く人々の話を聞いたり、ホームビジット体験や障がい児童養護施設を訪問したりと、大学外の施設見学や地域の人々と触れ合うことができました。また、ホーチミン市郊外にあるメコン川やクチトンネルなども訪問し、ベトナムの自然と歴史を体感し、さらに日本について学ぶ東日クラブとの交流も行いました。参加した学生は、これらの活動を通して、現地学生の学習意欲や流暢な日本語に刺激を受けるとともに、また各国の異なる歴史的背景や社会事情からくる戦争と平和に関する考え方の違いなどを知り、改めて自らの考え方を認識し、見つめなおす機会になりました。

 初めはバイクの多さに驚いて立ち止まっていた学生たちも、2週間の滞在の間に現地の環境になじみ、日本とは異なる価値観に触れたりする中で次第に逞しくなり、帰国する頃には、今後の学生生活でさらなる挑戦をしようと胸を膨らませていました。将来の夢や留学を心に決めた者もおり、この貴重な機会を与えられたことに感謝していました。

STARTプログラムは、海外渡航経験の少ない1年生に、海外協定大学での授業や生活を体験させることを通じて、国際交流や留学への関心を高めるきっかけを提供することを目的として平成22年度から既に4回実施しており、今回が第5回でした。また、このプログラムでは研修費用の一部を広島大学基金から補助することで学生の経済的負担を減らし、より多くの学生が留学に挑戦する可能性を広げています。参加学生は約2ヵ月間の事前学習を経て海外研修を行い、帰国後に事後研修を行いました。
平成24年度には夏季にインドネシアと台湾、春季にアメリカとベトナムでの計4回、96名の派遣を予定しています。
「START」の名称は「Study Tour Abroad for Realization and Transformation」の略で、この留学体験研修を通して、自分自身への気づきと将来の夢の実現(Realization)、人としてのさらなる成長・変革(Transformation)への第一歩になるように、との願いが込められています。



ベトナムの学生とディスカッション


東日クラブの学生に習ったヤシの葉細工


フェアウェルパーティーでの集合写真



最後にメッセージカードの交換

【問い合わせ先】

広島大学教育・国際室国際交流グループ

TEL:082-424-4346

E-mail:kokusai-ryugaku(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は@に置き換えてください。


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